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情シスは採用か外注か 社会保険料込みの年間コストをシミュレーターで比べる

情シスを1人雇うと、年収のほかに社会保険料の会社負担が約16%、採用費や教育費もかかります。2026年度の料率を一次情報で確かめ、外注の月額と1年目・3年間で比べるシミュレーターの使い方と、情シス代行・ヘルプデスク・IT顧問の違いと選び方をまとめました。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
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情シスは採用か外注か 社会保険料込みの年間コストをシミュレーターで比べる

この記事のまとめ

  • 社会保険料の会社負担は2026年度の全国平均で約15.7%、40〜64歳は介護保険が加わり約16.5%です。
  • 年収500万円で採用すると1年目は約780万円かかり、外注が月65万円より安ければ1年目は外注が安くなります。
  • 外注は頼む範囲で形が変わります。情シス代行、ヘルプデスク、IT顧問の違いを知ってから見積もりを取ります。
こんな方に#30代#40代#50代#60代管理職・経営

情シスを1人雇うか、外の会社に任せるか。比べるときに年収と外注の月額だけを並べると、会社が払う額を少なく見積もってしまいます。社会保険料の会社負担や採用費を2026年度の料率で確かめ、シミュレーターで1年目と3年間の費用を比べる方法をまとめます。

情シスを1人雇うと、年収のほかにいくらかかるか

会社が払うのは年収だけではありません。健康保険や厚生年金などの保険料は、社員と会社がそれぞれ負担します。この記事では、雇用保険と労災保険(労働保険)も含めて「社会保険料」と呼びます。

協会けんぽに入っている会社で、2026年度の料率を並べると次のとおりです。

保険 料率 会社の負担 メモ
健康保険 9.9%(全国平均) 4.95% 都道府県で違う。東京都は9.85%
子ども・子育て支援金 0.23% 0.115% 2026年4月分から加わった
介護保険(40〜64歳) 1.62% 0.81% 40歳未満は対象外
厚生年金 18.3% 9.15% 2017年9月から同じ率
子ども・子育て拠出金 0.36% 0.36% 会社だけが払う
雇用保険(一般の事業) 1.35% 0.85% 2026年4月〜2027年3月の率
労災保険(その他の各種事業) 0.3% 0.3% 会社だけが払う。業種で違う

会社の負担を足すと、40歳未満は約15.7%、40〜64歳は約16.5%です。年収500万円の人なら、会社は年収とは別に約79万〜83万円を払う計算になります。健康保険組合に入っている会社は、組合の料率で計算し直します。

厚生労働省の「令和8(2026)年度 雇用保険料率のご案内」。令和8年4月から令和9年3月までの率の表で、一般の事業は労働者負担5/1,000、事業主負担8.5/1,000、合わせて13.5/1,000。農林水産・清酒製造の事業は15.5/1,000、建設の事業は16.5/1,000。各段の下に令和7年度の率(一般の事業14.5/1,000など)が小さく載っている
厚生労働省の令和8年度の雇用保険料率の案内。一般の事業は13.5/1,000出典: 厚生労働省「令和8(2026)年度 雇用保険料率のご案内」(引用)

採用費は「年収の約30%」が一つの目安

マイナビの「中途採用状況調査2026年版」は、人材紹介を次のように説明しています。「採用した段階で年収の約30%程度の費用が発生する形態のサービス」です。年収500万円の人を人材紹介で採ると、150万円前後かかる計算です。

同じ調査で、2025年の中途採用費用の実績は1社平均609.9万円でした。業種別に見ると、「IT・通信・インターネット」の人材紹介の実績が平均597.3万円で最も高くなっています。IT系の会社ほど、人材紹介の費用が膨らみやすいことが分かります。

教育やPCの費用も1年ごとにかかる

採用した人には、PCやソフト、研修、資格の受験料などがかかります。こうした費用は会社によって差が大きいため、シミュレーターでは「教育やPCなどの年間費用」として自社の数字を入れます。

シミュレーターの計算の前提

シミュレーターに年収や外注の月額を入れると、採用と外注の1年目と3年間の費用が並んで出ます。計算の中身は次のとおりです。

項目 採用 外注
1年目 年収×(1+社会保険料の率)+採用費+年間費用 月額×12
3年間 年収×(1+社会保険料の率)×3+採用費+年間費用×3 月額×36
含まないもの 昇給、退職金、福利厚生、上司が教える時間、辞めたときの採り直し 初期費用、作業の追加料金、社内の窓口役の時間

採用費は最初の1回だけ数えます。賞与がある場合は、賞与も含めた年収を入れます。

シミュレーター

情シスの採用と外注の年間コスト

採用する人の年収と外注の月額を入れると、1年目と3年間の合計を比べられます。

万円
%

健康保険・厚生年金・雇用保険・労災などの会社負担の合計

万円

紹介手数料・求人広告など(最初の年だけ)

万円
万円

3年間の差(採用 − 外注)

960万円

外注のほうが安い

1年目 採用

780万円

1年目 外注

360万円

採用(3年)
2,040万円
外注(3年)
1,080万円
入力した数字は送信されません年収には賞与を含めてください。退職金・残業代・管理する人の手間・引き継ぎの費用は含みません。この計算だけを開く

入力例で読み方を確かめる

年収500万円、社会保険料の率16%、採用費150万円、教育やPCなどの年間費用50万円で計算します。外注の月額は、例として30万円と60万円の2通りを入れてみます。

入力 1年目 3年間の合計
採用 780万円 2,040万円
外注 月30万円 360万円 1,080万円
外注 月60万円 720万円 2,160万円

採用の1年目は、500万円×1.16の580万円に、採用費150万円と年間費用50万円を足した780万円です。3年間では、580万円×3に採用費と年間費用3年分を足して2,040万円になります。

外注が月30万円なら、3年間で960万円安くなります。月60万円だと、1年目は外注が60万円安いものの、3年間では採用の方が120万円安くなります。この入力例では、外注が月65万円を下回れば1年目は外注が安く、月約56.7万円を下回れば3年間でも外注が安くなります。

外注の3つの形 情シス代行・ヘルプデスク・IT顧問の違い

外注といっても、頼める範囲は形によって違います。名前は各社で異なるため、何をしてくれるかで見分けます。

形 頼めること 向いている会社
情シス代行 PCの準備、アカウントの発行と削除、ネットワークやサーバーの管理、業者とのやり取りなど日々の運用 情シスがいない会社、ひとり情シスが辞める会社
ヘルプデスク代行 社員からの「つながらない」「パスワードを忘れた」などの問い合わせ受付と一次対応 問い合わせが多く、担当者が本来の仕事に手を回せない会社
IT顧問 IT投資やセキュリティの方針、業者選び、見積もりの確認などの助言 作業は社内や業者でできるが、判断できる人がいない会社

3つを組み合わせる会社もあります。たとえば、日常の問い合わせはヘルプデスク代行に任せ、年に数回の大きな判断はIT顧問に相談する形です。

業務委託なら、作業の指示は相手の責任者を通す

外注の多くは業務委託(請負や準委任)の契約です。業務委託では、相手の会社の作業者に、自社の社員と同じように細かく指示を出すことはできません。

厚生労働省は、契約は請負でも実態が労働者派遣にあたるものを「偽装請負」として、区分の基準を示しています。自社で直接指示を出したいなら、労働者派遣の契約を選びます。

採用と外注、どちらが向いているか

費用のほかに、次の表で自社の状況に近いものを探します。

自社の状況 向いている形 理由
ITの作業は週に数時間で、判断できる人がいない IT顧問+必要なときの作業依頼 社員1人分の仕事量がない
社員からの問い合わせが毎日多い ヘルプデスク代行か採用 窓口を切り出すと担当者の手が空く
業務の改善や社内システムの見直しを進めたい 採用 業務を知る社内の人の方が進めやすい
ひとり情シスが近く辞める 情シス代行で穴を埋め、並行して採用 採用が決まるまでの間も運用は止められない
夜間や休日の監視が要る 外注 1人では交代できない

採用には、人が辞めたときに知識ごと抜ける心配があります。外注には、契約が終わると手順や設定が手元に残らない心配があります。どちらを選んでも、手順書や台帳を自社の場所に残す決まりを作ります。

1人だけ採用したときに起きやすいこと

情シスを1人だけ採用すると、その人が休むと仕事が止まります。夏休みや病気で休んでいる間は、PCのトラブルに対応できる人がいなくなります。

評価の難しさもあります。情シスの仕事は「何も起きないこと」が成果なので、ほかの部署から見えにくいからです。評価の伝え方は、情シスは「稼いでいない部門」?の記事で扱っています。

外注の契約で決めておくこと

見積もりを取る前に、次の項目を自社の言葉で書き出します。比べる条件がそろい、後からの追加料金も減ります。

  1. 頼む作業の一覧と、頼まない作業
  2. 対応する曜日と時間、急ぎのときの連絡方法
  3. 月に何時間まで、または何件までが月額に入るか
  4. 管理者アカウントを誰が持つか。自社にも必ず1つ残す
  5. 毎月の報告の中身(対応件数、残っている課題)
  6. 再委託するか、するなら誰にか
  7. 解約するときの引き継ぎ(手順書、設定の記録、データの返却)

見積もりで確かめる項目

外注の見積もりは、月額だけを見ると比べられません。次の項目を各社にそろえて聞きます。

項目 確かめること
初期費用 今の設定や機器を調べて書き出す作業が別料金か
月額に入る範囲 何時間まで、何件まで、どの作業までか
範囲を超えたとき 1時間あたりの料金、訪問の料金
契約期間 最低の契約期間と、解約を伝える期限
担当者 担当が替わるときの引き継ぎのしかた

ひとり情シスが辞めた会社で何が起きるかは、ひとり情シスがいなくなった会社で起きることにまとめています。外注先に引き継ぐときも、同じ棚卸しが役に立ちます。

経営層に説明するときの文面の例

採用か外注かを決める人には、同じ条件でそろえた数字を見せます。シミュレーターの結果を使った文面の例です。

情シスを年収500万円で1人採用すると、1年目は約780万円、3年間で約2,040万円です。社会保険料の会社負担と採用費を含めた額です。外注のA社は月30万円で、3年間で1,080万円です。

ただしA社の月額は月40時間までで、社内の窓口役が1人必要です。まず1年間はA社に任せて作業の量を測り、その結果で採用するかを決めることを提案します。

数字に加えて、外注に頼まない作業と、その作業を誰が受け持つかも書き添えます。決めた後で「誰の仕事か」がもめるのを防げます。

今日からできること

やること 目安 ポイント
情シスの仕事を1週間分書き出す 今週 作業ごとにかかった時間も書く
自社の社会保険料の率を確かめる 今週 健康保険組合か、労災の業種は何かを見る
シミュレーターで採用と外注を比べる 今週 外注の月額は2〜3通り入れる
外注先2〜3社に同じ条件で見積もりを頼む 今月 作業の一覧と対応時間をそろえて渡す
管理者アカウントと手順書の置き場を決める 今月 採用でも外注でも自社に残す

まずは今の仕事を書き出すところから始めます。頼みたい作業がはっきりすると、採用の求人票にも外注の見積もり依頼にも、そのまま使えます。

よくある質問

Q社会保険料の会社負担は何%で入れればよいですか?

A協会けんぽの会社で、2026年度の全国平均の料率を使うと、40歳未満は約15.7%、40〜64歳は約16.5%です。健康保険組合に入っている会社や、業種で労災保険の率が違う会社は、自社の率で計算し直します。

Q外注すれば、社内にITが分かる人はいなくてもよいですか?

A窓口役は社内に1人置きます。何を頼むか決める人、管理者のアカウントを預かる人、報告を受けて判断する人が要ります。いないと外注先任せになり、費用も中身も見えなくなります。

Qフリーランスの技術者に頼むときに気をつけることは?

A2024年11月からフリーランス法で、取引条件を書面やメールで示すことなどが発注側に求められています。業務委託なのに社員のように細かく指示すると、偽装請負とみなされるおそれもあります。頼む範囲と成果の受け取り方を契約で決めます。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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