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Exchange OnlineのEWS廃止、2026年10月の状況と情シスの洗い出し

Exchange OnlineのEWS(Exchange Web Services)は2026年10月から段階的に止まり、2027年4月1日に完全に無効になります。公式の日程、10月10日時点で公表されていないこと、使用状況レポートでの洗い出し方、ベンダーへの聞き方を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
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Exchange OnlineのEWS廃止、2026年10月の状況と情シスの洗い出し

この記事のまとめ

  • EWSの廃止はExchange Onlineだけが対象です。オンプレミスのExchange ServerのEWSは変わらないと、Exchange Teamブログが書いています。
  • 2026年10月1日かその直後から、設定が未設定のテナントは順に無効になります。2027年4月1日に完全に無効になり、それ以降の例外はありません。
  • いつ自社のテナントが切り替わるかは公表されていません。管理センターの使用状況レポートで、EWSを使うアプリを今日のうちに洗い出してください。
こんな方に#30代#40代#50代実務

Microsoftは、Exchange Online(Microsoft 365のメール)のEWS(Exchange Web Services)を、2026年10月から段階的に止め、2027年4月1日に完全に無効にします。EWSは、アプリがメールや予定表を読み書きするための古いAPI(プログラムの接続口)です。

きっかけは、2026年10月6日に更新されたMicrosoft 365ロードマップの項目573701です。アーカイブのメールボックスをMicrosoft Graphで扱えるようにする機能で、説明に「with EWS Graph APIs being deprecated」とあります。この記事は、2026年10月10日(土)に、Exchange Teamブログ、Microsoft Learn、ロードマップの原文で確かめた内容です。

今日の時点で止まっているのか、いつ止まるのか

結論は、公式の文書では「全社が同じ日に止まる」とは書かれていません。段階と日付は、Exchange Teamブログ(2026年2月5日公開・9月9日まで更新)と、Microsoft Learn(2026年9月4日更新)が次のように書いています。

時期 公式の内容
2018年7月 EWSに機能更新をしないと発表
2023年 2026年10月にEWSを無効にすると発表
2026年10月1日またはその直後 設定が未設定(Null)のテナントのEWSEnabledが、展開に合わせてFalseに変わり、そのテナントのEWSはすべてのアプリで止まる
2027年4月1日 EWSは完全に、恒久的に無効になる。管理者がEWSEnabledを操作する機能もなくなる
Exchange Team Blogの画面。EWSEnabledのTrue、False、Nullごとに、2026年10月より前と後のEWSの扱いを比べた英語の表と、Nullの場合の注記、EWSを使い続ける2つの選び方
Exchange Team Blogの該当部分。EWSEnabledの値ごとの、2026年10月前後の動作の表出典: Microsoft Exchange Team Blog(引用)

ブログは、2026年9月末までに、許可するアプリの一覧(AppID許可リスト)を作ってEWSEnabledをTrueにしたテナントは、10月1日の自動の変更の対象から外れる、とも書いています。

10月に入ってからのコメント欄で、Microsoftの担当者(Nino_Bilic)は、2026年10月2日に次のように答えています。「10月1日にすべての顧客でEWSが止まる」とは言っておらず、段階的な展開で、顧客のグループごとに見える変化の時期が違う、という内容です。

公表されていないことは、次のとおりです。

  • 自社のテナントがいつ切り替わるか(ブログやLearnに、テナントごとの日付の一覧はありません。ブログは、テナントごとの使用状況の要約を、毎月のメッセージセンターで送ると書いています)
  • 2027年4月1日より前に、全テナントが完全に止まる日
  • 延長や例外の申請の方法

コメント欄に「10月10日に延期された」という投稿もありましたが、Microsoftの担当者がそれを確認した返信は、確かめた範囲では見つかりませんでした。日付の根拠にはしていません。

We will not be ready by April 2027. How do we get an extension? There will be no exceptions past April 2027.

出典: Exchange Team Blog「Exchange Online EWS, Your Time is Almost Up」(FAQ)

対象はどこまでか

ブログは、今回の廃止は「Microsoft 365とExchange Online(すべての環境)」だけに当たり、Exchange ServerのEWSに変更はないと書いています。オンプレミスのメールボックスは、これまでどおりEWSを使えます。

ハイブリッド構成については、ブログのよくある質問が、クラウド側のメールボックスはGraphへ移る必要があり、オンプレミスのメールボックスをホストするにはExchange SEを使う必要が出てくると書いています。詳しい条件は原文を読んでください。

日本の会社に限った違いは、発表に書かれていません。

ロードマップ573701とGraphの穴

ロードマップ573701は、次のとおりです。ステータスは「In development」、GAは2026年11月(November CY2026)です。環境はWeb、GCC、GCC High、DoDが挙げられています。日本での提供は、書かれていません。

Access to Archive mailboxes (Main + Auxiliary) through Microsoft Graph. The goal is to give users a single, seamless Archive view, even though Archive data may physically reside across multiple auxiliary mailboxes with EWS Graph APIs being deprecated.

出典: Microsoft 365 ロードマップ 573701

この項目は、EWSの廃止の日付を書いたものではありません。ただ、Learnの「パリティギャップ」(EWSにあってGraphにまだない機能)の表では、アーカイブのメールボックスの読み書きや、アーカイブのエクスポート・インポートが、いずれも2026年第4四半期の目標です。古いメールのアーカイブやバックアップの道具が、この機能に頼っている可能性があります。

Learnは、表の予定日は目標で変わることがある、表にない機能は、EWSが完全に無効になる前にGraphで使えるようになる前提で計画しないように、とも書いています。

また、次の機能は、Graphに追加しないと確定しています。

  • 公開フォルダでの汎用的な作成・読み取り・更新・削除
  • Microsoft 365グループのメールボックスでの汎用的な操作
  • Discovery Mailboxへのアクセス(代わりにPurview eDiscoveryのAPIを使う)

EWSを使っているものを洗い出す

洗い出しの出発点は、Microsoft 365管理センターのEWS使用状況レポートです。Learnの手順は次のとおりです。

  1. Microsoft 365管理センターで「レポート」を開き、「使用状況」を選ぶ
  2. 「レポート」の下の「Exchange」を選ぶ
  3. 「EWS usage」タブを開く(期間は7日・30日・90日)

表には、アプリケーションID、SOAPアクション(アプリが呼んだ操作)、呼び出し回数、最後に動いた日(UTC)が出ます。「エクスポート」でCSVにできます。データは週ごとに集計され、レポートに出るまで最大10日かかります。直前に動いたアプリは、すぐには見えません。

アプリケーションIDだけでは名前が分からないときは、Microsoft Entra IDの「エンタープライズアプリケーション」で調べる、とLearnは書いています。Microsoft自身のアプリのIDは、Learnの「Commonly used Microsoft first-party services and portal apps」にあります。

Microsoft自身のアプリについて、Learnは、OutlookやOffice、Teams、Dynamics 365からEWSへの依存を取り除く作業を進めていて、クライアントを最新に保つよう書いています。

許可リストは、PowerShellで次のように設定します。ブログの例です。

Set-OrganizationConfig -EwsAllowedAppIDs "<アプリケーションID1>,<アプリケーションID2>"
Get-OrganizationConfig -RetrieveEwsOperationAccessPolicy | Format-List EwsAllowedAppIDs

ブログによると、この設定は一覧全体を置き換えます。追加や削除だけの操作はなく、反映に最大24時間かかります。

Microsoftは、一覧を作っていないテナントには、直近60日の使用状況から一覧を作ると書いています。ただし、使用が少ないアプリは漏れることがあり、もう要らないアプリが入ることもあります。ブログは、管理者が自分で一覧を作るよう勧めています。

中小企業で見かけそうなもの

EWSを使うかどうかは、製品ごとに違います。公式の情報で確かめられたものは、次の1つだけです。

  • Backup Exec: ベンダーのサポート記事(2026年9月29日更新)は、Exchange Onlineのメールボックス、アーカイブ、共有メールボックス、グループ、公開フォルダのバックアップを含め、データ保護のアプリは現時点ですべてEWSに頼っている、と書いています。Graphへの移行は、EWSの廃止までに行うつもりだと書いています。

この記事には、手順に注意が要る点があります。このベンダーの記事は、手順でEwsAllowList(ユーザーエージェントで許可する古い仕組み)を使っています。ExchangeチームのブログのFAQは、EWSAllowListは今回の廃止とは別の設定で、AppIDの許可リストを通ったあとに、もう1つの関門として働く、と書いています。どちらをどう設定するかは、使っている製品のベンダーに確かめてください。

以降は、公式の情報で確かめていない、編集部の整理です。メールやアーカイブにつなぐ次のような種類は、EWSを使っている可能性があるため、洗い出しの対象にします。

種類 確かめること
古いメールのアーカイブ・バックアップの道具 Exchange Onlineにつなぐ方式。Graph対応の予定と時期
複合機のスキャンtoメール 送信にSMTPを使うのか、Exchange Onlineに別の方法で接続するのか
会議室の予約システム・予定表の連携 予定表の読み書きの方式。Graphへの移行の予定
Mac・古いOutlookなどのメールソフト 使っている版と、EWSなしで動く最小の版
自社で作ったスクリプト・RPA EWSのライブラリ(EWS Managed APIなど)を呼んでいないか

ベンダーへの聞き方

使用状況レポートでアプリケーションIDが見つかったら、そのアプリの提供元に聞きます。次の聞き方は、編集部の整理です。

件名: Exchange OnlineのEWS廃止への対応について(製品名・版)

Microsoftは、Exchange OnlineのEWSを2026年10月から段階的に止め、2027年4月1日に完全に無効にすると発表しています。次の点を、文書で教えてください。

  1. 御社の製品の、Exchange Onlineへの接続でEWSを使っている機能はどれか
  2. Microsoft Graphへ移行する予定の時期と、対応する版
  3. 移行までの間、EWSAllowedAppIDsに登録するアプリケーションID
  4. Graphに無い機能(アーカイブのエクスポートなど)を使う場合の代わりの方法
  5. 現在の版は、2027年4月1日以降も使えるか

影響する会社・しない会社

  • 影響する: Exchange Online(Microsoft 365)のメールボックスに、EWSでつなぐアプリや自作のスクリプトがある会社。EWSEnabledが未設定のままだと、切り替わったテナントで止まります。
  • 影響する: メールのアーカイブやバックアップの道具、会議室の予約システムなどを、Exchange Onlineにつないで使っている会社。ベンダーの対応の時期を確かめる必要があります。
  • 影響する: 古い版のOutlookやOfficeを使っている会社。Microsoftは、アプリの更新でEWSへの依存を取り除いていると書いています。
  • 影響しない: オンプレミスのExchange Serverだけを使い、Exchange Onlineにつながない会社。ブログは、Exchange ServerのEWSに変更はないと書いています。
  • 影響しない: Exchange Onlineを使うが、使用状況レポートにEWSを使うアプリが出ない会社。ただし、レポートには最大10日の遅れがあります。

情シスが今日やること

  1. 自社のEWSの設定を見ます。 Exchange Online PowerShellで Get-OrganizationConfig | Select EwsEnabled を実行し、True、False、空(Null)のどれかを確かめます。Nullなら、これから切り替わる可能性があります。
  2. 使用状況レポートを開きます。 Microsoft 365管理センターの「レポート」から「使用状況」、「Exchange」、「EWS usage」タブで、90日分をCSVに出します。アプリケーションIDごとに、名前と担当者を付けます。
  3. 使うアプリを決めて、ベンダーに聞きます。 続けて使うものはベンダーに上の質問を送ります。使わないものは止めます。
  4. 許可リストを自分で作ります。 続けて使うアプリのIDだけで EWSAllowedAppIDs を設定し、EWSEnabledをTrueにします。反映に最大24時間かかるので、動作の確認は翌日に行います。
  5. メッセージセンターを毎月見ます。 Microsoftは、テナントごとの使用状況の要約を、毎月のメッセージセンターで送ると書いています。2027年4月1日までに、続けて使うアプリのGraphへの移行を終える計画を立てます。

古いメールの保存にかかわる別の変更は、Microsoft 365のアーカイブ容量が1.5TB超へ、対象E5と管理者の準備にまとめています。Exchange Onlineの管理で確かめることが増える変更は、Exchange Onlineで別名から送信が一般提供、有効化の判断と手順にもあります。

よくある質問

Q今日(2026年10月10日)、EWSはもう止まっていますか。

A公式の文書は、全社が同じ日に止まるとは書いていません。Microsoftの担当者は、段階的な展開で、顧客のグループごとに切り替わる時期が違うとコメントしています。自社の状態は、PowerShellでEWSEnabledの値を見て確かめます。

Q2027年4月以降も使えるように延長を申請できますか。

AExchange Teamブログのよくある質問に「There will be no exceptions past April 2027.」とあります。延長や例外の申請の方法は、公表されていません。

QオンプレミスのExchange ServerでもEWSは止まりますか。

A止まりません。ブログは、今回の廃止はMicrosoft 365とExchange Onlineだけが対象で、Exchange ServerのEWSに変更はないと書いています。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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