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メモリ高騰のマイクロンとキオクシア 決算・株価と情シスのPC調達

AIデータセンター向けの需要でDRAMとNANDの価格が上がり、マイクロンは2026年9月30日に売上高が前年の約4.8倍となる決算を出しました。キオクシアの決算と10月1日の株式分割、株価の乱高下、PCの値上げと情シスの調達の工夫まで、一次情報をもとに整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
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メモリ高騰のマイクロンとキオクシア 決算・株価と情シスのPC調達

この記事のまとめ

  • マイクロンの9月3日までの四半期の売上高は542.3億ドルで、前年同期の約4.8倍になりました(9月30日発表)
  • キオクシアの4〜6月期の売上収益は1兆7,671億円で、10月1日に1株を3株に分割しました
  • メモリ高は製品価格に及び、VAIOは10月1日に法人向けPCを値上げ。調達は仕様と時期の確認が要になります
こんな方に#30代#40代#50代実務

情シスのミカタの株式に関する情報は、情報の提供を目的としたもので、特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。株価や数値は記事の日付時点のもので、表示が遅れることがあります。投資の判断はご自身でお願いします。

AI向けのデータセンターがメモリを大量に買い、PCやスマートフォン向けのメモリまで値上がりしています。その恩恵を受けたのが、メモリを作る米マイクロンと日本のキオクシアです。一方で、使う側の情シスにはPCやサーバーの値上げとして届いています。この記事では、両社の決算と株価、そして調達の現場で何ができるかを整理します。

メモリの契約価格はどれだけ上がったのか

メモリには大きく2種類あります。DRAMは作業中のデータを一時的に置くメモリで、PCの「メモリ16GB」などがこれです。NANDはデータを保存するメモリで、SSDやスマートフォンのストレージに使われます。

木目の台の上に置かれた細長い基板のSSD。白いラベルにBG6 512GB、KIOXIA Corporation、SOLID STATE DRIVE、NVMe Gen4x4 PCIeなどの文字が並ぶ
キオクシア製のPC向けSSD「BG6 512GB」(M.2の基板)出典: User5515(Wikimedia Commons)(CC0・作者 User5515)

台湾の調査会社TrendForceは、メーカーと大口顧客の間の「契約価格」の見通しを四半期ごとに出しています。2026年の予測は次のとおりです。

期間 一般的なDRAM NAND 発表日
4〜6月期 前期比58〜63%上昇 前期比70〜75%上昇 2026年3月31日
7〜9月期 前期比13〜18%上昇 前期比10〜15%上昇 2026年7月3日
10〜12月期 前期比10〜15%上昇 前期比15〜20%上昇 2026年9月30日

予測の中央値を単純に掛け合わせると、DRAMは3四半期で約2.1倍、NANDは約2.3倍になる計算です(筆者計算)。上昇のペースは落ちていますが、値段の水準は高いままです。

なぜAIでPC向けのメモリまで足りなくなるのか

AI向けのGPUには、HBMと呼ばれる高速なDRAMが組み合わされます。HBMも一般的なDRAMも、同じ工場の限られた生産能力を取り合っています。TrendForceは9月29日、この取り合いで2027年まで供給がひっ迫すると分析しました。2027年のHBMの平均価格は前年比121%上がるとの予測も出しています。

黒い背景に、Micron HBM4と白い文字が入った黒い四角いチップと、その裏側の金色の端子の面が並んで写っている
Micronが公開している、AI向けの高速なDRAM「HBM4」の製品写真出典: Micron Technology(報道用の素材)

メーカーから見れば、利幅の大きいAI向けに生産を回すのが自然です。その分、PCやスマートフォン向けに回る量が細り、値段が上がります。

TrendForceは9月30日の発表で、メーカーがサーバー向けを優先していると説明しています。2027年にはPC向けDRAMの供給が減る可能性があるとも書いています。また、PCメーカーが売れ筋モデルのSSD容量を減らして部品代を抑えていると指摘しています。

マイクロンの決算 売上は1年で約4.8倍に

マイクロンは9月30日、9月3日までの四半期(会社の会計年度で2026年度の第4四半期)の決算を発表しました。主な数字は次のとおりです。

項目 今回の四半期 前年同期
売上高 542.3億ドル 113.2億ドル
純利益(GAAP) 377.0億ドル 32.0億ドル
粗利率(GAAP) 86.8% 44.7%
営業キャッシュフロー 439.7億ドル 57.3億ドル
次の四半期の売上高見通し 615億ドル前後(上下15億ドル) なし

通期の売上高は1,331.9億ドルで、前の年の373.8億ドルから約3.6倍になりました。サンジェイ・メロートラCEOは、2027年度はさらに強い年になると見込んでいます。顧客と結んだ長期の契約が、業績の持続性に自信を与えているとも述べました。

事業別に見ると、PCやスマートフォン向けの部門の売上高は131.1億ドルでした。前年同期の37.6億ドルの約3.5倍で、粗利率は90%です。情シスがPCの見積で感じている値上がりは、メーカー側ではこうした数字として表れています。

キオクシアの決算と10月1日の株式分割

4〜6月期は売上収益が前年の約5倍

キオクシアホールディングスは7月31日、2026年4〜6月期の決算を発表しました。

項目 2026年4〜6月期 前年同期
売上収益 1兆7,671億円 3,428億円
営業利益 1兆2,700億円 449億円
親会社の所有者に帰属する四半期利益 8,422億円 183億円
7〜9月期の売上収益の見通し 2兆3,900億円(前四半期比35.2%増) なし

会社は増収の理由を、生成AI向けを中心としたデータセンター顧客の需要と、平均販売単価の大幅な上昇だと説明しています。用途別では、SSDとストレージが1兆1,747億円、スマートデバイスが5,257億円でした。次の決算発表は10月30日の予定です(2026年10月3日時点)。

株式分割と、そのほかの発表

キオクシアは7月31日、1株を3株に分ける株式分割を決めました。9月30日の株主が対象で、効力は10月1日に生じています。発行済株式は約5.5億株から約16.4億株になりました。目的は、投資しやすくして投資家の層を広げることだと説明しています。

8月27日には、米サンディスクと日本で2032年までに総額約5兆円の投資を見込むと発表しました。政府の支援を前提にした計画です。米国の証券取引所への上場準備も進めていますが、時期は未定としています(2026年9月15日の発表)。

KIOXIAの文字が入った背の高い灰色の工場の建物と、手前に長く延びる鉄骨の渡り廊下。手前は道路で、空は青い
キオクシアの岩手県北上市の工場(2026年5月撮影)出典: 掬茶(Wikimedia Commons)(CC BY-SA 4.0・作者 掬茶)

株価は最高益でも大きく揺れた

両社の株価は、決算の好調さに比べて動きが激しくなっています。

時点 マイクロン(ドル) キオクシア(円・分割後換算)
2025年末 285.41 3,478
6月の高値(終値) 1,213.56(6月25日) 36,233(6月22日)
7月末 823.03 13,167(7月30日)
10月2日 1,074.89 19,300

出典はNasdaqとYahoo Financeの終値です。キオクシアの過去の株価は、分割の影響をならした換算値です。

日本経済新聞は7月29日、キオクシア株が1か月で7割弱下がったと伝えました。記事は、「半導体スーパーサイクル論」が後退したと書いています。最高益を続けていても、今後の需要に疑いが出ると株価は大きく下がります。

決算後の反応も一方向ではありません。マイクロン株は10月1日に前日比で約3%上がり、日本でも半導体関連株が日経平均を押し上げました(株探)。ところが翌10月2日は、マイクロン株も日経平均も下げています。

PC・サーバーの値上げはどこまで来たか

部品の値上がりは、製品の値段に届き始めています。

動き 中身 出典・時点
VAIOの値上げ 個人向けを9月18日、法人向けを10月1日から値上げ。法人向けは全製品が対象(Reborn VAIOを除く) VAIO、2026年8月27日・9月17日発表
PCの平均単価 2026年の世界の平均単価は17%上昇の予測。2025年の水準には戻りにくい IDC、2026年6月2日
世界のPC出荷 2026年は前年比11.3%減、10〜12月期は20%減の予測 IDC、2026年6月2日
国内のPC出荷 2026年4〜8月の台数は前年同期の69.5%、金額は92.1% JEITA(参加8社)

JEITAの数字から1台あたりの金額を出すと、約14.3万円です。前年同期の約10.8万円から3割ほど上がっています(筆者計算)。ただし前年は、2025年10月のWindows 10のサポート終了を前にした買い替えが多い時期でした。台数の減少には、その反動も含まれます。

使う側の反応も数字に出ています。リユースPC事業のリングローが7月に300人に聞いた調査では、77.7%が調達価格が「上がった」と答えました。対応としては「購入・更新の延期」が39.7%で最も多く、「1台あたりの予算を増やす」は21.7%でした。

情シスができる調達の工夫

値上がりそのものは止められません。それでも、買い方で差は出ます。

工夫 やること 気をつける点
仕様を固定して比べる メモリ容量、SSD容量、型番を表にして見積を並べる 同じシリーズでも容量が減っていないか
価格改定の日を押さえる 見積の有効期限と、メーカーの改定日を確認する VAIOは改定の約2週間前に告知した
更新の優先順位を付ける 保証切れ、OSサポート、性能不足の順に替える 急がない更新は時期を分ける
延命・リース・リユースを比べる 修理、リース、整備済み品の費用を出す 保守期間とセキュリティ更新の有無
予算を組み直す 単価の上昇を前提に来期の台数を決める 為替の前提もあわせて見直す

見方は分かれる 楽観と慎重の両方を並べる

楽観的な見方の根拠 慎重な見方の根拠
マイクロンは次の四半期も売上高の増加を見込む TrendForceの予測では価格の上昇幅は縮んでいる
キオクシアは7〜9月期も前四半期比35%の増収を見込む 7月には最高益でもキオクシア株が1か月で7割弱下げた
IDCはメモリ不足が2027年末まで解消しないとみる 消費者向けの需要が弱まり、PCの出荷は減る予測(IDC)
企業向けSSDの需要は記憶容量ベースで2026年に80%超伸びる見込み(TrendForce) キオクシアとサンディスクの約5兆円投資など、供給を増やす動きも出ている

今日からできること

  1. 今後半年に買う予定のPCとサーバーを書き出し、急ぐものと待てるものに分ける
  2. 見積を取り直し、メモリ・SSD容量と型番、有効期限を一覧にする
  3. 取引先メーカーの価格改定のお知らせを確認し、改定日を予定表に入れる
  4. 来期予算の単価を、今の見積をもとに引き直す
  5. サーバーやクラウド、保守の契約で、部品価格や為替を理由にした値上げの条項と通知期間を確かめる

メモリの値段は、AI投資の勢いしだいで上にも下にも振れます。株価も同じ理由で大きく動きます。この記事は売買を勧めるものではありません。投資の判断はご自身で行ってください。

よくある質問

Qメモリの値上がりはいつまで続きますか?

A確かな見通しはありません。TrendForceは10〜12月期もDRAMの契約価格が前期比10〜15%上がると予測する一方、上昇のペースは落ちるとみています(2026年9月30日発表)。IDCは、メモリ不足が2027年末までは解消しないとみています(2026年6月2日)。

QPCの購入は待ったほうが安くなりますか?

A待てば安くなるという根拠は今のところ見当たりません。IDCは、2026年のPCの平均単価が17%上がり、2025年の水準には戻りにくいと予測しています。更新が急がないPCと、保証切れやOSサポートで替えるしかないPCに分けて考えるのが現実的です。

Qキオクシアの株式分割で何が変わりましたか?

A2026年9月30日の株主名簿に載っている株主の持ち株が、10月1日に3倍の株数になりました。1株あたりの値段は約3分の1になりますが、会社の価値や持ち分の割合は変わりません。会社は目的を、投資しやすくして投資家層を広げるためと説明しています。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

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情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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