Teamsの会議で録音や文字起こしが始まったとき、画面の表示だけでなく、音声でも知らせられるようになります。Microsoftは、管理者が有効にできる「録音と文字起こしの音声のアナウンス」のポリシーを開発中で、2026年12月に提供を始める予定です。いまある同意の設定とあわせて、情シスが決めておくことを、Microsoftのロードマップと説明書から整理します。
何が予定されているか
Microsoft 365のロードマップに、2026年10月19日、次の項目が載りました。
ロードマップの項目。状態は開発中、提供の開始は2026年12月の予定出典: Microsoft「Microsoft 365 ロードマップ(ID 559609)」(引用)
- 管理者がポリシーを有効にすると、録音か文字起こしが始まったときに、音声のアナウンスが流れる
- 組織全体に当てるか、特定のグループだけに当てるかを選べる
- 参加者全員に知らせることと、アクセシビリティ(画面の表示に頼らない伝え方)に役立てることが目的
- 対象はAndroid・デスクトップ・iOS・Macの各アプリ。状態は「開発中」で、提供の開始は2026年12月の予定
どのポリシー(会議のポリシーなど)のどの設定になるか、既定でオンかオフか、アナウンスの言葉を変えられるかは、ロードマップの説明には書かれていません。
いまある設定は2つ
録音・文字起こしの知らせ方には、いまでも管理者が使える設定が2つあります。
- 明示的な同意(ExplicitRecordingConsent): 会議のポリシーで有効にすると、その利用者が開いた会議では、録音・文字起こしのとき参加者に同意を求めます。参加者がマイクやカメラをオンにしようとすると、同意を求める画面が出ます。Teams管理センターでは「参加者の同意を求める」設定として並んでいます。電話会議(Audio Conferencing)の参加者にも効き、電話のボタンで同意(1)・拒否(2)を選べます。
- 知らせの文面の変更: 録音・文字起こしが始まったときに出る知らせの文言と、プライバシーポリシーのURLを、会議のポリシーごとに変えられます。言語ごと、場面ごと(録音を始めた人、あとから入った人、同意済みの人など)の文面を、CSVの雛形に書いて取り込みます。
音声のアナウンスは、この2つに加わる3つ目の伝え方になります。画面の知らせは、資料を見ている人や、画面を見ていない人、目の不自由な人には届きにくいことがあり、音で知らせることで漏れを減らす狙いです。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Teamsで、社外の人や電話の参加者がいる会議を録音・文字起こししている会社です。誰に、どう知らせるかを、社内の決まりとあわせて決め直すきっかけになります。
- 影響する: 録音・文字起こしの結果を、議事録やAIの要約に使っている会社です。録音していることを参加者が知っているかは、あとで問われることがあります。
- 影響しない(今のところ): Teamsで録音・文字起こしを使っていない会社です。提供が始まっても、管理者が有効にしなければ動かない設計です(ロードマップの説明では、管理者が有効にできるポリシーとされています)。