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SIer・ITサービス16社を有価証券報告書で図解 売上・営業利益率・1人あたり売上で見る発注先

発注先のSIerやITサービス会社を、公開された数字で見る方法をまとめます。富士通、日本電気、野村総合研究所など16社の最新の有価証券報告書から、売上・営業利益率・従業員1人あたり売上を表と図にしました。会計基準や決算期の違いなど比べるときの注意と、発注する側が有報で見る5つの場所も紹介します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
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SIer・ITサービス16社を有価証券報告書で図解 売上・営業利益率・1人あたり売上で見る発注先

この記事のまとめ

  • 16社の売上は835億円から3兆5,827億円まで。自社の発注額が相手の売上のどのくらいかを式で測れます
  • 営業利益率は4.4%から65.7%、従業員1人あたり売上は1,111万円から1億3,594万円と幅があります
  • 会計基準と決算期が会社ごとに違い、1年分の数字で優劣は言えません。有報の事業の内容で中身を確かめます
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情シスのミカタの株式に関する情報は、情報の提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。株価や数値は記事の日付時点のもので、表示が遅れることがあります。投資の判断はご自身でお願いします。

基幹システムの刷新や運用の委託では、SIer(システムの設計から開発、運用までを請け負う会社)が発注先の候補になります。その相手の規模や人の数を、公開された数字で見たことはあるでしょうか。この記事では、上場しているSIer・ITサービス16社の最新の有価証券報告書(有報)から、売上・営業利益率・従業員1人あたり売上を表と図にまとめます。

16社の売上・営業利益・従業員数を1つの表で見る

数字は、各社が金融庁のEDINET(有報などを無料で読める開示サイト)に出した最新の有報から取り出しました。確かめた日は2026年10月7日です。計算の式と丸め方は次のとおりです。

  • 営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上(小数1桁に四捨五入)
  • 従業員1人あたり売上 = 売上 ÷ 従業員数(万円未満を四捨五入)
  • 売上と営業利益は、億円未満を四捨五入(率と1人あたりは、丸める前の数字で計算)

売上は、IFRS(国際会計基準)の会社は「売上収益」、日本基準の会社は「売上高」を使っています。表は売上の大きい順で、社名の「株式会社」は省きました。

会社 決算期 会計基準 売上(億円) 営業利益(億円) 営業利益率 従業員数(連結) 1人あたり売上(万円) 有報
日本電気(NEC) 2026年3月期 IFRS 35,827 3,599 10.0% 101,800 3,519 有報
富士通 2026年3月期 IFRS 35,030 3,483 9.9% 99,203 3,531 有報
大塚商会 2025年12月期 日本基準 13,228 899 6.8% 10,079 13,124 有報
野村総合研究所 2026年3月期 IFRS 8,147 583 7.2% 16,894 4,822 有報
TIS 2026年3月期 日本基準 5,965 762 12.8% 21,598 2,762 有報
BIPROGY 2026年3月期 IFRS 4,337 426 9.8% 8,801 4,928 有報
日鉄ソリューションズ 2026年3月期 IFRS 3,813 442 11.6% 10,276 3,711 有報
インターネットイニシアティブ 2026年3月期 IFRS 3,454 348 10.1% 5,533 6,242 有報
日本オラクル(個別) 2026年5月期 日本基準 2,851 898 31.5% 2,097(個別) 13,594 有報
日本ビジネスシステムズ 2025年9月期 日本基準 1,726 76 4.4% 2,839 6,079 有報
電通総研 2025年12月期 日本基準 1,649 229 13.9% 4,618 3,570 有報
DTS 2026年3月期 日本基準 1,352 164 12.2% 6,135 2,204 有報
オービック 2026年3月期 日本基準 1,352 888 65.7% 2,256 5,993 有報
SHIFT 2025年8月期 日本基準 1,298 156 12.0% 11,688 1,111 有報
NSD 2026年3月期 日本基準 1,178 191 16.2% 4,555 2,586 有報
TKC 2025年9月期 日本基準 835 161 19.3% 2,964 2,816 有報

日本オラクルは、売上・営業利益・従業員数とも個別(提出会社だけ)の数字です。ほかの15社は連結(グループ全体)の数字です。

SIer・ITサービス16社の売上を大きい順に並べた横棒の図。日本電気(NEC) 35,827億円、富士通 35,030億円、大塚商会 13,228億円、野村総合研究所 8,147億円、TIS 5,965億円、BIPROGY 4,337億円、日鉄ソリューションズ 3,813億円、インターネットイニシアティブ 3,454億円、日本オラクル(個別) 2,851億円、日本ビジネスシステムズ 1,726億円、電通総研 1,649億円、DTS 1,352億円、オービック 1,352億円、SHIFT 1,298億円、NSD 1,178億円、TKC 835億円。棒の色は IFRS の6社と日本基準の10社で分けている。下に、決算期の内訳(2026年3月期10社、2025年12月期2社、2025年9月期2社、2026年5月期1社、2025年8月期1社)、会計基準と範囲(連結15社、個別は日本オラクルの1社)、自社の案件の大きさを測る式(年間の発注額 ÷ 発注先の売上。年1億円なら売上835億円の会社で約0.12%、売上3兆5,827億円の会社で約0.003%)が並ぶ
SIer・ITサービス16社の売上を大きい順に並べた図(各社の最新の有報から)作成: 編集部 / もとの資料: 各社の有価証券報告書(EDINET・金融庁)

売上は835億円から3兆5,827億円まで 自社の案件の大きさを測る

16社の売上は、TKCの835億円から日本電気の3兆5,827億円まで開きがあります。1兆円を超えるのは日本電気、富士通、大塚商会の3社です。12社は1,000億円から1兆円の間に入ります。

発注する側が見たいのは、順位よりも「自社の案件が相手にとってどのくらいの大きさか」です。次の式で目安を出せます。

  • 自社の案件の大きさ = 自社の年間の発注額 ÷ 発注先の売上

例えば年間1億円を発注する場合、売上835億円の会社では約0.12%、売上3兆5,827億円の会社では約0.003%です。割合が小さいほど悪い、という意味ではありません。体制や窓口を話し合うときに、自社がどのくらいの大きさの顧客かを知っておく材料になります。

営業利益率は4.4%から65.7%まで 高い順に並べる

営業利益率は、売上のうち本業のもうけがどのくらい残ったかを示す数字です。16社を高い順に並べると、次のようになります。

営業利益率 会社
20%以上(2社) オービック 65.7%、日本オラクル 31.5%(個別)
10%以上20%未満(9社) TKC 19.3%、NSD 16.2%、電通総研 13.9%、TIS 12.8%、DTS 12.2%、SHIFT 12.0%、日鉄ソリューションズ 11.6%、インターネットイニシアティブ 10.1%、日本電気 10.0%
10%未満(5社) 富士通 9.9%、BIPROGY 9.8%、野村総合研究所 7.2%、大塚商会 6.8%、日本ビジネスシステムズ 4.4%

16社とも、営業利益は黒字でした。野村総合研究所は、売上収益8,147億円に対して営業利益が583億円で、営業利益率は7.2%です。

この数字になった理由は、今回のデータからは分かりません。くわしくは、同社の有報のセグメント情報で確かめてください。

営業利益率は、機器の販売・開発・運用といった売上の中身や、原価のかかり方で変わります。どの会社の売上がどんな中身かは、この表からは決められません。各社の有報の「事業の内容」で、売上の中身を確かめてください。

16社の営業利益率を高い順に並べた横棒の図と、従業員1人あたり売上の表。営業利益率は、オービック 65.7%、日本オラクル(個別) 31.5%、TKC 19.3%、NSD 16.2%、電通総研 13.9%、TIS 12.8%、DTS 12.2%、SHIFT 12.0%、日鉄ソリューションズ 11.6%、インターネットイニシアティブ 10.1%、日本電気(NEC) 10.0%、富士通 9.9%、BIPROGY 9.8%、野村総合研究所 7.2%、大塚商会 6.8%、日本ビジネスシステムズ 4.4%。1人あたり売上は高い順に、日本オラクル(個別) 13,594万円、大塚商会 13,124万円、インターネットイニシアティブ 6,242万円、日本ビジネスシステムズ 6,079万円、オービック 5,993万円、BIPROGY 4,928万円、野村総合研究所 4,822万円、日鉄ソリューションズ 3,711万円、電通総研 3,570万円、富士通 3,531万円、日本電気(NEC) 3,519万円、TKC 2,816万円、TIS 2,762万円、NSD 2,586万円、DTS 2,204万円、SHIFT 1,111万円。下に、会計基準が違うこと、日本オラクルは個別の数字であること、売上の中身が会社ごとに違うことの注意が並ぶ
16社の営業利益率(高い順)と、従業員1人あたり売上の表作成: 編集部 / もとの資料: 各社の有価証券報告書(EDINET・金融庁)

1人あたり売上は1,111万円から1億3,594万円まで

従業員1人あたり売上は、人の数に対して売上がどのくらいかを見る数字です。高いほうから、日本オラクル1億3,594万円(個別)、大塚商会1億3,124万円、インターネットイニシアティブ6,242万円の順でした。低いほうは、SHIFT 1,111万円、DTS 2,204万円、NSD 2,586万円です。

この数字も、売上の中身(機器の販売、ソフト、開発、運用)で変わります。低いことが、効率の悪さを意味するわけではありません。

発注する側にとっては、人の数そのものも手がかりです。連結の従業員数はグループ全体の人数で、有報には提出会社だけの人数も載っています。例えば富士通は連結99,203人に対して提出会社が32,224人、TISは連結21,598人に対して提出会社が6,066人です。

自社の案件に入る人がどの会社の所属かは、提案書の体制図で確かめます。従業員数の数え方は、各社の有報の「従業員の状況」で確かめてください。

研究開発費の割合は12社で3.9%以下

研究開発費の割合は、研究開発費 ÷ 売上で計算しました。データに研究開発費があったのは12社です。富士通が3.9%(1,373億円)、日本電気が2.9%(1,052億円)、オービックが2.2%(30億円)で、ほかの9社は1.5%以下でした。

インターネットイニシアティブ、TKC、日本オラクル、日本ビジネスシステムズの4社は、取り出したデータにこの項目がありませんでした。ゼロという意味ではありません。有報の「研究開発活動」で確かめてください。

数字を比べるときの5つの注意

この表と図は、同じ物差しで測ったものではありません。比べるときは、次の5つを頭に置いてください。

注意 中身
会計基準が違う IFRSが6社、日本基準が10社。売上は「売上収益」と「売上高」で、営業利益も別の項目から取っている
決算期が違う 2026年3月期が10社。ほかは2025年8月期、9月期、12月期、2026年5月期で、最大9か月ずれる
日本オラクルは個別 売上・営業利益・従業員数とも提出会社だけの数字。ほかの15社は連結
売上の中身が違う 機器の販売、ソフト、開発、運用の割合は会社ごとに違う。有報の「事業の内容」で確かめる
1年分の数字 1年だけの数字で優劣は言えない。有報の「主要な経営指標等の推移」で前の年と比べる

発注先の有報で見る5つの場所

有報は分量の多い書類ですが、発注する側が見る場所は限られます。EDINETで社名を検索し、目次から次の5か所を開きます。

目次の言葉 載っていること 発注する側の見方
主要な経営指標等の推移 売上・利益・従業員数の移り変わり 売上と利益が続けて減っていないか
事業の内容 何で売上を立てているか 自社が頼む仕事は、どの事業に当たるか
セグメント情報 事業の区分ごとの売上と利益 自社が頼む事業で利益が出ているか
従業員の状況 連結と提出会社の人数、提出会社の平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与 契約の相手の会社に何人いるか
事業等のリスク 会社自身が挙げる心配の種 人の確保や不採算の案件について、何と書いているか
発注先の有価証券報告書で見る5つの場所をまとめた図。1 主要な経営指標等の推移(売上と利益、従業員数の移り変わり、連結と提出会社の数字)、2 事業の内容(何を売っているか、自社が頼む仕事はどの事業か)、3 セグメント情報(事業の区分ごとの売上と利益。経理の状況の注記事項の中)、4 従業員の状況(連結と提出会社の従業員数、提出会社の平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与)、5 事業等のリスク(会社自身が挙げる心配の種)。開き方は、EDINET を開く、社名か証券コードで検索する、目次から5か所を開く、前の年の書類と比べる、の4つの手順
発注先の有価証券報告書で見る5つの場所と、EDINETでの開き方作成: 編集部 / もとの資料: EDINET(金融庁)の有価証券報告書の目次

セグメント情報は、「経理の状況」の注記事項の中にあります。上場していない会社や、上場をやめた会社の確かめ方は、使っているSaaSが撤退したら?決算短信と有報で「続くか」を読む方法にまとめています。

候補の会社を探す段階では、会社のサイトの見方も役に立ちます。IT企業のサイトはどこを見る?約3,900社の調査で分かった外注先の選び方もあわせて読んでください。

今日からできること

  1. いまの発注先と候補の会社を3〜5社書き出し、EDINETで社名を検索して有報があるかを調べる
  2. 「主要な経営指標等の推移」を開き、売上・営業利益・従業員数を前の年と比べる
  3. 自社の年間の発注額 ÷ 発注先の売上を計算し、自社の案件の大きさをつかむ
  4. 「事業の内容」と「セグメント情報」で、自社が頼む仕事がどの事業に当たるかを確かめる
  5. 気づいた点を比較表に書き、次の打ち合わせで営業担当に質問する

比較表のテンプレには、「実績・続く力」の観点で会社の業績を採点する例が入っています。有報で確かめた数字は、ここにそのまま書けます。

新しく発注先を選ぶときは、提案依頼書(RFP)で各社に同じ条件を示すと、提案と見積を比べやすくなります。

有報の数字は、発注先を決めつけるためではなく、質問を作るために使ってください。

よくある質問

Q営業利益率が高い会社に発注するほうが安心ですか?

A営業利益率だけでは決められません。率は売上の中身や会計基準で変わり、この記事の数字は1年分です。有報の「主要な経営指標等の推移」で前の年と比べ、自社が頼む事業の数字はセグメント情報で確かめてください。

Q有価証券報告書はどこで読めますか?

A金融庁のEDINETで、社名や証券コードを入れて検索すると無料で読めます。この記事の表には、16社それぞれの書類のページへのリンクを付けています。

Q連結と個別(単体)は、どちらを見ればよいですか?

Aグループ全体の規模を知りたいときは連結、契約の相手そのものを知りたいときは提出会社(個別)の数字が手がかりになります。契約の相手が子会社のときは、見積書や契約書の社名を先に確かめてください。

Qこの記事は投資の参考になりますか?

Aなりません。発注する側が取引先を知るために、公開された数字を並べたものです。売買を勧めるものではなく、投資の判断はご自身で行ってください。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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