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国内クラウド・ホスティング上場10社を有報で図解 売上・営業利益率・給与

さくらインターネット、GMOペパボ、サーバーワークス、テラスカイなど国内のクラウド・ホスティング・データセンター・導入支援の上場10社を、最新の有価証券報告書から売上・営業利益率・給与で図解します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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国内クラウド・ホスティング上場10社を有報で図解 売上・営業利益率・給与

この記事のまとめ

  • 10社の売上は36億円から2,856億円まで。営業利益率は黒字9社が1.6%から20.7%、さくらインターネットは-1.1%でした
  • 平均年間給与は635万円から841万円。持株会社は提出会社の人数が少なく、連結と大きく違います
  • 決算期は4種類で、会計基準もGMOインターネットグループだけIFRS。1年分の数字では体力や品質は言い切れません
こんな方に#20代#30代#40代#50代実務

サーバーを借りる先、クラウドの導入を頼む先は、契約したあとも数年は付き合う取引先です。規模はどれくらいで、本業でもうけは出ているのか。稟議や見積もりの比較の前に、数字で確かめたい場面があります。国内でクラウド基盤・ホスティング・データセンター・クラウド導入支援を手がける上場10社を、最新の有価証券報告書(有報)から図解と表にまとめました。就活でITインフラの会社を調べる人にも使える形にしています。

通信大手4社は 国内の通信4社を有価証券報告書で図解 NTT・KDDI・ソフトバンク・楽天グループ で扱ったため、入れていません。インターネットイニシアティブは SIerの記事 に、GMOグローバルサイン・ホールディングスは 国内セキュリティ企業の記事 に載せたため、この記事では外しました。

10社の売上・営業利益率を区分ごとに見る

数字のもとは、各社が金融庁のEDINET(有報などを無料で読める開示サイト)に出した最新の有報です。2026年10月13日に確かめました。売上と営業利益は連結の数字です。会計基準は、GMOインターネットグループがIFRS、ほか9社が日本基準です。

区分は、各社の有報の「事業の内容」を読んで編集部が付けました。1社が複数の事業を持つ場合は、主な事業で分けています。

  • クラウド基盤・ホスティング: 自社のサーバーやクラウドを貸す会社(3社)
  • データセンター: 設備と回線を貸す会社(1社)
  • クラウド導入支援・運用: AWSなどのクラウドの導入や運用を請け負う会社(6社)

営業利益は、売上高から原価と販売・管理の費用を引いた、本業のもうけです。営業利益率は次の式で自分で計算しました。

  • 営業利益率(%) = 営業利益 ÷ 売上高 × 100(四捨五入前の数字から計算し、小数1桁)
  • 売上と営業利益は億円未満を四捨五入
国内のクラウド基盤・ホスティング3社、データセンター1社、クラウド導入支援・運用6社の売上高(億円)と営業利益率の横棒グラフ。GMOインターネットグループ2,856億円・20.7%、さくらインターネット353億円・-1.1%、GMOペパボ110億円・8.5%、ブロードバンドタワー153億円・5.3%、サーバーワークス400億円・1.6%、コムチュア381億円・12.2%、システムサポートホールディングス311億円・9.5%、テラスカイ281億円・5.6%、BeeX106億円・5.6%、JIG-SAW36億円・15.2%。連結の数字
クラウド・ホスティング上場10社の売上と営業利益率(区分別)作成: 編集部 / もとの資料: 各社の有価証券報告書(EDINET・金融庁)
会社 区分 決算期 会計基準 売上(億円) 営業利益(億円) 営業利益率 研究開発費(億円) 有報
GMOインターネットグループ クラウド基盤・ホスティング 2025年12月期 IFRS 2,856 591 20.7% 4.3 有報
さくらインターネット クラウド基盤・ホスティング 2026年3月期 日本基準 353 -4 -1.1% 2.1 有報
GMOペパボ クラウド基盤・ホスティング 2025年12月期 日本基準 110 9 8.5% 0.2 有報
ブロードバンドタワー データセンター 2025年12月期 日本基準 153 8 5.3% 0.5 有報
サーバーワークス クラウド導入支援・運用 2026年2月期 日本基準 400 6 1.6% 資料に記載なし 有報
コムチュア クラウド導入支援・運用 2026年3月期 日本基準 381 47 12.2% 資料に記載なし 有報
システムサポートホールディングス クラウド導入支援・運用 2026年6月期 日本基準 311 30 9.5% 0.5 有報
テラスカイ クラウド導入支援・運用 2026年2月期 日本基準 281 16 5.6% 2.6 有報
BeeX クラウド導入支援・運用 2026年2月期 日本基準 106 6 5.6% 資料に記載なし 有報
JIG-SAW クラウド導入支援・運用 2025年12月期 日本基準 36 5 15.2% 2.1 有報

研究開発費は、有報に金額が載っている会社だけを書きました。「資料に記載なし」は、有報の研究開発費の項目から取り出せなかったという意味で、開発をしていないという意味ではありません。会社名は有報の表紙のとおりです。

各社が有報に書いている事業

区分の根拠にした、有報の「事業の内容」の要点です。

会社 有報の「事業の内容」の要点
GMOインターネットグループ ドメイン、クラウド・レンタルサーバー(ホスティング)、EC支援、決済などを持つ総合グループ。連結子会社は149社
さくらインターネット 自社グループで運営する国内のデータセンターを活かした、クラウド・インターネットインフラサービス(「さくらのクラウド」「さくらのレンタルサーバ」、GPUクラウドなど)
GMOペパボ ドメイン・レンタルサーバー(ホスティング)、EC支援、ハンドメイドの3事業(「ロリポップ!」など)
ブロードバンドタワー コンピュータプラットフォーム事業として、データセンター、クラウド・ソリューション、データ・ソリューションを提供。ほかにメディアソリューション事業
サーバーワークス AWSのソリューション販売が主軸。導入・移行のコンサルティング、基盤構築、運用支援。Google Cloudにも展開
コムチュア クラウドソリューション事業(Microsoft、Salesforce、ServiceNowなどの導入支援)を含む、ITのコンサルティング、構築、保守、運用
システムサポートホールディングス 5セグメントのうち、クラウドインテグレーション事業でAWS、Azure、Google Cloudなどの導入・移行支援や再販
テラスカイ Salesforce関連を主力としたクラウドのソリューション事業と製品事業。BeeXは連結子会社
BeeX 基幹システム(特にSAP)のクラウド移行と、移行後の保守・運用
JIG-SAW ロボット型自動運用プラットフォーム「puzzle」による、サーバーやIoT機器の自動監視・運用

クラウド導入支援・運用の6社のうち、コムチュアとシステムサポートホールディングスは、クラウド以外の事業も持っています。表の売上は会社全体で、クラウド部分だけの売上ではありません。

数字を比べる前に知っておく注意

この表は、同じ条件で測った成績表ではありません。

注意 中身
決算期が違う 2025年12月期が4社、2026年2月期が3社、2026年3月期が2社、2026年6月期が1社。同じ1年間を比べてはいない
連結と提出会社の違い 売上・営業利益・連結の人数は子会社を含むグループ全体。人数・給与・年齢・勤続年数は有報を出した会社1社だけ
会計基準が違う GMOインターネットグループだけIFRS。営業利益の出し方が日本基準と同じとは限らない
子会社を含む BeeXはテラスカイの連結子会社。2社の数字を足すと重なる部分がある
持株会社は人数が少ない GMOインターネットグループは提出会社197人に対し、連結は6,484人
1年分しかない 載せたのは最新の1期分だけ。利益が続くかは、数年分を並べないと言い切れない

営業利益率から分かること

10社のうち、営業利益が黒字なのは9社、営業損失が1社です。営業損失だったのは、さくらインターネット(営業損失4億円、営業利益率-1.1%)でした。有報によると、さくらインターネットは生成AI向けのGPUクラウドなど、新しいサービスにも取り組む会社です。同じ期の経常利益(1億円)と、親会社株主に帰属する当期純利益(2億円)は黒字です。1期の営業損失だけで、先行きは判断できません。

黒字の9社を営業利益率で分けると、次のようになります。

  • 10%以上: GMOインターネットグループ(20.7%)、JIG-SAW(15.2%)、コムチュア(12.2%)の3社
  • 5%以上10%未満: システムサポートホールディングス(9.5%)、GMOペパボ(8.5%)、テラスカイ(5.6%)、BeeX(5.6%)、ブロードバンドタワー(5.3%)の5社
  • 5%未満: サーバーワークス(1.6%)の1社

売上は、GMOインターネットグループの2,856億円から、JIG-SAWの36億円まで開きます。ただし、GMOインターネットグループは決済・広告・金融なども含む総合グループなので、ほかの会社と同じ土俵では比べられません。

クラウド導入支援では、AWSなどのサービスを再販する会社は売上に仕入れ分が含まれ、利益率の見え方が自社サービス中心の会社と変わることがあります。売上の大きさだけでなく、何の売上かを有報の「事業の内容」で確かめます。サーバーワークスの営業利益率1.6%は、その1年の数字であり、品質を示すものではありません。

人数・平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数

次は、提出会社1社だけの数字です。平均年間給与は、万円未満を四捨五入しました。

10社の提出会社の平均年間給与の横棒グラフと、提出会社・連結の従業員数、平均年齢、平均勤続年数の表。給与はGMOインターネットグループ841万円、システムサポートホールディングス799万円、BeeX782万円、さくらインターネット741万円、サーバーワークス732万円、コムチュア700万円、GMOペパボ700万円、JIG-SAW698万円、テラスカイ660万円、ブロードバンドタワー635万円
上場10社の提出会社の人数・平均年間給与・平均年齢・勤続年数作成: 編集部 / もとの資料: 各社の有価証券報告書(EDINET・金融庁)
会社 提出会社の人数 連結の人数 平均年間給与(万円) 平均年齢 平均勤続年数
GMOインターネットグループ 197 6,484 841 39.0 6.4
システムサポートホールディングス 59 1,992 799 43.5 12.0
BeeX 200 256 782 41.2 3.5
さくらインターネット 934 1,135 741 40.3 7.0
サーバーワークス 367 520 732 37.3 3.5
コムチュア 1,667 1,964 700 35.5 8.7
GMOペパボ 307 307 700 36.9 7.7
JIG-SAW 161 171 698 31.4 5.5
テラスカイ 816 1,608 660 35.3 4.0
ブロードバンドタワー 133 218 635 41.1 11.0

平均年間給与は、ブロードバンドタワーの635万円から、GMOインターネットグループの841万円まで開きます。ただし、GMOインターネットグループの提出会社は197人の持株会社で、グループの現場の人たちの平均ではありません。システムサポートホールディングスも提出会社は59人で、連結1,992人の3.0%です(59 ÷ 1,992 × 100)。

提出会社の人数と連結の人数が近い会社(GMOペパボは307人で同数、さくらインターネットは934人と1,135人)は、提出会社の数字が会社の実態に近くなります。テラスカイは816人と1,608人で、提出会社は連結の約半分(50.7%)です。

平均年齢は31.4歳(JIG-SAW)から43.5歳(システムサポートホールディングス)、平均勤続年数は3.5年(BeeX、サーバーワークス)から12.0年(システムサポートホールディングス)でした。勤続年数が短い会社は、成長のなかで人が増えて平均が下がっている場合も、人の入れ替わりが多い場合もあります。1年分の数字では、どちらかは分かりません。

契約先を数字で見るときの読み方

売上の規模、営業利益率、人数・給与・年齢の3つについて、有報の数字から分かることと分からないことを並べた表と、EDINETで取引先を調べる4つの手順。編集部の整理
取引先のクラウド会社を有報の数字で見るときの読み方(編集部の整理)作成: 編集部(画像生成AIで描画・文字と数字は編集部が照合) / もとの資料: 各社の有価証券報告書(EDINET・金融庁)をもとにした編集部の整理

売上の規模は事業の大きさ、営業利益率はその1年の本業のもうけの割合を表します。人数と給与は、提出会社の働く人の構成を表します。一方、自社の担当者の経験や、障害のときの対応は、有報には出ません。

見積もりの比較では、価格・機能・サポートの条件を先に見ます。そのうえで、契約が長くなるときは、取引先の有報で5期分の流れと現金の期末残高を確かめます。くわしい読み方は 使っているSaaSが撤退したら?決算短信と有報で「続くか」を読む方法 にまとめています。

今日からできること

  1. 自社が借りているサーバー・クラウドと、導入を頼んでいる会社を3つ書き出し、契約書か請求書で正式な社名を確かめる
  2. EDINETの書類簡易検索に社名か証券コードを入れ、最新の有価証券報告書を開く
  3. 「主要な経営指標等の推移」で、5期分の売上高と営業利益、現金の期末残高を見る
  4. 「事業の内容」を読み、頼んでいる事業が会社全体のどれだけかを確かめる
  5. 利用規約と契約書で、サービス終了の通知期間とデータの取り出し方を確かめる

この記事の数字は、各社の最新の有報の1期分です。次の有報が出たら、同じ場所の数字を並べて流れを見てください。この記事は売買を勧めるものではありません。投資の判断はご自身で行ってください。

よくある質問

Q営業利益率が低い会社は、契約して大丈夫ですか?

A営業利益率はその1年の本業のもうけの割合で、サービスの品質を表す数字ではありません。数年分の推移と現金の期末残高、契約書の終了条件をあわせて確かめます。

Q売上が小さい会社にクラウド導入を頼むのは危ないですか?

A売上の大きさだけでは決まりません。頼む内容に合う実績と体制があるか、担当者の経験や障害時の対応を見積もり段階で確認します。有報では分かりません。

Q有報の平均年間給与は、現場の担当者の給与ですか?

A提出会社1社の従業員の平均です。持株会社は管理部門が中心になり、子会社の現場の人たちは含まれません。就活では、働く会社そのものの有報を見ます。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月13日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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