本文へ移動
情シスのミカタ
ニュース約5分で読めます

WordPress 7.1.4で脆弱性22件を修正 寄稿者の権限から動く保存型XSSが多数

WordPressは2026年10月28日、セキュリティリリースの7.1.4を公開しました。修正は22件で、コアの更新の途中の競合状態による遠隔のコードの実行と、寄稿者の権限から仕掛けられる保存型XSSが多く含まれます。7.0〜4.7の各系にも修正版が出ており、4.6以前は対象外です。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:
文字
WordPress 7.1.4で脆弱性22件を修正 寄稿者の権限から動く保存型XSSが多数

この記事のまとめ

  • WordPressは2026年10月28日、セキュリティリリースの7.1.4を公開し、すぐに更新するよう求めました。修正は22件で、コアの更新の途中の競合状態が、遠隔のコードの実行につながるものも含まれます。
  • 多いのは保存型XSSで、寄稿者(Contributor)以上の権限で仕掛けられるものが8項目あります。外部のライターに寄稿者のアカウントを渡しているサイトほど、影響が大きくなります。
  • 7.0.8、6.9.11から4.7.39まで、古い系にも修正版が出ています。4.6以前はセキュリティの更新を受けられません。同梱のルート証明書も、eMudhraの失効に合わせて更新されました。
こんな方に#30代#40代#50代実務

修正は22件、その多くは、記事の下書きを書くだけの権限から仕掛けられます。WordPressは10月28日(米国時間)、セキュリティリリースの7.1.4を公開しました。目立つのは、寄稿者(Contributor)の権限から仕掛けられる保存型のクロスサイトスクリプティング(XSS)で、外部のライターや代理店にアカウントを渡しているサイトほど影響が大きくなります。

WordPressは、すぐに更新するよう求めています。コアの更新の途中の競合状態で、遠隔のコードの実行につながる脆弱性も直りました。10月29日の時点で、悪用の情報はありません。

22件の多くは、寄稿者の権限から

7.1.4の説明のページは、修正を18項目に分けて並べています。いくつかの項目は複数の脆弱性をまとめていて、数えると22件です。攻撃に要る権限で分けると、次のとおりです。

攻撃に要る権限 項目の数 主な中身
寄稿者(Contributor)以上 8 ブロックの区切りの空白、Interactivity APIのバインディング(javascript:のURL・イベントの処理・コンテキストの名前空間)、カスタマイザーの部分の再読み込み、コメントのページ送りと投稿のナビゲーションのラベルでの保存型XSS。Interactivity APIの保存型のサービスの停止。object要素で管理画面を読み込ませる問題
投稿者(Author)以上 1 アップロードしたテキストファイルを使う、Interactivity Routerでの保存型XSS
編集者(Editor)以上 1 個人データの消去の依頼の画面での保存型XSS
ログインしていない人 1 公開前のカスタマイザーの変更が、ログインしていない訪問者に見える
コメントを承認できる独自の権限 1 編集できない投稿に付いたメモ(Notes)を、読んだり書き換えたり消したりできる
権限の記載なし 3 コアの更新の途中の競合状態での遠隔のコードの実行、カテゴリーのブロックの書式の文字列によるXSS、投稿の本文がScript Moduleのデータを上書きできる問題
強化・その他 3 マルチサイトのネットワークの利用者の画面でのユーザー名のエスケープ、画像と再生リストのブロックの置き換えの処理、同梱のルート証明書の更新
WordPress.orgの説明のページ『Version 7.1.4』のSecurity updates。セキュリティリリースなのですぐに更新するよう勧めている。項目は、個人データの消去の画面のEditor+の保存型XSS、ブロックの区切りの空白によるContributor+の保存型XSS、公開前のカスタマイザーの変更がログインしていない訪問者に見える情報の漏えい、マルチサイトのユーザー名のエスケープの強化、コメントを承認できる独自の権限がメモを読み書きできる問題、コアの更新の途中の競合状態による遠隔のコードの実行、Interactivity APIのバインディングでobject要素が管理画面を読み込む問題、カスタマイザーの部分の再読み込みやjavascript:のURLやコメントのページ送りのラベルなどのContributor+の保存型XSS、カテゴリーのブロックの書式の文字列によるXSS、Interactivity RouterのAuthor+の保存型XSS、eMudhraの失効に伴う同梱のルート証明書の更新
WordPress 7.1.4の説明。Contributor+の保存型XSSが多く並ぶ出典: WordPress.org「Version 7.1.4」(引用)

保存型XSSは、寄稿者が下書きにスクリプトを仕込み、編集者や管理者がその下書きをプレビューしたり編集したりしたときに動きます。寄稿者は記事を公開できませんが、管理者の画面でスクリプトが動けば、管理者の権限で設定を変えられたり、アカウントを足されたりするおそれがあります。

コアの更新の途中に、遠隔のコード実行

もう1つ目を引くのが、コアの更新の途中の競合状態です。リリースの記事は「更新の作業の間に、遠隔のコードの実行につながる」弱さとしています。WordPressは、どの条件で起きるのか、攻撃の手順はどうなるのかを公表していません。

更新の作業の最中が狙われる種類の脆弱性で、攻撃の手順が出回る前に7.1.4へ上げておくのが確実です。同梱のルート証明書は、eMudhraの失効に合わせて更新されました。eMudhraの件の経緯は、eMudhra、中間CAの鍵が破られSSL/TLS事業から撤退 証明書の差し替えとルートストアの更新をにまとめています。

4.7以降の各系にも修正版、4.6以前は対象外

WordPressは、最新版の7.1系のほかに、4.7以降の各系にも修正を戻しました。説明のページが挙げる修正版と、当たる件数は次のとおりです。

系 当たる件数(22件のうち) 修正版
7.1 22 7.1.4
7.0 22 7.0.8
6.9 22 6.9.11
6.8・6.7 20 6.8.12・6.7.11
6.6 19 6.6.11
6.5・6.4 17 6.5.14・6.4.14
6.3〜5.9 9 6.3.14・6.2.15・6.1.16・6.0.18・5.9.20
5.8〜5.0 6 5.8.19・5.7.21・5.6.23・5.5.24・5.4.25・5.3.27・5.2.30・5.1.28・5.0.31
4.9 4 4.9.35
4.8・4.7 2 4.8.34・4.7.39
4.6以前 ー セキュリティの更新なし

リリースの記事は、古い系への修正を「用意ができしだい出す」と書いていました。10月29日に確認した説明のページでは、上の版はすべて公開済みとなっています。WordPressは、積極的にサポートしているのは最新版だけだとしています。次の大きな版の7.2は、12月8日の予定です。

影響するのは自社で運用するWordPress、ホスティングの形は提供元の案内も

影響するのは、自社や制作会社がサーバーにWordPressを入れて運用しているサイトです。会社のサイト、採用のサイト、オウンドメディア、キャンペーンのサイトなど、部署ごとに作ったものが散らばっていることが多いので、まず数を確かめます。

外部のライター、代理店、グループ会社の担当に、寄稿者や投稿者のアカウントを渡しているサイトほど、影響が大きくなります。アカウントの持ち主が悪意を持たなくても、パスワードが漏れていれば、攻撃者が同じ権限で入れます。

WordPressの運用を代わりに引き受けるホスティングや、WordPress.comのような提供元が更新を管理する形は、提供元の案内で、7.1.4への更新が済んだかを確かめます。

7.1.4に上げて、アカウントを見直す手順

  1. 社内のWordPressのサイトを一覧にし、それぞれの版と、更新を誰が担当しているか(自社・制作会社・ホスティング)を書き出します。部署が独自に作ったサイトも、ドメインの一覧から探して加えます。
  2. 管理画面の「ダッシュボード」→「更新」で版を確かめます。7.1.4(または使っている系の修正版)になっていなければ、きょうのうちに更新します。自動更新を止めている場合は、止めた理由を制作会社に確認します。
  3. 4.6以前で動いているサイトは、セキュリティの更新を受けられません。移行の計画を立てるか、公開を止めるかを決めます。
  4. 「ユーザー」の画面で、寄稿者・投稿者・編集者のアカウントを一覧にし、契約が終わったライターや異動した社員のアカウントを外します。残すアカウントには、2段階認証のプラグインなどで多要素認証をかけます。
  5. 更新のあと、10月28日以前に寄稿者から出された下書きや保留中の投稿に、見慣れないスクリプトやリンクがないかを、プレビューの前に確かめます。

よくある質問

Q自動更新を有効にしていれば、何もしなくてよいですか。

AWordPressは、小さな版の更新を自動で入れる設定が初めから有効です。ただ、制作会社や保守の会社が自動更新を止めている場合や、サーバーの権限の都合で自動更新が失敗している場合があります。管理画面の「ダッシュボード」→「更新」で、版が7.1.4(または使っている系の修正版)になったかを確認してください。

Q寄稿者のアカウントは、記事を公開できません。それでも危ないのですか。

A保存型XSSは、寄稿者が下書きに仕込んだスクリプトが、編集者や管理者がその下書きをプレビュー・編集したときに動くものです。公開の権限がなくても、管理者の画面でスクリプトを動かせれば、管理者の権限で操作されるおそれがあります。

Qコアの更新の途中のコード実行は、どんな条件で起きますか。

AWordPressは、コアの更新の途中の競合状態で遠隔のコードの実行につながる、とだけ書いており、条件や攻撃の手順は公表していません。10月29日の時点で、悪用の情報もありません。7.1.4以降に上げてください。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、いいねと共有をお願いします