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Microsoft 365のバックアップVeeamに深刻な脆弱性 8.5以前は8.6 P1へ

Veeamは2026年10月27日、Veeam Backup for Microsoft 365の脆弱性4件と、監視ツールVeeam ONEの多要素認証の回避を公表しました。Criticalの1件は9月の8.6で修正済みで、8.5以前が対象です。残り2件を直した8.6 P1も同じ日に出ました。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:
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Microsoft 365のバックアップVeeamに深刻な脆弱性 8.5以前は8.6 P1へ

この記事のまとめ

  • Veeamは2026年10月27日、Veeam Backup for Microsoft 365の脆弱性4件を公表しました。最も重いCVE-2026-106076はCVSS v4.0で9.0のCriticalで、設定のデータベースへのSQLインジェクションから、コードの実行につながります。
  • CriticalとHighの2件は9月14日の8.6(8.6.0.1102)で直っており、8.5(8.5.0.1014)以前が対象です。Mediumの2件は、10月27日の8.6 P1(8.6.0.5011)で直りました。8系のどの版からも8.6 P1に上げられます。
  • 同じ日に、監視ツールのVeeam ONEでも、13.1系の多要素認証の回避(CVE-2026-107671・High)が公表されました。管理者のパスワードを知る攻撃者が、確認の前に多要素認証を全体で切れるもので、13.1 P1で直りました。
こんな方に#30代#40代#50代実務

深刻度Criticalの脆弱性が、修正版が出てから6週間たって公表されました。Veeamは10月27日、Veeam Backup for Microsoft 365の脆弱性4件を公表しました。Microsoft 365のメールやOneDrive、SharePoint、Teamsのデータを、自社のサーバーに取るためのソフトです。

最も重いCVE-2026-106076(CVSS v4.0で9.0)は、9月14日に出た8.6で直っています。8.6に上げていない会社は、きょうの時点で、脆弱性の中身だけが公開された状態にあります。同じ日には、監視ツールVeeam ONEで、多要素認証を回避される脆弱性も公表されました。

4件のうち、急ぐのは8.5以前の2件

4件の中身と修正版は、次のとおりです。CVSSはVeeamがKBに書いたv4.0の値です。

CVE 中身 深刻度 攻撃に要るもの 修正版
CVE-2026-106076 設定のデータベースへのSQLインジェクション。テナントをまたいだ設定の読み書きと、PostgreSQLのサービスのアカウントでのコードの実行 Critical(9.0) 組織の移行(organization transfer)の相手として認証されていること 8.6(8.6.0.1102)
CVE-2026-106077 バックアップのサーバーの任意のファイルを、LocalSystemの権限で読める High(8.3) Veeam Backup for Microsoft 365の管理者の役割 8.6(8.6.0.1102)
CVE-2026-106078 偽のフェデレーションのトークンで、REST APIの認証をすり抜ける。応答が返るのは、バックアップのサービスを呼ばない一部のエンドポイントだけ Medium(6.9) 認証は要らない 8.6 P1(8.6.0.5011)
CVE-2025-64394 インストールの途中に、低い権限のローカルの利用者がSYSTEMの権限でファイルを書ける Medium(4.3) サーバーにログインできる低い権限の利用者 8.6 P1(8.6.0.5011)
VeeamのKB4957『Vulnerabilities Resolved in Veeam Backup for Microsoft 365 8.6』のIssue Details。CVE-2026-106076は、認証されたorganization-transfer peerが移行元のサーバーの設定のデータベースにSQLを差し込み、テナントをまたいだ設定の読み書きとPostgreSQLのサービスのアカウントでのコードの実行につながる。Severity Critical、CVSS v4.0 Score 9.0、HackerOneで報告。対象は8.5.0.1014以前の8系で、8.6(build 8.6.0.1102)で修正。CVE-2026-106077は、管理者の役割の利用者がLocalSystemの権限で任意のファイルを読める。Severity High、CVSS v4.0 Score 8.3。8.6で修正
VeeamのKB4957。Criticalの1件は8.6(8.6.0.1102)で修正出典: Veeam Software「KB4957」(引用)

上の2件は8.5(8.5.0.1014)以前のすべての8系が対象で、下の2件は8.6(8.6.0.1102)以前のすべての8系が対象です。Veeamは、サポートの切れた古い版は試していないものの、影響を受けるとみて扱うよう求めています。4件とも、HackerOneで報告されたものです。10月29日の時点で、悪用の情報はありません。

修正は9月の8.6に入っていた

Veeamの版の一覧を見ると、CriticalとHighの2件が直ったのは、9月14日の8.6です。8.6の公開から6週間後の10月27日に、8.6 P1の公開と合わせて4件の中身がKBで公表されました。

VeeamのKB4106『Build Numbers and Versions of Veeam Backup for Microsoft 365』の表。8.6 P1はビルド8.6.0.5011で2026-10-27、8.6は8.6.0.1102で2026-09-14、8.5は8.5.0.1014で2026-06-29。8.6には整合性の確認の強化が入り、8.5でKB4874の確認をした利用者は8.6に上げて確認をやり直すよう強く勧めるという注記
Veeamの版の一覧。8.6は9月14日、8.6 P1は10月27日に公開出典: Veeam Software「KB4106」(引用)
日付 出来事
2026年6月29日 8.5(8.5.0.1014)を公開
2026年9月14日 8.6(8.6.0.1102)を公開。CVE-2026-106076とCVE-2026-106077を修正
2026年10月27日 8.6 P1(8.6.0.5011)を公開。CVE-2026-106078とCVE-2025-64394を修正。4件をKB4957で公表
2026年10月28日 カナダのサイバーセキュリティセンターが注意喚起(AV26-1096)

8.6 P1は、8、8.1〜8.5、8.6のどの版からも上げられます。8.5以前の会社は、8.6を挟まずにP1へ直接上げられます。P1には、Exchange Onlineが応答しないフォルダーを飛ばして復元のポイントを作る変更など、バックアップの失敗を減らす修正も入っています。

8.6には、KB4835の問題(保存したデータの破損)を広く調べる整合性の確認も入っています。Veeamは、8.5でKB4874の整合性の確認を済ませた会社にも、8.6に上げてから確認をやり直すよう強く勧めています。

「組織の移行の相手」とは何か、Veeamは書いていない

Criticalの1件は、組織の移行の相手(organization-transfer peer)として認証された者が、移行元のサーバーの設定のデータベースにSQLを差し込めるものです。Veeamは、この相手が何を指すのか、どの機能を使っているときに攻撃が成り立つのかを、KBで説明していません。

KBは、影響を「テナントをまたいだ設定のデータの読み書き」と書いています。複数の会社のMicrosoft 365を1台で預かるサービス事業者のような構成ほど、被害が広がりやすいと読めます。ただし、自社のテナントだけを守る構成なら当たらない、とはVeeamは書いていません。構成で判断せず、8.6以降に上げるのが確実です。

Highの1件は、管理者の役割が付いた人が、サーバーの任意のファイルを読めるものです。管理者のアカウントが乗っ取られると、サーバーの中の鍵や設定のファイルまで読まれるおそれがあります。

Veeam ONEは、多要素認証を全体で切られる

監視ツールのVeeam ONEでは、多要素認証の回避(CVE-2026-107671・High・CVSS v4.0で8.5)が公表されました。正しい管理者の資格情報を持つ攻撃者が、多要素認証の確認を終える前に、多要素認証の設定を全体で無効にできます。

パスワードが漏れても多要素認証で止める、という前提が崩れる脆弱性です。対象は13.1.0.7233以前の13.1系で、13.1 P1(13.1.0.7940)で直りました。13.0.xと12.xは対象外です。

Veeam Backup & Replicationの13系と、Veeam Agent for Linuxの4件も同じ日に公表されています。中身はVeeam 13系に認証なしで通る脆弱性13.1.2で修正、12系は対象外にまとめています。

影響するのは8.5以前を自社で動かす会社、クラウドの形は対象外か確認

急ぐのは、Veeam Backup for Microsoft 365の8.5以前を、自社のサーバーで動かしている会社です。複数の会社やグループ会社のテナントを1台にまとめている構成では、Criticalの1件の影響が大きくなります。

Veeamがクラウドで運用するVeeam Data Cloudなど、サーバーを自社で持たない形の利用は、KBの対象に書かれていません。契約しているサービスの提供元の案内を確かめます。Veeam ONEは、13.1系を使っている会社だけが対象です。

8.6 P1に上げる手順と、あわせて確認すること

  1. きょうのうちに、Veeam Backup for Microsoft 365のコンソールで版を確認します。8.6.0.5011より前なら、更新の日を決めます。8.5以前のサーバーは、8.6を挟まずに8.6 P1へ上げ、ほかの作業より先に済ませます。
  2. 運用の担当や委託先に、複数のテナントを1台で預かっているか、組織の移行の機能を使ったことがあるかを聞きます。当てはまるなら、更新の前に、設定のデータベースのバックアップを取っておきます。
  3. 管理者の役割が付いたアカウントを一覧にし、要らないものを外します。REST APIを外の管理画面やツールから使っている場合は、届く範囲を社内やVPNの中に絞ります。
  4. 8.5でKB4874の整合性の確認をした会社は、8.6 P1に上げたあと、リポジトリーごとに確認をやり直します。
  5. Veeam ONEが13.1系なら、13.1 P1に上げます。あわせて、Veeam ONEの管理者のパスワードを、ほかのシステムと使い回していないかを確認します。

よくある質問

Q8.6にはもう上げています。P1も急ぐ必要がありますか。

ACriticalとHighの2件は、8.6(8.6.0.1102)で直っています。8.6で残るのはMediumの2件で、REST APIの認証の回避と、インストール中のファイルの書き込みです。急ぎ度は8.5以前より下がりますが、P1は8系のどの版からも上げられるので、次の保守の時間に入れてください。

Q「organization-transfer peer」は、どんな相手のことですか。

AVeeamは、この言葉の意味と、攻撃が成り立つ条件をKBで説明していません。テナントをまたいで設定のデータを読み書きされるとしているので、複数の会社のデータを1台で預かる構成ほど影響が大きいと読めます。自社だけで使う構成かどうかにかかわらず、8.6以降に上げてください。

QVeeam ONEの12系や13.0系も対象ですか。

AVeeamは、13.0.xと12.xは対象外としています。対象は13.1.0.7233以前の13.1系で、13.1 P1(13.1.0.7940)で直りました。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

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