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情シスのミカタ
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提供元・委託先の事故7件を図解 自社が狙われなくても漏れる10月の道筋

2026年10月に公表された、提供元や委託先の事故が利用者に及んだ7件を図にしました。委託先、事務局、レンタルサーバ、SaaSの連携、PaaS、OSS、運用代行。預けていたものの種類ごとに、漏れた道筋と、知らせを受けたときに確かめることをまとめます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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提供元・委託先の事故7件を図解 自社が狙われなくても漏れる10月の道筋

この記事のまとめ

  • 10月に公表された事故のうち、提供元や委託先の侵害が利用者に及んだ7件を並べました。NECの委託先、住宅省エネ2024キャンペーン事務局、さくらのレンタルサーバ、ConnectWise Cloud Backup、Railway、LiteLLM、ZonExpertです。
  • 7件とも、入口は利用者が渡した権限やデータ、取り込んだソフトでした。保守のアカウントやアプリの認証情報のように正規の権限が使われたものと、共有のストレージやログなどの写しが漏れたものがあります。
  • 利用者の公表は、提供元の公表から数日〜数週間あとになりがちです。預けている鍵とデータの一覧があれば、知らせを受けた日に止めるものと調べるものを決められます。
こんな方に#30代#40代#50代#60代実務

2026年10月は、自社のシステムが直接狙われたのではなく、提供元や委託先の事故が利用者に及んだ公表が続きました。システムの保守を任せた委託先、補助金の事務局、レンタルサーバ、Microsoft 365のバックアップ、PaaS、OSSのパッケージ、ECの運用代行。どれも、利用者が「預けていたもの」が入口になっています。

情シスのミカタが10月に記事にした中から7件を選び、預けていたものと漏れた道筋、提供元から知らせを受けたときに確かめることを、2枚の図にまとめました。

図解。提供元・委託先の事故7件の表。NECの委託先(大阪公立大学・大阪大学など、保守のアカウントと共有のクラウドストレージ、大阪大学は7万7851人分)、住宅省エネ2024キャンペーン事務局(登録事業者、補助金の申請のシステム、1万6950事業者・2万3918人分)、さくらのレンタルサーバ(セーファーインターネット協会など、通報・問い合わせの内容、951アカウントと会員情報136万563アカウント)、ConnectWise Cloud Backup(Microsoft 365を読み書きできるアプリの認証情報、2,250超のテナント)、Railway(環境変数のAPIキーなど)、LiteLLM(依存のパッケージ、不正な1.107.0が約2時間)、ZonExpert(セラーセントラルのアカウント、63事業者)。下に3つの型: 入口は正規の権限、写しが漏れ口になる、公表は提供元が先。まとめ: 7件とも、利用者が提供元に渡した権限やデータ、取り込んだソフトが入口。
提供元・委託先の事故が利用者に及んだ10月の7件と、預けていたもの作成: 編集部 / もとの資料: 各社・各団体の公表をもとに編集部が作成

7件の一覧

情シスの担当者が机で外部のサービスの一覧の紙を見ていて、同僚が紙を指さしている。机の上には雲、サーバー、委託先の建物、箱の形の記号が並び、そのうち1つに黄色の注意の印が付いている。
預けているものの一覧を、同僚と見直すイラスト: 編集部が画像生成AIで作成したイメージ(YOBITSUGI AI・OpenAI gpt-image-2.5-sunburst)

規模の数は、各社の公表のとおりです。数え方(人数・アカウント・事業者・テナント)は会社ごとに違うため、件数で比べることはできません。

提供元・委託先 影響を受けた側 預けていた・つないでいたもの 公表 規模(公表の数)
NECの委託先(社名は非公表) 大阪公立大学・大阪大学など 保守に使う正規のアカウント、関係者の共有のクラウドストレージ NEC 10月20日、大学 10月21日 大阪大学は7万7851人分
住宅省エネ2024キャンペーン事務局(博報堂) 登録事業者 補助金の申請のシステムの登録情報 10月20日 1万6950事業者・2万3918人分(速報値)
さくらインターネット(さくらのレンタルサーバ) セーファーインターネット協会など レンタルサーバに置いた通報・問い合わせの内容 さくら 9月10日(第三報)、協会 10月2日 サーバー951アカウント、会員情報136万563アカウント
ConnectWise Cloud Backup(旧SkyKick) MSPを通じて使う会社のMicrosoft 365 メールやファイルを読み書きできるアプリの認証情報 10月17日〜22日 2,250超のテナントに届いた(Microsoft)
Railway(PaaS) Railwayの利用者 環境変数に置いたAPIキーやデータベースの認証情報 10月21日 一部の利用者(全員に更新を要請)
LiteLLM(OSS) PyPI・Docker Hubから入れた利用者 依存のパッケージとコンテナイメージ 10月21日 不正な1.107.0がPyPIで約2時間公開
ZonExpert(Amazonの運用代行) 委託元のEC事業者 委託元から付与されたセラーセントラルのアカウント 10月1日 63事業者(発生は2025年8月)

並べて見えた3つの型(編集部の整理)

  • 入口は「正規の権限」: NECの委託先では、盗まれた保守のアカウントで顧客の環境に入られました。ConnectWise Cloud Backupでは、Microsoft 365を読み書きできるアプリの認証情報が使われ、ZonExpertでは、委託元から付与されたセラーセントラルのアカウントが書き換えられました。攻撃者は、正しい鍵で入っています
  • 写しが漏れ口になる: 大阪大学の件では、NECが協力会社と共有するためにクラウドストレージに置き、作業後も消していなかったファイルが漏れました。LiteLLMでは、社内で動かしていたLiteLLMのログに残った開発者のトークンが使われたとみられています。本体のシステムに入られなくても、写しから漏れます
  • 公表は提供元が先: 利用者の公表は、提供元の公表から1日(大阪大学・大阪公立大学)から約3週間(セーファーインターネット協会)あとでした。ZonExpertは、発覚から公表まで1年余りかかっています

7件とも、利用者が提供元に渡した権限やデータ、取り込んだソフトが入口になりました。自社のシステムのセキュリティ対策を固めるだけでは防げない部分です。

図解。共通の手順5つ: 知らせを受け取る(当日)、預けたものを洗い出す(当日)、鍵を止めて作り直す(当日〜翌日)、記録を保全して調べる(数日)、対象者に知らせる(必要なら)。預けたものごとの表: SaaSと連携したアプリ(ConnectWise Cloud Backup、同意したアプリと権限とサインインの記録)、PaaS・クラウドの環境変数(Railway、鍵をすべて作り直し監査ログを見る)、OSSの依存・コンテナ(LiteLLM、入れた版と時刻、版を固定し作り直す)、委託先・運用代行に付与したアカウント(NECの委託先・ZonExpert、外部の利用者と権限の棚卸し、2段階認証、契約終了時の削除)、委託先・事務局・レンタルサーバに置いたデータ(再委託の有無、保存の期間、削除の報告)。
提供元から事故の知らせが来たときの手順と、預けたものごとの確認作成: 編集部 / もとの資料: 各社の公表と利用者向けの案内をもとに編集部が作成

知らせを受けたときの共通の手順

各社が利用者に求めた対応を並べると、次の順番になります。

  1. 知らせを受け取る(当日): 契約の担当者のメール、提供元の状況ページ、個別の案内を確かめます。担当者が替わっていれば、前の担当者の受信箱も見ます
  2. 預けたものを洗い出す(当日): その提供元に置いたデータ、渡した鍵、許可したアプリと権限を一覧にします
  3. 鍵を止めて作り直す(当日〜翌日): 鍵を発行した外部のサービスの側で止めます。新しい鍵は、提供元の安全が確かめられてから入れます(Railwayの案内)
  4. 記録を保全して調べる(数日): 監査ログやサインインの記録を、消す前に書き出し、不審な使用が無いかを見ます
  5. 対象者に知らせる(必要なら): 自社の顧客の情報が含まれていれば、自社として公表と個別の連絡を決めます

預けたものごとに確かめること

預けていたもの 10月の例 確かめること
SaaSと連携したアプリ ConnectWise Cloud Backup 同意したアプリの一覧と権限、サインインの記録。提供元の指示が出るまでつなぎ直さない
PaaS・クラウドの環境変数 Railway 置いたAPIキー・データベースの認証情報をすべて作り直す。外部のサービスの監査ログを見る
OSSの依存・コンテナ LiteLLM 入れた版と時刻。版を固定し、入れた環境は作り直して秘密を取り替える
委託先・運用代行に付与したアカウント NECの委託先、ZonExpert 外部の利用者と権限の棚卸し、2段階認証、契約が終わったときの削除
委託先・事務局・レンタルサーバに置いたデータ NEC、住宅省エネ事務局、さくら 再委託の有無、保存の期間、作業後の削除の報告。要らないデータは消す

1件ずつの記事

10月前半の委託先経由の事故は、委託先経由の情報漏えい6件を図解 預けたもの・漏れ方・公表までの日数にまとめています。

今日からできること

  1. 預けているものの一覧を作ります。 委託先や運用代行に付与したアカウント、SaaSに許可したアプリ、PaaSやクラウドに置いた鍵、取り込んでいるOSS、委託先・事務局・レンタルサーバに預けたデータを、提供元ごとに一覧にします。
  2. それぞれの止め方を書いておきます。 鍵なら発行元の画面のどこで止めるか、アプリなら同意をどう取り消すか、アカウントなら誰が消すかを、一覧に書き足します。
  3. 知らせの受け取り方を決めます。 提供元からの案内が届くメールアドレスを、個人ではなく共有の宛先にし、状況ページを購読します。
  4. 契約を見直します。 委託先との契約で、再委託の事前の報告、作業後のデータの削除と報告、事故の報告の期限が決まっているかを確かめます。

よくある質問

Q自社は7件のどれにも関係していません。何を見ればよいですか。

A自社が同じ型の入口を持っていないかです。委託先に付与したアカウント、SaaSに許可したアプリ、PaaSに置いた鍵、取り込んでいるOSS、委託先や事務局に預けたデータを一覧にし、持ち主と止め方を決めておきます。

Q件数の大きいものほど危ないのですか。

A件数だけでは決まりません。数え方(人数・アカウント・事業者・テナント)も会社ごとに違います。自社にとっては、預けていたものの重さ(鍵か、個人情報か)と、止めるのにかかる時間のほうが大事です。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月25日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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