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WatchGuard Fireboxに脆弱性18件 Criticalの7件は使う機能しだい

WatchGuardは日本時間2026年10月28日未明、FireboxのFireware OSなどの脆弱性18件を公表しました。Criticalは7件で、どれもActive Directoryとの認証やSIPプロキシ、Access Portal、FireClusterなどを使う機器だけが対象です。修正版は2026.4・12.12.4・12.5.22で、18件がまとめて直ります。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:
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WatchGuard Fireboxに脆弱性18件 Criticalの7件は使う機能しだい

この記事のまとめ

  • WatchGuardは日本時間2026年10月28日未明、FireboxのFireware OSの脆弱性17件と、Windows向けのMobile VPN with SSLのクライアントの脆弱性1件を公表しました。CVSS 4.0の評価でCriticalが7件、Highが7件、Mediumが4件です。悪用は把握していないとしています。
  • Criticalの7件は、特定の機能を使う機器だけが対象です。Active Directoryとの認証、SIPプロキシ、Access Portal、FireCluster、FireCloud Gateway、FIPSモードでの外部のログサーバーの6つです。管理画面とSSHの脆弱性2件(High)は、そこへ届けば認証なしで当たります。
  • 修正版はFireware OS 2026.4と12.12.4で、小型のT15・T35は12.5.22です。Windowsのクライアントは2026.4で修正されました。
こんな方に#30代#40代#50代実務

Fireboxを使っていても、Criticalの7件がすべて当たるわけではありません。7件はどれも、Active Directoryとの認証、SIPプロキシ、Access Portal、FireClusterといった、特定の機能を使う機器だけが対象です。ただ、修正版は系列ごとに1つにまとまっていて、上げてしまえば18件が一度に片づきます。

WatchGuard Technologiesは日本時間2026年10月28日未明(米国時間27日)、同社のセキュリティ勧告のサイトで18件を公表しました。Fireboxで動くFireware OSの脆弱性が17件、Windows向けのSSL VPNのクライアントの脆弱性が1件です。CVSS 4.0の評価で、Criticalが7件、Highが7件、Mediumが4件。どれも悪用は把握していないとしています。

Criticalの7件と、当たる条件

CVE 部品 当たる機器 攻撃者に要る立場 CVSS
CVE-2026-103594 WireGuardの設定の処理 FireCloud Gatewayとして使う機器(2026.2以降と12.12以降だけ) FireboxとWatchGuard Cloudのあいだで、TLSを復号して中間に入る 9.5
CVE-2026-93866 Access PortalのWebSocketの処理 Access Portalを有効にした機器 認証なし。ネットワーク越しに細工した要求を送る 9.2
CVE-2026-93857 SIPプロキシ SIPプロキシを使うポリシーがある機器 認証なし。そのポリシーを通る通信を送る 9.2
CVE-2026-93865 FireClusterの同期の仕組み FireClusterを組んだ機器 認証なし。FireClusterの管理用IPへ要求を送る 9.2
CVE-2026-112709、CVE-2026-112710 認証のサービス Active Directoryを認証サーバーに設定した機器 ADサーバーとの通信を握るか、横取りする 9.2
CVE-2026-103593 ログのサービス FIPSモードで、外部のログサーバーを設定した機器 隣のネットワークから、ログサーバーになりすますか通信を横取りする 9.1

表からは、2つの組に分かれることが分かります。

外から直接狙いやすいのは、Access PortalとSIPプロキシでしょう。Access Portalは社外から使うために公開することが多く、SIPプロキシは外とのVoIPの通信を通します。FireClusterの1件も認証なしで当たります。ただ、入口はFireClusterの管理用IPで、社内の側に置いている会社が多いはずです。

もう1つの組は、攻撃者がまず通信の途中に入らなければなりません。AD認証とログのサービス、FireCloud Gatewayの3つです。とはいえ、AD認証の2件は任意のコードを実行されるおそれがあり、ログの1件はrootの権限でコードを実行されるとしています。後回しにしてよい理由にはなりません。

WatchGuardの勧告のページ(英語)。題はFireware OS Pre-Authentication Integer Overflow in Access Portal Allows Out-of-Bounds Writeで、Critical 9.2、公開と更新は2026-10-27。要約では、Access Portalが使うWebSocketの接続の処理に整数のオーバーフローがあり、Access Portalを有効にしていると、認証なしの攻撃者が細工した要求でヒープのバッファの外に書き込めると説明している。対象はFireware OSのDefaultが2025.1以上2026.4未満と12.0以上12.12.4未満、T15/T35が12.0以上12.5.22未満。当たる構成はAccess Portalを有効にした機器、悪用は把握していない、修正版はFireware OS 2026.4、12.12.4、12.5.22
CVE-2026-93866の勧告。Access Portalを有効にした機器が対象で、認証なしで狙える出典: WatchGuard Technologies「CVE-2026-93866 Fireware OS Pre-Authentication Integer Overflow in Access Portal Allows Out-of-Bounds Write」(引用)

管理画面とSSHの2件は、認証なしで当たる

High・Mediumの11件では、管理のアクセスにかかわる2件が目を引きます。管理画面のログインの処理(CVE-2026-111107)は、届けば認証なしで管理のサービスを落とせます。通信の処理は止まりませんが、繰り返されると管理者のセッションがすべて切れ、機器を管理できなくなるおそれがあります。SSHの認証(CVE-2026-93434)は、XPathインジェクションで、設定の中の秘密の情報を認証なしで抜き出せるというもの。

管理画面やSSHをインターネットから開けている機器なら、Criticalと同じくらい急ぎたいところです。

CVE 部品 条件と攻撃者 深刻度
CVE-2026-111107 管理画面のログイン 管理画面に届けば認証なし。管理のサービスが落ちる High 8.7
CVE-2026-93434 SSHの認証 管理用のSSHに届けば認証なし。設定の秘密の情報を抜き出せる High 8.7
CVE-2026-90465 FireClusterの同期 クラスターの接続の線にいる攻撃者が、rootで管理の操作を呼び出せる High 8.7
CVE-2026-90442 証明書を扱うcertd 管理画面にログインできる攻撃者が、サービスを落とす。コードを実行されるおそれも High 8.6
CVE-2026-90464 診断のコマンド 読み取りだけの管理者(Device Monitor)でもCLIから、rootでファイルを作る・書き換える(中身は数値だけ) High 7.2
CVE-2026-93862 FireClusterの同期 クラスターの接続の線から、同期の処理を落とし続けられる High 7.2
CVE-2026-93864 firewalld 機器の中で権限の低いコードを動かせる攻撃者が、rootでファイルを上書きする High 7.1
CVE-2026-113881 Mobile VPNのNetwork Access Control NACを有効にした機器(12.9以降)。認証済みのVPN利用者が、サービスを落とすか権限の低いコードを実行する Medium 6.1
CVE-2026-104381 FireClusterの状態の同期 FireClusterでBOVPNを使う機器。同期の線から、VPNのトンネルを切れる Medium 6.0
CVE-2026-115495 Mobile VPN with SSLのWindows版クライアント PCの中のループバックの通信を見られる攻撃者が、VPNのユーザー名とパスワードを得る Medium 5.7
CVE-2026-82332 AuthPointの多要素認証 AuthPointと連携した機器(12.7以降)。被害者がプッシュ通知を承認すると、別の人の認証中のセッションを乗っ取れる Medium 5.6

FireClusterにかかわるものは、Criticalの1件を合わせて4件あります。2台で冗長化している会社は、同期の線がほかのネットワークとつながっていないかも見ておきたいところです。

WatchGuardのセキュリティ勧告の一覧(英語)の上から6行。深刻度、概要、製品、対象の版、対象外の版、公開日の列がある。5.7のCVE-2026-115495(Windows版のMobile VPN with SSLのクライアントで、VPNの認証情報が平文で渡る、12.0以上2026.4未満)、8.7のCVE-2026-90465(FireClusterの同期の認証の欠如で権限昇格)、7.2のCVE-2026-93862(FireClusterの同期の範囲外の読み取りでサービス停止)、7.2のCVE-2026-90464(コマンドの検証の欠如で、認証済みの攻撃者がrootでファイルを書き換え)、9.2のCVE-2026-112710と9.2のCVE-2026-112709(AD認証のサービスのヒープのバッファオーバーフローで、認証前のリモートコード実行)。Fireware OSの行は、Defaultが2025.1以上2026.4未満と12.0以上12.12.4未満、T15/T35が12.0以上12.5.22未満で、公開日はどれも2026-10-27
勧告の一覧の上から6件。27日に公開された18件の一部で、AD認証の2件がCritical 9.2出典: WatchGuard Technologies「Security Advisories」(引用)

修正版は3つの系列に分かれる

系列 対象の版 修正版
Fireware OS(2026系) 2025.1以降、2026.4より前 2026.4
Fireware OS(12系) 12.0以降、12.12.4より前 12.12.4
T15・T35 12.0以降、12.5.22より前 12.5.22
Mobile VPN with SSLのWindows版クライアント 12.0以降、2026.4より前 2026.4

対象の始まりが新しい版の脆弱性もあります。FireCloud GatewayのWireGuardの件は2026.2以降と12.12以降、Mobile VPNのNACの件は12.9以降、AuthPointの件は12.7以降です。この3件は、T15・T35には当たりません。勧告には、修正版のほかに回避策の記載はありませんでした。

10月28日朝の時点で、JVNとJPCERT/CCの注意喚起、米CISAの悪用が確認された脆弱性の一覧に、この件は載っていません。

影響を受けるのは、Fireboxを運用する会社

  • 影響する: Fireboxを自社で運用している会社です。版が上の表の範囲なら、18件のどれかが当たります。
  • 影響する: 保守会社やMSPに運用を任せている会社です。WatchGuard Cloudで管理されている機器も対象で、版と使っている機能は先方に聞くのが早いでしょう。
  • 影響する: 店舗や小さな拠点にT15・T35を置いている会社。修正版は12.5.22です。
  • 影響する: 社員のWindowsのPCでMobile VPN with SSLのクライアントを使う会社です。Fireboxとは別に、クライアントの更新が要ります。
  • 影響が小さい: AD認証、SIPプロキシ、Access Portal、FireCluster、FireCloud Gateway、FIPSモードのどれも使わず、管理画面とSSHを社内からしか開けない機器です。Criticalの7件と、認証なしで当たる2件は、当たらないか届きにくい構成になります。ただ、残りの脆弱性は版だけで当たるので、更新は要ります。
  • 影響しない: WatchGuardのエンドポイントの製品だけを使う会社です。今回の対象はFireware OSとSSL VPNのクライアントで、エンドポイントの製品の脆弱性は別の記事で扱いました。

今週のうちに確認すること

  1. Fireware Web UIのダッシュボードか、WatchGuard Cloudの機器の一覧で、Fireware OSの版を機器ごとに書き出します。2026.4、12.12.4、T15・T35は12.5.22より前なら対象です。
  2. 設定の画面で、使っている機能を洗い出します。見るのは、認証サーバーのActive Directory、SIPプロキシを使うポリシー、Access Portal、FireCluster、FireCloud Gateway、FIPSモードでの外部のログサーバーの6つです。当てはまる機器から、更新の日を決めます。
  3. 管理画面とSSHに入れる送り元を、社内の決まったアドレスに絞ります。認証なしで当たる2件の入口がなくなります。Access Portalを使っていないなら、止めておくとCriticalの1件の入口も消えます。
  4. FireClusterの機器は、2台とも修正版にそろえます。あわせて、クラスターの接続の線が、ほかのネットワークとつながらない構成かを確認します。
  5. Mobile VPN with SSLのWindows版クライアントを2026.4に上げる段取りを決めます。社員のPCへの配り方と、更新したかの確認の方法を決めておくと、取りこぼしが減ります。
  6. 運用を任せている会社は、版と2の機能を保守会社に問い合わせ、更新の予定日をもらいます。

Criticalが7件と聞くと身構えますが、最初に開くのは自社のFireboxの設定の画面です。どの機能を使っているかが分かれば、急ぐ機器と、通常の保守の日に回せる機器を分けられます。

よくある質問

QCriticalの7件は、インターネットから直接乗っ取られるものですか。

A7件のうち、認証なしにネットワーク越しで狙えるのは3つです。入口はAccess Portal、SIPプロキシ、FireClusterの管理用IPになります。Active Directoryとの認証とログのサービス、FireCloud Gatewayの3つは、攻撃者がFireboxと相手のサーバーのあいだの通信を握るか横取りする必要があります。

QT15とT35は、どの版にすればよいですか。

A12.5.22です。18件のうち3件は、勧告の対象にT15・T35が入っていません。FireCloud GatewayのWireGuard(CVE-2026-103594)、Mobile VPNのNetwork Access Control(CVE-2026-113881)、AuthPointとの連携(CVE-2026-82332)です。

Q攻撃に使われていますか。

AWatchGuardは18件とも、悪用は把握していないとしています。10月28日朝の時点で、JVNとJPCERT/CC、米CISAの悪用が確認された脆弱性の一覧にも、この件は載っていません。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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