本文へ移動
情シスのミカタ
比較約9分で読めます

MDM比較 6製品の料金と対応OS、Apple Business連携と選び方

Microsoft Intune、Jamf、LANSCOPE、CLOMO、OPTiM Biz、Apple Businessの無料のMDMを、公式の料金ページとヘルプで比べました。対応OS、1台あたりの料金と初期費用、2026年4月に始まったApple Businessとの連携、中小企業の選び方を表で整理しています。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
文字
MDM比較 6製品の料金と対応OS、Apple Business連携と選び方

この記事のまとめ

  • 国産3製品はスマホ1台あたり月300円相当から(税抜、CLOMOは別に基本料)。IntuneはMicrosoft 365 Business Premiumなどに含まれます。
  • Appleは2026年4月、MDMを内蔵したApple Businessを無料で始めました。旧Apple Business Managerの役目も引き継いでいます。
  • Apple製品だけならApple BusinessかJamf、Microsoft 365中心ならIntune、AndroidとPCを安くまとめるなら国産3製品が出発点です。
こんな方に#30代#40代#50代実務

社用スマホやノートPCが10台を超えると、設定の統一や紛失時の対応を手作業で回すのが難しくなります。その道具がMDM(モバイルデバイス管理)です。Microsoft Intune、Jamf、国産のLANSCOPE、CLOMO、OPTiM Bizと、2026年4月に始まったApple Businessの無料のMDMを、公式の料金ページとヘルプで比べました。

比べる前に決めておく3つのこと

MDMは、会社の端末の設定をそろえ、なくしたときに遠隔でロックや消去をする仕組みです。EDRやUTMとの役割の違いは、MDM・EDR・UTMの違いで整理しています。

製品を比べる前に、次の3つを決めると候補が一気にしぼれます。

  1. 管理する端末とOS: iPhoneだけか、Androidもあるか、WindowsやMacのPCも入れるか
  2. 今使っているサービス: Microsoft 365か、Google Workspaceか
  3. 運用する人: 社内で設定する人がいるか、代行を頼みたいか

6つの選択肢の料金と対応OS

各社の公式の料金ページに出ている金額を並べました。Intuneは1人あたり、ほかは端末1台あたりの料金です。

(2026年10月3日時点・税抜/税込は表の列のとおり・月払い/年払いは「払い方」の列のとおり)

製品 対応OS 料金 払い方 初期費用 税の表記
Microsoft Intune(Microsoft 365 Business Premiumに含まれる) Windows、macOS、iOS/iPadOS、Android、Linuxなど Business Premiumは1人月3,298円 年払い(月払いは3,958円) 記載なし 税抜
Microsoft Intune プラン1 単体 同上 日本の料金ページに円の価格の記載なし(米国のページのFAQでは1人月8ドル) 問い合わせ 記載なし 問い合わせ
Jamf for Mac / Jamf for Mobile Macのみ / iPhone・iPad・Androidなど 問い合わせ(25台から) 年間一括払い 問い合わせ 問い合わせ
Jamf Now macOS、iOS、iPadOS、tvOS 1台月4ドル(最初の3台は無料と案内) 月額 記載なし 表記なし
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版 iOS、Android、Windows、macOS スマホ1台年3,600円(月300円)、PCは年4,800円か6,000円 年払い 1社30,000円(登録料型のプランもあり) 税抜
CLOMO MDM iOS/iPadOS、Android、Windows、macOS 1台月300円+基本利用料月2,100円 月額(年額プランもあり) 19,800円 税抜
OPTiM Biz(旧Optimal Biz) Android、iOS、iPadOS、Windows、macOS スマホ・タブレット1台月300円、PC1台月500円 月額 1契約45,000円 税抜
Apple Business(内蔵のMDM) Apple製品(iPhone、iPad、Macなど) 無料 なし なし なし

LANSCOPEのPC向けは、操作ログを取らない「ライトB」が年4,800円、操作ログを取る「ベーシック」が年6,000円です。初期費用を払わない代わりに、1台6,800円の登録料で毎年の利用料を下げるプランもあり、同社は3年以上使う場合に割安と案内しています。CLOMOは最低5台からの契約です。

社用スマホ20台だと年いくらか

表の料金で、スマホ20台を1年間管理する場合を計算しました。初期費用は別に書いています。

(2026年10月3日時点・税抜/税込は上の表のとおり)

製品 1年の利用料 初期費用
LANSCOPE(ライトA) 72,000円 30,000円
CLOMO MDM 97,200円(1台分72,000円+基本利用料25,200円) 19,800円
OPTiM Biz 72,000円 45,000円
Jamf Now(iPhoneの場合) 960ドル(無料の3台を引く前の金額) 記載なし
Apple Business(iPhoneの場合) 0円 なし
Intune Microsoft 365 Business PremiumやE3をすでに使っていれば追加なし 記載なし

Intuneは単体で比べにくい製品です。Business PremiumにはOfficeのアプリやメールも入っており、MDMの代金だけを取り出せません。Microsoft 365 Business BasicとBusiness StandardにはIntuneのプラン1が含まれない点に注意してください。

Apple Businessで何が変わったか

Appleは2026年3月24日、新しいプラットフォーム「Apple Business」を発表し、4月14日に無料で始めました。これまでのApple Business Manager、Apple Business Essentials、Apple Business Connectの3つをまとめたもので、3つは提供開始後に使えなくなると発表しています。

Apple Business Managerは、会社で買ったiPhoneやMacを、電源を入れた時点で会社のMDMに自動で登録させるための管理画面でした。この役目はApple Businessに引き継がれています。マイクロソフトのIntuneの手順書も、2026年5月の版で「Apple Business ポータル」を前提条件に挙げています。

日本でも使えるMDMの機能

Appleのユーザガイドによると、日本では次の機能が使えます。

  • 組み込みデバイス管理(内蔵のMDM)
  • 管理対象Apple Account(会社が発行するAppleのアカウント)
  • アプリの入手と配布
  • ゼロタッチデプロイ(箱から出して電源を入れるだけで設定が入る仕組み)

内蔵のMDMでは「ブループリント」と呼ぶひな形で、設定とアプリをまとめて配れます。Google WorkspaceやMicrosoft Entra IDと連携し、入社した人の管理対象Apple Accountを自動で作ることもできます。専用アプリ、メール、カレンダーなどの機能はiOS 26、iPadOS 26、macOS 26が必要です。

MacBookの画面に表示されたApple Business(business.apple.com)の管理画面。上のメニューはHome・People・Devices・Apps & Services・Brands・Ads。DevicesのBuilt-in Managementの中のBlueprintsを開き、Apps for Design、Apps and Settings for Everyone、Apps for Financeの3つのブループリントが並ぶ。右側にApps and Settings for Everyoneの詳細として2 User Groups・4 Configurations・8 Apps
Apple Businessのブループリントの画面(Appleの発表資料の画像)出典: Apple Newsroom「あらゆる規模のビジネス向けの新しいオールインワンのプラットフォーム、Apple Businessが登場」(報道用の素材)

他社のMDMと組み合わせる

Apple Businessは、外部のMDMにもつなげます。複数のMDMをつないで、端末の種類ごとに割り当て先を分けることもできます。たとえばMacはJamf、iPhoneは国産のMDM、という使い分けです。

製品ごとの特徴

Microsoft Intune

Windows、Mac、iPhone、Android、Linuxまで1つの管理画面で扱えます。会社のアカウント(Entra ID)と組み合わせ、決まりを守っていない端末からはMicrosoft 365に入れなくする「条件付きアクセス」が使える点が強みです。Microsoft 365 Business PremiumやE3、E5を使っている会社は、すでに契約に含まれていることがあります。

Jamf

Apple製品の管理を中心にしてきた会社です。法人向けのJamf for MacとJamf for Mobileは見積もりで、25台からの年間契約です。Jamf for MobileはAndroidにも対応しています。小規模向けのJamf Nowは1台月4ドルで、25人以下の組織に向くと案内しています。日本円の見積もりは代理店や販売店に頼む仕組みです。

LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版

スマホとPCを同じ画面で管理でき、PCの操作ログ(誰がいつ何をしたかの記録)を取れるのが特徴です。料金はライセンスの種類で分かれ、iOSとAndroidは「ライトA」で年3,600円です。Android端末の一部の機能には、Googleの業務用の仕組みであるAndroid Enterpriseが必要です。

CLOMO MDM

iOS、Android、Windowsを一元管理できると案内しており、macOSにも2016年から対応しています。1台月300円に、会社ごとの基本利用料が月2,100円かかります。初期設定の代行、管理者の研修、運用代行など、人の手を借りるサービスが料金表に並んでいます。

CLOMOご利用料金のご案内のページ。CLOMO MDMは初期費用19,800円、基本利用料 月額2,100円、ライセンス 月額300円(1デバイスあたり)。下にオプションサービスとして、CLOMO アドバンスドワイプ secured by TRUST DELETE 月額440円、TRUST DELETE on CLOMO Cloud 月額550円、Trend Vision One Mobile Security 月額120円(いずれも1デバイスあたり)が並ぶ
CLOMOの公式サイトの料金案内のページ(2026年10月時点)出典: アイキューブドシステムズ「CLOMOご利用料金のご案内」(引用)

OPTiM Biz

2026年10月時点で、旧名のOptimal BizからOPTiM Bizに名前が変わっています。基本料金は0円で、スマホとタブレットが1台月300円、PCが1台月500円です。行政機関向けに、プライベートクラウドやオンプレミスでの提供にも対応しています。

中小企業はどう選ぶか

会社の状況ごとに、最初に検討する候補をまとめました。どれも条件つきの目安です。

会社の状況 まず検討する候補 気をつける点
iPhone、iPad、Macだけ。10人前後 Apple Businessの内蔵MDM、Jamf Now AndroidやWindowsが増えたら別の製品が要る
Macが多く、細かい設定までしたい Jamf for Mac(Apple Businessとつなぐ) 25台からの年間契約。見積もりが要る
Microsoft 365とWindowsのPCが中心 Intune Business Premium以上のプランか、Intuneの契約が要る
Androidの社用スマホが多い LANSCOPE、CLOMO、OPTiM Biz、Intune Android Enterpriseに対応した設定にする
PCの操作ログも取りたい LANSCOPE(ベーシック) ログの保存期間とオプションを確かめる
設定や運用を頼みたい CLOMOやOPTiM Bizの代行サービス、販売店のサービス 代行の範囲と、夜間や休日の対応を確かめる

すでに携帯会社の法人契約を使っている会社は、携帯会社のMDMも候補になります。たとえばKDDIはオプティムのMDMを、楽天モバイルはLANSCOPEのクラウド版を元にしたサービスだと案内しています。携帯会社ごとの料金は社用スマホの法人プランの比較にまとめています。

契約の前に販売元へ聞くこと

見積もりを頼むときは、料金表に出ない部分を確かめます。次の質問をそのまま使えます。

  • 管理したいOS(iOS、Android、Windows、macOS)ごとに、使えない機能はあるか
  • Apple Businessとつなぐ手順と、Android Enterpriseへの対応はどうなっているか
  • 最低の契約台数と契約期間、途中で台数を減らせるか
  • 紛失の連絡が夜や休日に来たとき、誰がロックや消去をできるか
  • 解約するとき、端末の管理をほかの製品へ移す手順はあるか
  • 無料の試用期間はあるか、何台まで試せるか

今日からできること

  1. 会社の端末を、スマホ、タブレット、PCに分け、OSごとの台数を書き出す
  2. Microsoft 365のプラン名を確かめ、Intuneが含まれているかを見る
  3. Apple製品があれば、Apple Businessの管理画面にサインインし、端末が登録されているかを見る
  4. 端末を買っている販売店や携帯会社に、Apple Businessへの登録に対応しているかを聞く
  5. 候補を2つにしぼり、5台程度で1か月試してから契約する

MDMは、入れることより、新しい端末が届いたときと人が辞めたときに必ず使うことで効果が出ます。料金表の差より、自社の端末の組み合わせと、運用する人の手間で選んでください。

よくある質問

QApple Businessの無料のMDMだけで足りますか。

AiPhone、iPad、Macだけを使う会社で、設定とアプリをまとめて配れれば十分という場合は候補になります。AndroidやWindowsは管理できません。PCの操作ログや24時間の代行などが要るなら、ほかの製品を組み合わせます。使える機能の範囲は、Apple Businessのユーザガイドで確かめてから決めてください。

Q社員の私物のスマホも管理できますか。

A端末全体ではなく、会社のアプリとデータだけを管理する方式があります。IntuneはMAMと呼ぶこの方式で、退職時に会社のデータだけを消せると説明しています。Apple Businessの管理対象Apple Accountも、仕事用と個人用のデータを暗号化で分ける仕組みです。

Q途中でMDMを乗り換えられますか。

Aできます。Apple Businessには、端末を新しい管理サービスに移す手順が用意されています。移し方と必要な作業は製品やOSによって違うため、乗り換え先の販売元に手順を確かめてから決めてください。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、同僚にも共有してください