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Veeam 13系に認証なしで通る脆弱性 13.1.2で修正、12系は対象外

Veeamは2026年10月27日、Veeam Backup & Replication 13系などの脆弱性4件を公表しました。CDP Coordinator Serviceの認可を、認証のない攻撃者がすり抜けられるCVE-2026-108142はCriticalです。修正版は13.1.2(13.1.2.57)と13.0.3(13.0.3.63)で、12系は対象外です。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:
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Veeam 13系に認証なしで通る脆弱性 13.1.2で修正、12系は対象外

この記事のまとめ

  • Veeamは2026年10月27日、Veeam Backup & Replication 13系と、Veeam Agent for Linuxの脆弱性4件を公表しました。最も重いCVE-2026-108142はCVSS v4.0で9.1のCriticalで、CDP Coordinator Serviceの認可を、認証のない攻撃者がすり抜けられます。
  • 対象は、Windows版のVeeam Backup & Replicationと、Veeam Software Applianceの13.1.1.18以前と13.0.2.29以前です。修正版は10月27日の13.1.2(13.1.2.57)と、8月25日に出ていた13.0.3(13.0.3.63)で、12系は対象外です。
  • Veeam Backup & Replicationの脆弱性は、これまでに4件が米CISAの悪用の一覧に載り、4件ともランサムウェアでの悪用が確認されています。今回の4件に、10月28日の時点で悪用の情報はありません。
こんな方に#30代#40代#50代実務

Veeam Backup & Replicationを13系で動かしているなら、13.1.2か13.0.3以降に上げておきたいところです。認証のない攻撃者が、バックアップサーバーで動くサービスの認可をすり抜けられる脆弱性が修正されました。

Veeamは2026年10月27日、Veeam Backup & Replication 13.1.2の公開に合わせて、脆弱性4件をサポートの記事KB4948で公表しました。いちばん重いCVE-2026-108142は、CVSS v4.0で9.1のCriticalです。

12系は対象外です。

急ぐのは、CDP Coordinator Serviceの1件

4件の場所と、攻撃に要る立場を並べました。CVSSはどれもv4.0の値です。

CVE 場所 攻撃に要る立場 深刻度 対象の版 修正版
CVE-2026-108142 CDP Coordinator Serviceの認可のすり抜け 認証なし Critical(9.1) 13.1.1.18以前の13.1系、13.0.2.29以前の13.0系 13.1.2.57、13.0.3.63
CVE-2026-108140 NASのバックアップを使った任意の場所へのファイルの書き込み Restore Operatorの役割と、バックアップ元のNASの共有を操れること Medium(5.9) 同上 同上
CVE-2026-108141 同上 同上 Medium(5.9) 同上 同上
CVE-2026-105477 Veeam Agent for Linuxの権限昇格 端末に入れる低い権限 High(7.3) 13.1.1.4以前の13.1系 13.1.2.11

ネットワーク越しに、認証なしで狙えるのはCVE-2026-108142だけです。Veeamの説明は「CDP Coordinator Serviceの認可を、認証のない攻撃者がすり抜けられる」という1文で、すり抜けたあとに何ができるかは書かれていません。

CVSSの内訳を見ると、改ざんとサービスの停止が「高」で、情報の漏えいは「なし」でした。バックアップサーバーの先にあるシステムへの改ざんと停止にも、「高」が付いています。攻撃には何らかの前提の条件が要るとされますが、その中身もKB4948にはありません。

VeeamのKB4948の一部(英語)。CVE-2026-108142は、認証のない攻撃者がCDP Coordinator Serviceの認可をすり抜けられる脆弱性で、深刻度はCritical、CVSS v4.0で9.1、対象の構成はWindows版のVeeam Backup & ReplicationとVeeam Software Appliance、報告はHackerOne経由。対象の製品はVeeam Backup & Replication 13.1.1.18以前の13.1系と13.0.2.29以前の13.0系で、12.xなど古い版は対象外との注記がある。修正はVeeam Backup & Replication 13.1.2(ビルド13.1.2.57)と13.0.3(ビルド13.0.3.63)から
KB4948のCVE-2026-108142の項目。対象の版と修正版、12系は対象外との注記出典: Veeam Software「Vulnerabilities Resolved in Veeam Backup & Replication 13.1.2」(KB4948)(引用)

NASの2件は、条件が重めです。復元を任せるRestore Operatorの役割が割り当てられた人が、バックアップしているNASの共有の中身も操れるとき、バックアップサーバーの好きな場所にファイルを書き込めます。Agent for Linuxの1件は、Veeam Backup & Replicationから管理しているLinuxだけが対象です。

CDPの調整役は、バックアップサーバーで動く

CDPは、仮想マシンの書き込みを止めずに複製し続けるVeeamの機能です。Veeamの手引きによると、CDP Coordinator Serviceはバックアップサーバーで動き、複製とデータの転送を取りまとめて、使う資源を割り振ります。vSphereの側のI/Oフィルターも、このサービスとやり取りしてプロキシの状態を伝えます。

ポートの一覧では、CDPを使う構成のとき、CDPのプロキシやESXiホスト、vCenter Serverから、バックアップサーバーのTCP 33034に届くようにする、としています。

では、CDPを使っていない会社でも、このサービスは外から届くのか。Veeamはそこを書いていません。対象を「Windows版とVeeam Software Applianceの13系」と言い切っている以上、CDPを使っていなくても、修正版に上げる前提で考えるのが無難でしょう。

13.0.3は8月から出ていた

Veeamのリリース情報のページでは、13.0.3(13.0.3.63)の日付は2026年8月25日です。その版の「Security」の欄に、今回のVeeam Backup & Replicationの3件が並んでいました。8月以降に13.0.3へ上げた会社では、すでに修正が入っていることになります。

VeeamのKB4738の一部(英語)。13.0.3.63の見出しの下に日付2026-08-25、Release Notesへのリンク、Veeam Backup & Replication 13.0.3やVeeam Software Appliance 13.0.3のISOとOVAなどのダウンロードとSHA256の値が並ぶ。その下のSecurityのVulnerabilitiesの欄に、CVE-2026-58070(Medium 6.8)、CVE-2026-58069(High 8.3)、CVE-2026-108142(Critical 9.1、CDP Coordinator Serviceの認可のすり抜け)、CVE-2026-108140とCVE-2026-108141(Medium 5.9、Restore Operatorの役割の利用者がバックアップ元のNASの共有を操ってバックアップサーバーの任意の場所にファイルを書き込める)が並ぶ
リリース情報の13.0.3(13.0.3.63)の項目。日付は8月25日で、Securityの欄に今回の3件が並ぶ出典: Veeam Software「Release Information for Veeam Backup & Replication 13 and Updates」(KB4738)(引用)

13.1系は事情が違います。8月13日の13.1.1(13.1.1.18)までが対象で、修正は10月27日の13.1.2(13.1.2.57)からです。Veeamによると、13.1.2はVeeam Updaterでも配られ、Veeam Software Applianceの13.1には先に、Windows版の13.1には順に届きます。Windows版ですぐに上げたいなら、My Accountから13.1のインストールメディアを入手する形です。

13.1.2では、侵害されたルートCAの証明書も外されました。Comodo AAA Servicesのルートと、影響を受けたemSignのルートが、Veeam Software Applianceと各部品の信頼ストアから消えています。emSignの件は、eMudhraの記事にまとめました。

バックアップサーバーは、何度も狙われてきた

米CISAの悪用が確認された脆弱性の一覧(KEV)には、Veeam Backup & Replicationの脆弱性が4件載っています。2022年12月に加わったCVE-2022-26500とCVE-2022-26501、2023年8月のCVE-2023-27532、2024年10月のCVE-2024-40711です。4件とも、ランサムウェアでの悪用が「Known」になっています。10月に出たSafePayランサムウェアの注意喚起でも、入口としてVeeamの既知の脆弱性2件が挙がりました。

今回の4件は、10月27日の版のKEVに入っていません。JVNとJPCERT/CCにも、10月28日の午後の時点で情報はありませんでした。KB4948は悪用の有無に触れていない一方で、修正が公表されると攻撃者は修正を解析し、更新していない環境を狙うだろう、と注意しています。

香港のHKCERTは10月28日、同じ4件を「Medium Risk」の告知で伝えました。ただ、Veeam自身の評価はCVE-2026-108142がCriticalです。告知の区分は全体をまとめた評価なので、順番はVeeamの評価で決めたいところです。

12系は対象外、13系のサーバーが対象

  • Windows版のVeeam Backup & ReplicationかVeeam Software Applianceを13系で動かしている会社は、3件の対象です。13.1系なら13.1.1.18以前、13.0系なら13.0.2.29以前が当たります。
  • Veeam Backup & Replicationから管理するVeeam Agent for Linuxを、13.1.1.4以前の13.1系で使っている会社も対象です。13.0系と6系のAgentは外れます。
  • バックアップの運用を保守の会社やMSPに任せている会社は、自社の版が13系かどうかを先方に聞くのが早道です。
  • 12系を使い続けている会社は対象外です。ただ、12系にも10月に別の修正が出ています(Veeam 12系の記事)。
  • 13.0.3(13.0.3.63)か13.1.2(13.1.2.57)に上げ済みなら、Veeam Backup & Replicationの3件は修正済みです。

更新までの段取り

  1. ビルド番号を確認します。コンソールのメインメニューのHelpからAboutを開くか、PowerShellのGet-VBRBackupServerInfoで返るBuildを見ます。
  2. 更新の前に、直近のバックアップと、Veeamの構成のバックアップ(Configuration Backup)が新しいかを見ておきます。
  3. 13.1系は13.1.2へ、13.0系は13.0.3か13.1.2へ上げます。Veeam Software Applianceなら、Veeam Updaterで配布が届いたかを見ます。Windows版で配布を待てないときは、My Accountからメディアを入手します。
  4. Veeam Backup & Replicationから管理しているLinuxのAgentを、13.1.2.11に上げます。
  5. 更新が済むまでは、バックアップサーバーに届く通信を絞ります。インターネットから届かないこと、社内でもVeeamの部品と管理用の端末からしか届かないことを、ファイアウォールの設定で確認しておくと安心です。
  6. Restore Operatorの役割を割り当てたアカウントを洗い出し、要らない人から外します。NASの2件は、この役割が前提です。

ランサムウェアの攻撃者は、暗号化の前にバックアップを消しにきます。13系に移ったばかりの会社ほど、次の保守の日を待たずに、今週のうちに版を確認しておきたいところです。感染したときの初動は、ランサムウェアに感染したら最初の1時間にまとめています。

よくある質問

QCDPを使っていなければ、CVE-2026-108142は当たりませんか。

AVeeamは、CDPを使わない環境で影響が変わるかを書いていません。対象をWindows版とVeeam Software Applianceの13系としているので、CDPの利用にかかわらず修正版に上げてください。

Q13.0.3をすでに当てています。ほかに要る作業はありますか。

A13.0.3(13.0.3.63)は、Veeam Backup & Replicationの3件を修正した版です。Veeam Backup & Replicationから管理する、13.1系のVeeam Agent for Linuxがあれば、CVE-2026-105477のために13.1.2.11へ上げます。

Q香港のHKCERTは「Medium Risk」としています。急がなくてよいのですか。

AHKCERTの区分は告知全体の評価で、Veeam自身はCVE-2026-108142をCritical(9.1)としています。更新の順番は製品を作ったVeeamの評価で決め、13系のバックアップサーバーから進めてください。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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