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国内SaaS上場18社を有価証券報告書で図解 売上・営業利益・従業員数で見る会社の体力

ラクス、Sansan、サイボウズ、フリーなど国内SaaS上場18社の最新の有価証券報告書から、売上高・営業利益・従業員数を図解と表にまとめました。営業利益率と従業員1人あたり売上の式、決算期や連結・個別の違いという注意、情シスが有報で見る5つの場所を紹介します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
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国内SaaS上場18社を有価証券報告書で図解 売上・営業利益・従業員数で見る会社の体力

この記事のまとめ

  • 国内SaaS上場18社の最新の有報では、営業利益が黒字の会社が17社、営業損失はマネーフォワードの1社でした
  • 売上高の最大はラクスの603億円、営業利益率の最高はオービックビジネスコンサルタントの45.9%(個別)です
  • 決算期、連結と個別、会計基準は会社ごとに違います。1年分の数字だけでは成長や安定は言い切れません
こんな方に#30代#40代#50代実務

情シスのミカタの株式に関する情報は、情報の提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。株価や数値は記事の日付時点のもので、表示が遅れることがあります。投資の判断はご自身でお願いします。

毎日使っているSaaSの会社は、どれくらいの規模で、本業でもうけが出ているのか。契約の更新や稟議の前に、数字で確かめたい場面があります。国内のSaaS上場18社の売上高・営業利益・従業員数を、最新の有価証券報告書(有報)から図解と表にまとめました。

18社の売上高と営業利益率を一覧で見る

数字のもとは、各社が金融庁のEDINET(有報などを無料で読める開示サイト)に出した最新の有報です。2026年10月7日に確かめました。あわせて、次の2つの指標を編集部で計算しています。

  • 営業利益率(%) = 営業利益 ÷ 売上高 × 100(小数1桁)
  • 従業員1人あたり売上 = 売上高 ÷ 従業員数(万円未満を四捨五入)

営業利益は、売上高から原価と販売・管理の費用を引いた、本業のもうけです。売上高と営業利益は、億円未満を四捨五入しました。営業利益率と1人あたり売上は、四捨五入する前の数字から計算しています。表の億円の数字で計算し直すと、少しずれることがあります。

国内SaaS上場18社の売上高の横棒グラフ(大きい順)と営業利益率。ラクス603億円・28.8%、Sansan538億円・15.2%、オービックビジネスコンサルタント514億円・45.9%、マネーフォワード503億円・-5.3%、ミロク情報サービス489億円・13.6%、フリー424億円・2.6%、サイボウズ374億円・27.0%、ウイングアーク1st309億円・29.1%、インフォマート188億円・15.2%、ピー・シー・エー173億円・14.2%、プラスアルファ・コンサルティング171億円・37.3%、弁護士ドットコム163億円・13.5%、スマレジ133億円・24.1%、HENNGE109億円・16.4%、kubell95億円・5.1%、ヤプリ61億円・14.6%、チームスピリット49億円・5.5%、rakumo18億円・23.4%。オービックビジネスコンサルタントは個別、ウイングアーク1stはIFRS、ほかは連結・日本基準。決算期は2025年8月期から2026年6月期で会社ごとに違う
国内SaaS上場18社の売上高(大きい順)と営業利益率。各社の最新の有価証券報告書から作成作成: 編集部(画像生成AIで描画・文字と数字は編集部が照合) / もとの資料: 各社の有価証券報告書(EDINET・金融庁)
会社 主なサービス 決算期 売上高(億円) 営業利益(億円) 営業利益率 従業員数 有報
ラクス 経費精算「楽楽精算」、請求書発行「楽楽明細」 2026年3月期 603 173 28.8% 3,569 有報
Sansan 営業向け「Sansan」、経理向け「Bill One」、名刺アプリ「Eight」 2026年5月期 538 82 15.2% 2,336 有報
オービックビジネスコンサルタント(個別) 「勘定奉行」などの奉行シリーズ、「奉行クラウド」 2026年3月期 514 236 45.9% 1,065 有報
マネーフォワード 法人向け「マネーフォワード クラウド」(会計・経費・勤怠など) 2025年11月期 503 -27 -5.3% 2,839 有報
ミロク情報サービス 財務・会計などの基幹システム「MJSLINK DX」「Galileopt DX」 2026年3月期 489 67 13.6% 2,342 有報
フリー 「freee会計」「freee人事労務」「freee販売」 2026年6月期 424 11 2.6% 2,327 有報
サイボウズ 「kintone」「サイボウズ Office」「Garoon」 2025年12月期 374 101 27.0% 1,356 有報
ウイングアーク1st(IFRS) 帳票「SVF」、データ活用「Dr.Sum」「MotionBoard」 2026年2月期 309 90 29.1% 1,126 有報
インフォマート 企業間の受発注・請求「BtoBプラットフォーム」 2025年12月期 188 29 15.2% 856 有報
ピー・シー・エー 会計・給与・販売管理「PCAクラウド」 2026年3月期 173 25 14.2% 755 有報
プラスアルファ・コンサルティング タレントマネジメント「タレントパレット」、「カスタマーリングス」 2025年9月期 171 64 37.3% 469 有報
弁護士ドットコム 電子契約「クラウドサイン」、法律相談「弁護士ドットコム」 2026年3月期 163 22 13.5% 639 有報
スマレジ クラウド型POSレジ「スマレジ」、勤怠管理「スマレジ・タイムカード」 2026年4月期 133 32 24.1% 477 有報
HENNGE クラウドセキュリティ「HENNGE One」 2025年9月期 109 18 16.4% 390 有報
kubell ビジネスチャット「Chatwork」 2025年12月期 95 5 5.1% 658 有報
ヤプリ ノーコードのアプリ開発「Yappli」 2025年12月期 61 9 14.6% 294 有報
チームスピリット 「TeamSpirit 勤怠」「TeamSpirit 工数」「TeamSpirit 経費」 2025年8月期 49 3 5.5% 207 有報
rakumo Google Workspace・Microsoft 365の拡張ツール「rakumo」 2025年12月期 18 4 23.4% 124 有報

営業利益のマイナスは営業損失です。主なサービスは、各社の公式サイトで確かめました(2026年10月7日)。「有報」のリンクから、EDINETの書類のページを開けます。

数字を比べる前に知っておく4つの注意

この表は、同じ条件で測った成績表ではありません。比べる前に、次の4つを押さえてください。

注意 中身
決算期が会社ごとに違う いちばん早いのはチームスピリットの2025年8月期、いちばん遅いのはフリーの2026年6月期。同じ1年間を比べてはいない
連結と個別が混ざる オービックビジネスコンサルタントは個別(その会社だけ)の数字。ほかの17社は連結(子会社を含むグループ全体)の数字
会計基準が違う会社がある ウイングアーク1stはIFRS(国際会計基準)で、売上高は「売上収益」。ほかの17社は日本基準
1年分しかない 載せたのは最新の1期分だけ。成長しているか、安定しているかは、数年分を並べないと言い切れない

営業利益と従業員1人あたり売上から分かること

18社のうち、営業利益が黒字だったのは17社です。営業損失は、マネーフォワードの1社(27億円の損失)でした。

営業利益率は、オービックビジネスコンサルタントの45.9%(個別)から、マネーフォワードの-5.3%まで幅があります。20%以上が7社、10%以上20%未満が7社、10%未満が4社でした。

国内SaaS上場18社の営業利益と従業員1人あたり売上の早見表(1人あたり売上の大きい順)。オービックビジネスコンサルタントは営業利益236億円・1,065人・1人あたり4,826万円、プラスアルファ・コンサルティングは営業利益64億円・469人・1人あたり3,643万円、HENNGEは営業利益18億円・390人・1人あたり2,801万円、スマレジは営業利益32億円・477人・1人あたり2,798万円、サイボウズは営業利益101億円・1,356人・1人あたり2,760万円、ウイングアーク1stは営業利益90億円・1,126人・1人あたり2,748万円、弁護士ドットコムは営業利益22億円・639人・1人あたり2,549万円、チームスピリットは営業利益3億円・207人・1人あたり2,378万円、Sansanは営業利益82億円・2,336人・1人あたり2,301万円、ピー・シー・エーは営業利益25億円・755人・1人あたり2,292万円、インフォマートは営業利益29億円・856人・1人あたり2,198万円、ミロク情報サービスは営業利益67億円・2,342人・1人あたり2,089万円、ヤプリは営業利益9億円・294人・1人あたり2,060万円、フリーは営業利益11億円・2,327人・1人あたり1,824万円、マネーフォワードは営業利益-27億円・2,839人・1人あたり1,774万円、ラクスは営業利益173億円・3,569人・1人あたり1,689万円、rakumoは営業利益4億円・124人・1人あたり1,476万円、kubellは営業利益5億円・658人・1人あたり1,448万円。営業利益が黒字は17社、営業損失は1社
18社の営業利益と従業員1人あたり売上の早見表。従業員1人あたり売上の大きい順に並べた作成: 編集部(画像生成AIで描画・文字と数字は編集部が照合) / もとの資料: 各社の有価証券報告書(EDINET・金融庁)

従業員1人あたり売上は、最小がkubellの1,448万円です。最大はオービックビジネスコンサルタントの4,826万円で、3倍あまりの開きがあります。

会社 従業員1人あたり売上(万円) 営業利益(億円)
オービックビジネスコンサルタント 4,826 236
プラスアルファ・コンサルティング 3,643 64
HENNGE 2,801 18
スマレジ 2,798 32
サイボウズ 2,760 101
ウイングアーク1st 2,748 90
弁護士ドットコム 2,549 22
チームスピリット 2,378 3
Sansan 2,301 82
ピー・シー・エー 2,292 25
インフォマート 2,198 29
ミロク情報サービス 2,089 67
ヤプリ 2,060 9
フリー 1,824 11
マネーフォワード 1,774 -27
ラクス 1,689 173
rakumo 1,476 4
kubell 1,448 5

1つの指標だけでは、会社の姿は決まりません。ラクスは売上高が18社で最も大きく、営業利益率も28.8%です。一方で、従業員1人あたり売上は1,689万円で、18社の中では小さいほうでした。

従業員数の数え方にも注意が要ります。多くの会社は就業人員(実際に働いている人の数)を載せています。臨時雇用の人を別に書く会社もあり、細かい決まりは有報の「従業員の状況」の注記で確かめます。

営業損失でも最終の利益が黒字のことがある

マネーフォワードは営業損失でしたが、親会社株主に帰属する当期純利益は16億円の黒字でした。同社の有報の損益計算書には、関係会社の株式を売った利益などの特別利益が載っています。最終の利益だけを見ると、本業が赤字かどうかは分かりません。

契約先が赤字や薄い利益のとき、有報で見る5つの場所

黒字か赤字かに関係なく、値上げ、プランの見直し、サービスの終了には備えておきたいところです。契約先の利益が薄い、または赤字のときは、数年分の数字と契約の条件をあわせて確かめます。有報では、次の5か所を見ます。

情シスが有価証券報告書で見る5つの場所の図。1 主要な経営指標等の推移(第1 企業の概況): 5期分の売上高、経常利益(IFRSの会社は税引前利益)、純利益、営業キャッシュ・フロー、現金の期末残高、従業員数が載る。2 事業の内容(第1 企業の概況): 自社が使うサービスがどの事業に入るかを見る。3 従業員の状況(第1 企業の概況): 従業員数と提出会社の平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与。4 事業等のリスク(第2 事業の状況): 会社自身が挙げている心配の種。5 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(第2 事業の状況): 売上高や利益が動いた理由と資金の状況。開き方はEDINETの書類簡易検索に社名か証券コードを入れ、書類種別で有価証券報告書を選ぶ。あわせて見る資料は決算短信、決算説明資料、利用規約・契約書
情シスが有価証券報告書で見る5つの場所と、EDINETでの開き方作成: 編集部(画像生成AIで描画・文字と数字は編集部が照合) / もとの資料: 各社の有価証券報告書(EDINET・金融庁)
見る場所 有報の中の位置 分かること
主要な経営指標等の推移 第1 企業の概況 5期分の売上高、経常利益(IFRSの会社は税引前利益)、純利益、営業キャッシュ・フロー、現金の期末残高、従業員数
事業の内容 第1 企業の概況 何の事業で稼いでいるか。自社が使うサービスがどの事業に入るか
従業員の状況 第1 企業の概況 従業員数と、提出会社の平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与
事業等のリスク 第2 事業の状況 会社自身が挙げている心配の種
経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 第2 事業の状況 売上高や利益が動いた理由と、資金の状況

最初に開くのは「主要な経営指標等の推移」です。5期分が1つの表に並ぶので、経常利益や最終の利益の赤字が続いているか、現金の期末残高が減り続けていないかが分かります。営業利益がこの表に無いときは、各期の損益計算書で確かめます。この記事の表が1年分しかないという弱点も、ここで補えます。

値上げやサービス終了の決まりは、有報ではなく利用規約と契約書で確かめます。料金改定を何日前に知らせるか、終了のときにデータをどう返すかを見ておきます。くわしい読み方は 使っているSaaSが撤退したら?決算短信と有報で「続くか」を読む方法 にまとめています。

今日からできること

  1. 自社で止まると困るSaaSを3つ選び、請求書か管理画面で契約先の正式な社名を確かめる
  2. EDINETの書類簡易検索に社名か証券コードを入れ、最新の有価証券報告書を開く
  3. 「主要な経営指標等の推移」で、5期分の売上高と利益、現金の期末残高を見る
  4. 「事業等のリスク」を読み、気になる点を営業担当への質問として書き出す
  5. 利用規約で、料金改定とサービス終了の通知期間、データの取り出し方を確かめる

この記事の数字は、各社の最新の有報の1期分です。次の有報が出たら、同じ場所の数字を並べて流れを見てください。この記事は売買を勧めるものではありません。投資の判断はご自身で行ってください。

よくある質問

Q営業損失の会社のSaaSは、使うのをやめたほうがよいですか?

A営業損失は、その1年の本業の費用が売上高を上回ったという意味です。サービスがすぐ止まるという意味ではありません。有報の「主要な経営指標等の推移」で5期分の流れと現金の期末残高を見て、赤字が続いているかを確かめてください。

Q連結と個別の数字は、どう違いますか?

A連結は子会社を含むグループ全体の数字、個別は有報を出した会社だけの数字です。この記事の18社では、オービックビジネスコンサルタントだけが個別の数字です。ほかの17社とは数字の範囲が違う点に注意してください。

Q従業員1人あたり売上が小さい会社は、よくない会社ですか?

Aそうとは限りません。売上高より先に人を増やした年は、この値が下がります。従業員数の数え方も会社ごとに注記が違います。ほかの会社と比べるより、同じ会社の数年分を並べるほうが確かです。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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