クラシック版Outlook からTeams 会議 を作っている会社は、会議の音声言語が「英語(米国)」になっていないか、一度見ておいたほうがよさそうです。日本マイクロソフトのTeamsのサポートチームが10月27日、公式ブログ「Japan Unified Communications Support Blog」で、日本語で保存したはずの設定が英語に変わる事象を明らかにしています。
英語のまま会議が始まると、日本語の発言が意図どおりに文字起こしされないことがあります。
保存したときは日本語、開き直すと英語
起きる条件は、ブログに細かく書かれています。表示言語が日本語のクラシック版Outlook(デスクトップ版)で、Teams会議アドインから会議を作り、会議のオプションで「レコーディングと文字起こしを自動的に行う」を有効にしたときです。
会議を作るときの画面。音声言語は「日本語(日本)」と表示されている 出典: 日本マイクロソフト「Teams - クラシック Outlook から作成した Teams 会議で、会議の音声言語が英語で保存される」(Japan Unified Communications Support Blog) (引用)
再現の手順では、会議のオプションの「この会議の音声言語」に「日本語(日本)」が出ているのを見て、そのまま保存します。ところが、会議を送ったあとに開き直して同じ画面を見ると、「英語(米国)」に変わっています。
会議を作ったあとの同じ画面。音声言語が「英語(米国)」になっている 出典: 日本マイクロソフト「Teams - クラシック Outlook から作成した Teams 会議で、会議の音声言語が英語で保存される」(Japan Unified Communications Support Blog) (引用)
画面には日本語と出ているのに、残るのは英語。見た目では気づけないのが厄介です。
ブログによると、Outlookの表示言語が英語のときは起きません。Teamsの「予定表」から作った会議でも起きないことを、サポートチームが確かめています。
英語のまま始まると、日本語の発言が文字に残りにくい
音声言語が英語のまま会議が始まると、日本語の発言が意図したとおりに文字起こしされない場合がある、とブログは書いています。自動で録画と文字起こしをする会議は、始まる前に誰も設定を開かないことが多いでしょう。
文字起こしを議事録や要約の元にしている会社なら、会議のあとに残る記録がそのまま使えなくなるおそれがあります。録画は残っても、発言を文字で探すことは難しくなるはずです。
会議中に気づいたときの直し方は、Microsoft のサポートの記事にあります。会議の開催者、共同開催者、文字起こしを始めた人は、「その他のアクション」から文字起こしの「トランスクリプトの表示」を開き、「言語設定」の「この会議で話している言語」を選び直せます。ほかの参加者が変えるには、いったん文字起こしを止める必要があります。
Teamsには、設定と違う言語で話していることに気づいて、開催者などに言語の変更を促す仕組みもあります。ただ、今回の事象でその仕組みが働くかどうかは、ブログに書かれていません。
回避策は4つ、修正の時期は未定
ブログが挙げる回避策は次の4つで、どれも会議を作る人の操作で済みます。すでに作った会議には2か3、これから作る会議には1か4が向いています。
回避策
使う時点
やること
1.選び直して保存
会議を作るとき
「日本語(日本)」と出ていても、プルダウンから改めて「日本語(日本)」を選んで保存する
2.作ったあとに直す
会議を作ったあと
クラシック版Outlookで会議を開き、「会議オプション」の「レコーディングと文字起こし」で日本語に設定し直して保存する
3.招待のリンクから直す
会議を作ったあと
招待の本文にある「会議オプション」のリンクをブラウザー で開き、日本語に設定して保存する
4.Teamsから作る
会議を作るとき
Teamsの「予定表」から会議を作る。この場合は起きない
修正については、開発部門が調べていて、中長期的な修正を検討しているそうです。具体的な時期は決まっておらず、進展があればブログで知らせるとしています。「中長期」という言葉からすると、しばらくは回避策で運用することになりそうです。
うちの会社は対象? 確かめる条件
影響する: 表示言語が日本語のクラシック版Outlook(デスクトップ版)から、Teams会議アドインで会議を作る会社が対象です。会議のオプションで「レコーディングと文字起こしを自動的に行う」を有効にしているときに起きます。
影響する: 文字起こしを、議事録や要約、会議の記録の元にする会社も当たります。英語のまま始まった会議では、日本語の発言が意図どおりに残らないことがあります。
影響しない: Outlookの表示言語を英語にしている人が作る会議と、Teamsの「予定表」から作った会議です。
ブログに記載がない: 新しいOutlookとWeb版のOutlookで作った会議です。
窓口と会議を作る人で、今週やること
ヘルプデスクの答え方をそろえます。「文字起こしが英語になる」「日本語が文字にならない」という問い合わせには、会議をクラシック版OutlookのTeams会議アドインで作ったかと、会議のオプションの音声言語を最初に聞きます。
自動の録画と文字起こしを設定した定例の会議は、作った人に会議のオプションを開いてもらい、音声言語が「日本語(日本)」かを見てもらいます。英語になっていれば、回避策の2か3で直します。
社員に案内を出します。下の文面は、そのまま使える例です。
これから会議を作るときの決まりを伝えます。クラシック版Outlookで作るなら、音声言語をプルダウンから選び直して保存する。迷ったら、Teamsの予定表から作る。
ブログの更新を見る担当を決めます。修正の時期が出たら、案内を取り下げる日を決められます。
件名:Teams会議の文字起こしの言語を確認してください
クラシック版のOutlookから、自動で録画と文字起こしをするTeams会議を作ると、会議の音声言語が「英語(米国)」で保存されることがあると、日本マイクロソフトが公表しました。英語のままだと、日本語の発言が正しく文字起こしされない場合があります。
Outlookで会議を開き、「会議オプション」の「レコーディングと文字起こし」で、「この会議の音声言語」を見てください。
「英語(米国)」になっていたら、「日本語(日本)」を選んで保存してください。
これから会議を作るときは、音声言語をプルダウンから選び直して保存するか、Teamsの予定表から作ってください。
文字起こしの言語が違うと気づいたら、情シスまで連絡してください。
日本語の環境だけで起きる食い違いは、10月にはOutlookの祝日カレンダーでもありました(Outlookの祝日カレンダー、日本の祝日が2026年後半と2027年に抜ける 情シスの案内と代わりの手段 )。録画と文字起こしを社内でどう扱うかは、Teams、録音の開始を音声で知らせるポリシーを開発中 同意の設定と社内の決まり で、同意の設定とあわせてまとめています。
文字起こしを会議の記録として頼っている会社ほど、来週の定例の前に、設定の画面を一度開いておきたいところです。