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Exchange OnlineのEWS、無効化が始まる 止まったアプリの戻し方と期限

MicrosoftはExchange OnlineのEWSを、テナントごとに無効にし始めました。設定が未設定のテナントには、メッセージセンターで7日前に予告が届きます。止まったアプリを2027年4月まで一時的に戻す2つの方法と、許可の一覧の確かめ方、根本の対応を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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Exchange OnlineのEWS、無効化が始まる 止まったアプリの戻し方と期限

この記事のまとめ

  • Microsoftは10月21日、Exchange OnlineのEWSをテナントごとに無効にする作業が始まったと公表しました。EWSの設定が未設定のテナントには、メッセージセンターで7日前に予告が届きます。
  • 止まったアプリは、管理者がMicrosoft 365管理センターのBaseline security modeか、PowerShellでEWSを入れ直すと、ふつうは1時間以内に動きます。Microsoftのサポートは代わりに操作できません。
  • 入れ直せるのは2027年4月までです。許可の一覧に入るのは直近60日に使われたアプリだけなので、漏れを確かめ、その間にEWSを使わない版へ移ります。
こんな方に#30代#40代#50代実務

Microsoftは2026年10月21日、Exchange Online(Microsoft 365のメール)のEWS(Exchange Web Services)を、テナントごとに無効にする作業が始まったと、Exchange Teamブログで公表しました。あわせて、EWSで動くアプリが止まったときに、管理者が一時的に入れ直す手順を出しています。EWSは、アプリがメールや予定表を読み書きするための古いAPI(プログラムの接続口)です。

EWSの廃止の日程と、使っているアプリの洗い出し方は、Exchange OnlineのEWS廃止、2026年10月の状況と情シスの洗い出しにまとめています。この記事は、10月22日に、Exchange Teamブログの2本の記事(どちらも10月21日更新)の原文で確かめた内容です。

止まるのはどのテナントか

Exchange Teamブログ「EWS Deprecation Is Here」(10月1日公開・10月21日更新)は、世界向けのクラウドのテナントの扱いを、次のように書いています。

EWSEnabled EWSAllowedAppIDs(許可の一覧) 扱い
True 未設定 Microsoftが10月10〜11日に許可の一覧を作った。10月11日より後にTrueにする管理者は、一覧を自分で作る必要がある
未設定 未設定 メッセージセンターで7日前に予告し、直近60日の使用状況から許可の一覧を作ったうえで、EWSEnabledをFalseにする。10月21日の時点で、この作業は始まっている
False どれでも 管理者がすでに止めているため、Microsoftは何も変えない
Exchange Teamブログの英語の表。EWSEnabledとEWSAllowedAppIDsの状態ごとに、Trueと未設定なら10月10〜11日に許可の一覧を作った、両方未設定ならメッセージセンターで7日前に予告して一覧を作りEWSEnabledをFalseにする(この作業は始まっている)、Falseなら何も変えない、と書かれている
Exchange Teamブログの表。EWSEnabledの値ごとの、これからの扱い出典: Microsoft Exchange Team Blog「EWS Deprecation Is Here - What This Means To You」(引用)

世界向けのクラウドでは、EWSEnabledがTrueのとき、許可の一覧が必須になりました。政府向けなどの独立したクラウド(ソブリンクラウド)の日程は、これから知らせるとしています。

止まるアプリと、そのときの症状

ブログは、EWSを使うアプリの例として次を挙げています。

  • macOSのApple メールとカレンダー
  • macOSの従来のOutlook(classic Outlook)
  • Outlookのデスクトップのアドイン
  • 古い版のWindowsのOutlook
  • 会社が買ったバックアップの道具など、ほかの会社のアプリ

EWSが止まると、ユーザー名やパスワードを何度も求められたり、EWSが使えないというエラーが出たりします。パスワードの入力を繰り返し求められるという問い合わせが急に増えたら、まずEWSの停止を疑います。

止まったかどうかを確かめる

Microsoft 365管理センターのメッセージセンターで、検索の欄に次の題を入れて探します。いつEWSが止められたかが分かります。

  • Action may be required: EWS will be disabled in your tenant in 7 days(7日後に止めるという予告)
  • EWS has been disabled in your tenant(止めたという知らせ)

PowerShellでは、Exchange Online PowerShellにつないで次を実行します。「EwsEnabled : False」と出れば、EWSは止まっています。

Get-OrganizationConfig | Fl EWSEnabled

ブログは、この手順はMicrosoftのサポートが代わりに行うことはできず、テナントの管理者だけがEWSを入れ直せると書いています。

一時的に入れ直す2つの方法

方法1: 管理センターのBaseline security mode(いちばん簡単)

  1. Microsoft 365管理センターの「Baseline security mode」のページを開く
  2. 「Block access to Exchange Web Services」の行を選ぶ
  3. 「Block your entire organization from using EWS」のチェックを外し、「Apply change」を押す
  4. もう一度同じ項目にチェックを入れ、「Apply change」を押す

画面の名前は、ブログの英語の画面のものです。チェックを入れた「止める」の状態に戻しますが、テナントの実際の設定は、EWSを許す(EWSEnabledがTrue)うえで、許可の一覧のアプリだけを通す形になります。ブログも、分かりにくいと認めています。許可しているアプリは「Scope Summary」に、止める対象から外したアプリとして出ます。一覧を変えるときは「Exclude specific apps」から行います。

Microsoft 365管理センターのBlock access to Exchange Web Servicesの英語の画面。Block your entire organization from using EWSにチェックが入り、Scope SummaryにExcludes 1 app、Exclude specific appsのリンク、下にApply changeのボタンがある。ブログが付けた番号3と4の印がある
Baseline security modeのEWSの画面。許可したアプリは除外として出る出典: Microsoft Exchange Team Blog「Exchange Online EWS application stopped working? Do this.」(引用)

方法2: Exchange Online PowerShell(細かく管理できる)

EWSEnabledがFalseなら、次を実行します。

Set-OrganizationConfig -EWSEnabled $true

どちらの方法も、ふつうは1時間以内に効き、アプリはそのまま動き出します。まれに4時間かかることがあります。

許可の一覧に漏れがないか確かめる

入れ直したあとに通るのは、許可の一覧(EWSAllowedAppIDs)に入っているアプリだけです。一覧は次のコマンドで見られます。

Get-OrganizationConfig -RetrieveEwsOperationAccessPolicy | Fl EwsAllowedAppIDs

Microsoftは、直近60日にテナントで使われたと検出したアプリを、すでに一覧に入れています。入れ直してすべて動けば、一覧を変える必要はないとしています。

ただ、月末や期末にだけ動く処理など、たまにしか動かないアプリは、60日の中に入らず漏れることがあります。足すときは、一覧の変更が効くまで24時間かかります。Set-OrganizationConfigの-EwsAllowedAppIDsは一覧全体を置き換えるため、今のIDも含めて指定します。

EWSAllowListという、ユーザーエージェントで許す別の古い設定は、今回の廃止とは関係がなく、設定し直す必要はないと、ブログは書いています。

Microsoft自身のアプリ

ブログ(10月21日更新)は、Microsoftのアプリの状況を次のように書いています。使用状況レポートに出るものは、許可の一覧に入れないと動きません。

アプリ 状況
WindowsのOutlook 最新の版(2026年8月の版16.0.20430.20092以降)にする。EWSを止めて問題が出るなら、会社が強制している設定が原因のことがある。OfficeのアプリIDでEWSを止めても影響がないか、試すよう勧めている
MacのOutlook 最新の版にし、新しいOutlookに切り替える。新しいOutlookは影響を受けない。従来のOutlookを使い続けるなら、「Microsoft Office」のアプリIDを許可の一覧に入れる
ExcelのPower Query Exchange Onlineへの接続の機能(コネクタ)は、2027年4月に終わる予定。Microsoft Graphを使う新しい「Mail」のコネクタが先に出る。今のクエリーは自動では置き換わらず、つなぎ直しが要る
Power BI 近く知らせる
Exchange Server・ハイブリッド 組織をまたぐ連携への影響を、別のブログ記事で説明

入れ直せるのは2027年4月まで

ブログによると、今はEWSの無効化の第1段階で、管理者が入れ直せます。2027年4月には、入れ直しも効かなくなります。

根本の対応は、アプリをEWSを使わない版に更新することです。買ったアプリは提供元に更新した版を求め、自社で作ったアプリはEWSを使わないようにコードを直します。

Baseline security modeの画面は、EWSについて、乗っ取られると機密のデータの読み取りやなりすましのメールにつながると説明し、止めることを勧めています。入れ直すのは業務を止めないための一時的な手段と考え、許可の一覧は使うアプリだけに絞ります。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: EWSEnabledを未設定のままにしていた、Exchange Online(Microsoft 365)の会社。メッセージセンターの予告から7日で止まります。
  • 影響する: macOSのApple メールや従来のOutlook、Outlookのアドイン、古いWindowsのOutlook、バックアップの道具、ExcelのPower QueryのExchange Onlineのコネクタを使っている会社。
  • 影響する: EWSEnabledをTrueにしていても、たまにしか動かないアプリが許可の一覧から漏れている会社。
  • 影響しない: 管理者が前からEWSを止めていた(False)会社。Microsoftは設定を変えません。
  • 影響しない: オンプレミスのExchange Serverだけを使う会社。今回の廃止は、Exchange Onlineだけが対象です。

情シスが今日やること

  1. メッセージセンターを検索します。 「EWS will be disabled in your tenant in 7 days」と「EWS has been disabled in your tenant」の投稿がないかを見て、予告や停止の日を控えます。
  2. EWSEnabledの値を確かめます。 PowerShellで Get-OrganizationConfig | Fl EWSEnabled を実行します。未設定のままなら、予告が来る前に、許可の一覧を自分で作るかどうかを決めます。
  3. ヘルプデスクに症状を伝えます。 MacのApple メールや従来のOutlookで、パスワードを何度も聞かれるという問い合わせがあれば、EWSの停止を疑うように共有します。
  4. 止まったら、管理者が入れ直します。 Baseline security modeかPowerShellで入れ直し、最大4時間待ちます。サポートに頼んでも、代わりには操作してもらえません。
  5. 許可の一覧の漏れを確かめます。 一覧を出し、月末だけ動く処理やバックアップの道具が入っているかを見ます。足すときは今のIDも含めて指定し、効くまで24時間みます。
  6. 2027年4月までの移行の計画を立てます。 Macの利用者を新しいOutlookへ移し、バックアップの道具などは提供元にGraph対応の版と時期を聞きます。ExcelのPower Queryでメールを取り込むブックは、持ち主を洗い出します。

よくある質問

QEWSが止まったかどうかは、どこで分かりますか。

Aメッセージセンターで「Action may be required: EWS will be disabled in your tenant in 7 days」か「EWS has been disabled in your tenant」という題の投稿を探します。PowerShellで Get-OrganizationConfig | Fl EWSEnabled を実行し、Falseなら止まっています。

QMicrosoftのサポートに頼めば戻してもらえますか。

Aできません。Exchange Teamブログは、Microsoftのサポートはこの手順を代わりに行えず、テナントの管理者だけがEWSを入れ直せると書いています。

Q入れ直せば、ずっと使えますか。

A使えません。入れ直せるのは今の第1段階だけで、2027年4月には入れ直しも効かなくなります。買ったアプリはEWSを使わない版に更新し、自社で作ったものはコードを直す必要があります。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月22日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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