本文へ移動
情シスのミカタ
情シスあるある約6分で読めます

「とりあえず情シスに」の相談 「で、何がしたいんですか?」と返さない聞き方

「よくわからないので、とりあえず情シスさんに」。会議で決まらない話が、最後に情シスへ回ってくる。公開されている体験談を読むと、相談の中身はシステムの話でないことも多く、聞き返し方ひとつで相手の受け取り方が変わります。笑える場面と、目的を一緒に探す聞き方をまとめました。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:
文字
「とりあえず情シスに」の相談 「で、何がしたいんですか?」と返さない聞き方

この記事のまとめ

  • 「とりあえず情シスに聞いてみます」で、会議の空気は軽くなります。でもその相談は、システムの使い方の顔をした、ルールや予算の話であることがよくあります。
  • 公開されている体験談では、「何がしたいかによります」と返されるつらさを、相談する側に立って味わった情シスの声もあります。目的を聞くのは正しくても、聞き方で相手は黙ってしまいます。
  • 相談を3つの型に分け、「一緒に整理しましょう」と質問を先に出す聞き方にすると、丸投げを減らしつつ、頼られる窓口でいられます。
こんな方に#20代#30代#40代#50代実務

会議で話がまとまらないとき、誰かが言います。「よく分からないので、とりあえず情シスに聞いてみます」。その瞬間、会議室の視線が情シスに集まります。頼られるのは、うれしいことです。ただ、届いた相談をよく聞くと、システムの話ではないことも少なくありません。

この記事では、公開されている情シスの体験談をもとに、「とりあえず情シスに」で始まる相談のあるあると、目的を一緒に探す聞き方をまとめました。

「とりあえず情シスに」は、うれしくて、少し重い

一人で情シスを担ってきたmobieさんは、この一言を何百回も聞いてきたと書いています。

「とりあえず」という言葉の裏には、「深くは分からないけれど、あなたなら何とかしてくれるはず」という、ある種の丸投げも隠れているからです。

出典: note「「とりあえず情シスに」と言われるたびに、少し嬉しくて、少し重い」mobie(2026年9月25日)

新しいクラウドのサービスを入れるかどうか、営業部門も経理部門も決めきれず、最後に「情シスに聞いてから決めよう」となった場面も紹介されています。技術の話をしていたはずが、いつのまにか「この人がいれば安心」という空気の担い手になっていた、という振り返りです。

相談は3つの型でやってくる

元情シスのあやさんは、情シスに来る相談を、大きく3つに分けています(編集部の要約)。

型 例 情シスだけで答えられるか
本当にシステムの問い合わせ 画面が動かない、ログインできない、パスワードを忘れた 答えられる(切り分けに時間はかかる)
システムに関係するが、情シスだけでは決められない 取引先からのセキュリティの質問、無料版のクラウドを使いたい 社内の基準や予算の判断が要る
システムの相談に見えて、システムの話ではない 経費の申請の「使い方」のつもりが、新しい取引の扱いが決まっていない 決める部署や人をつなぐ必要がある

3つ目の例は、こんな流れでした。「経費申請システムの使い方を聞きたい」と来た相談は、よく聞くと、前例のない取引をどの費目で申請するかが決まっていない、という話でした。経理だけでも決められず、関係する部門で集まってルールを決めることになり、気づけば情シスがその打ち合わせを設定し、業務の流れの図のたたき台まで作っていたそうです。

あやさんは、別の場面にも触れています。ある部門が手間に感じる業務を断るときに、「システムが対応していないのでできません」と説明されることがある、という話です。

「システムが対応してないのでできません!」と言われた相手は、「じゃあ仕方がないか」と、そこで黙ることがあるからです。

出典: note「情シスへの相談は「システムの相談」の顔をしてやってくる」あや(2026年9月4日)

水戸黄門の印籠のようだ、と書いています。ところが、その言葉で断られた側は、今度は情シスに「システムを何とかできないんですか?」と相談に来ます。よく聞くと、作業の負担、決まっていないルール、承認の問題が混ざっている。システムの顔をした相談の、典型的なあるあるです。

「で、何がしたいんですか?」が刺さる理由

相談を受けた情シスは、つい「目的は何ですか?」と聞きたくなります。正しい質問です。でも、聞かれる側に立つと、印象が変わります。

未経験からひとり情シスになったうめっしゅさんは、社内から「SASEってうちに必要なの?」と聞かれ、調べるためにAIに聞いたところ、「まず何をしたいか整理する必要があります」と返ってきたそうです。正しいけれど、その「何をしたいか」が分からなくて困っていた。そこで気づいたことを、こう書いています。

「なにをしたいかによります」という回答ではなく、「じゃあまず話を聞きながら本当に役に立つか、効率化できるか一緒に考えてみましょうか」という回答の方がいい気がしてきました。

出典: note「未経験ひとり情シスの苦悩「相談したら「まずなにをしたいのか」と聞かれてつらい」」うめっしゅ(2026年7月31日)

社員から来る「このシステムって業務に役立ちそう?」という相談にも、同じことが言える、という気づきです。答えを持っていない人に、大きな質問を1つ返すと、相手は黙ってしまいます。

「念のため待機」と「何でも屋」の線引き

社内のITに長く関わってきただいすけさんは、こんな依頼を受けたことがあるそうです。

「会議中、何かトラブルが起きると困るから、念のため待機していてほしい」

出典: note「情シスは何でも屋? 頼られることと、都合よく使われることの違い」だいすけ(2026年10月18日)

だいすけさんは、待機そのものを悪いとは言っていません。その前に、設備の動作の確認、基本の操作の共有、困ったときの連絡先を決めておけるのではないか、と書いています。そして、頼られることと都合よく使われることの違いは、相手に「一緒に解決しよう」という姿勢があるかどうかだ、とまとめています。目指すのは「便利屋ではなく、相談相手」だそうです。

目的を一緒に探す聞き方(言い換えの例)

公開されている体験談4件を読んで整理すると(編集部)、相手が黙らずに話せる聞き方には、共通点があります。大きな質問を1つ返さず、答えやすい小さな質問を先に並べることです。

つい言いがちな返し 言い換えの例
「で、何がしたいんですか?」 「いちばん困っているのは、手間ですか、ミスですか、時間ですか?」
「それは情シスの仕事ではないです」 「決めるのは〇〇さんの部署になりそうです。つなぎますね」
「システムが対応していません」 「システムでできるのはここまでです。残りは、ルールを決めれば回せそうです」
「目的によります」 「質問を3つさせてください。答えてもらえたら、要るかどうか一緒に考えます」
「念のため待機します」 「事前に一度、動作を確かめましょう。当日の連絡先も決めておきます」

相談を受けた最初の5分のメモ(例)

  • 何が起きているか(画面、操作、数字のずれ、ルールの不明)
  • いつまでに、何に間に合わせたいか
  • 決めるのは誰か(情シス、相談した人の部署、ほかの部署、経営)
  • システムでできること、ルールで決めること、の切り分け
  • 次の一手(情シスが調べる、つなぐ、打ち合わせを開いてもらう)

このメモを相手と一緒に見ながら書くと、「丸投げされた」から「一緒に整理した」に変わります。

情シスの側で変えられること

体験談は、相談する側だけの問題にはしていません。情シスの側で変えられることも書かれています(編集部の要約)。

  • 同じ問い合わせが続くなら、説明が分かりにくいのかもしれない。 だいすけさんは、毎回同じ操作の問い合わせが来るなら、説明書が分かりにくいか、どこにあるか知られていない可能性を挙げています。
  • 代わりにやるより、一緒にやる。 急いでいるときは代わりに操作してもよい。でも時間があるなら一緒に操作してもらい、次から自分でできるポイントを伝える。そのほうが、同じ相談が何度も来るのを減らせる、という考え方です。
  • 分からないことを、分からないと言う。mobieさんは、「情シスに聞けば何とかなる」という空気は、裏を返せば「情シスが分からないと言ったら困る」という空気でもあると書き、分からないことを分からないと言う勇気も、この仕事には欠かせないとしています。
  • 聞かれやすさは、長所でもある。 あやさんは、相談が集まったのは「この人なら、とりあえず話を聞いてくれそう」と思われていたからかもしれない、と振り返っています。

「とりあえず情シスに」を減らすことだけが目標ではありません。「まず情シスに相談してよかった」に変わる相談を増やすことが、窓口の役目だといえます(編集部の整理)。

今日からできること

  1. 直近1か月の相談を、上の3つの型(システム、決めきれない、システムではない)に分けて数えてみます。
  2. 「決めきれない」「システムではない」相談で多いものについて、つなぎ先の部署や人の一覧を作り、窓口の案内に載せます。
  3. 「何がしたいんですか?」の代わりに使う、小さな質問を3〜5個決めて、チームで同じ聞き方にそろえます。
  4. 会議の「念のため待機」の依頼には、事前の動作の確認と当日の連絡先を先に決める手順を用意します。
  5. 相談を受けたら、最初の5分のメモを相手と一緒に書き、次の一手を誰がやるかを決めて終えます。

よくある質問

Q目的を聞くと、相手が黙ってしまいます。どうすればいいですか?

A「何がしたいんですか?」と1つの大きな質問で返すと、答えを持っていない人は黙ってしまいます。体験談では、相談する側に立った情シスが、質問に答えながら一緒に考えてもらえる返し方がほしかったと書いています。小さな質問を3〜5個、先に出すのが近道です(編集部の整理)。

Qシステムの話でない相談は、断ってよいですか?

A体験談では、誰が決めるのか分からない相談を、情シスが関係する人につなぐ「交通整理」をしていた様子が書かれています。全部を引き受ける必要はありませんが、つなぎ先を示して返すと、宙に浮く仕事を減らせます。

Q「念のため待機していて」と頼まれたら?

A体験談では、待機の前に、事前の動作確認、操作方法の共有、困ったときの連絡先を決めておくことを挙げています。それでも待機が要るときは、理由を整理して受けます。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、いいねと共有をお願いします