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会社のPCは買うかリースか 総額シミュレーターと税金・データ消去の注意

会社のPCを買うかリースかを、総額で比べるシミュレーターの使い方をまとめました。リース料率の考え方、2026年4月から40万円未満に広がった少額減価償却資産の特例、リースの税務、返却時のデータ消去は誰の責任かまで、国税庁とリース事業協会の資料で確かめています。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
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会社のPCは買うかリースか 総額シミュレーターと税金・データ消去の注意

この記事のまとめ

  • 20万円のPCを30台、4年使う例では、月額料率2.3%のリースは購入より約62万円多く、1台1か月あたり約433円の差です。
  • 中小企業者等の少額減価償却資産の特例は、2026年4月1日以後に取得したものから40万円未満が対象になりました。
  • リースでも返却するPCのデータ消去は借りた会社の責任です。消去の方法と証明書を返却前に決めておきます。
こんな方に#30代#40代#50代実務

PCの入れ替えでは、買うかリースかを毎回のように聞かれます。メモリの値上がりでPCの価格も上がり、一度に払う額が気になる会社も増えました。総額で比べるシミュレーターの使い方と、税金や返却で見落としやすい点を、公的な資料で確かめてまとめます。

購入とリースは何が違うか

リースは、会社が選んだPCをリース会社が買い、それを会社が長い期間借りる仕組みです。PCの持ち主はリース会社のままです。主な違いは次のとおりです。

項目 購入 リース
持ち主 自社 リース会社
支払い 買うときにまとめて払う 毎月のリース料
途中でやめる いつでも売却や処分ができる 原則できない。残りのリース料か違約金を払う
期間が終わったら 使い続けるか、自社で処分 返すか、再リースで使い続ける
保険 必要なら自社で入る 通常はリース物件に保険が付いている
修理 自社で手配 自社で手配(保守契約は別に結ぶ)
データ消去 自社の責任 自社の責任

リースでも修理の手配は借りた会社が行います。リース事業協会は、借りた側が修繕の義務を負い、メーカーなどと保守契約を結ぶと説明しています。「リースなら壊れても全部お任せ」ではない点に気をつけます。

リース料率とは 月額の決まり方

リース料率は、PCの価格に対する月額リース料の割合です。価格20万円で月額料率2.3%なら、月のリース料は4,600円です。

リース事業協会によると、リース料には次のものが含まれます。これらの合計をリース期間の月数で割ったものが、毎月のリース料です。

  • PCの価格
  • 金利
  • 固定資産税
  • 保険料(動産総合保険など)
  • リース会社の管理費と利益

料率に月数をかけると、総額が価格の何倍になるかが分かります。月額料率2.3%で4年(48か月)なら、2.3%×48で110.4%です。PCの価格より約1割多く払う計算になります。

料率は、期間の長さや金利、会社の信用などで変わります。この記事の2.3%は計算のための例です。実際の料率は、リース会社の見積もりで確かめます。

期間が違う見積もりは、料率×月数で比べます。たとえば3年(36か月)で3.0%なら108%、5年(60か月)で1.9%なら114%です。月額は5年の方が安く見えますが、払う総額は多くなります。

シミュレーターの計算の前提

シミュレーターに1台の価格や台数、使う年数を入れると、購入とリースの総額と、1台1か月あたりの費用が並びます。計算は次のとおりです。

項目 計算のしかた
購入の総額 (1台の価格+処分とデータ消去の費用)×台数
リースの総額 (1台の価格×月額料率×12×年数+データ消去の費用)×台数
1台1か月あたり 総額÷台数÷(年数×12)
含まないもの 税金の効果、購入資金の借入の利息、保守契約、再リース料、売却や下取りで戻る額

処分とデータ消去の費用は、購入とリースの両方に足します。後で説明するとおり、リースでも返すPCのデータ消去は借りた会社の責任だからです。価格は、税込か税抜かをそろえて入れます。

シミュレーター

PC を買うかリースかの総額

1台の価格と台数、使う年数、リース料率を入れると、総額と1台・1か月あたりを比べられます。

円
台
年
%

購入価格に対する毎月のリース料の割合

円

リースでもデータ消去は借りる側の負担になることが多いので、両方に足します

差(リース − 購入)

62.4万円

購入のほうが総額は少ない

購入の総額

615万円

1台1か月 4,271円

リースの総額

677.4万円

1台1か月 4,704円

入力した数字は送信されませんリース料率は見積もりで確かめてください。税金の扱い(減価償却・経費)・保守・保険・途中解約・再リースは含みません。この計算だけを開く

入力例 20万円のPCを30台、4年使う

1台の価格20万円、30台、4年、月額料率2.3%、処分とデータ消去の費用を1台5,000円として入れます。

項目 購入 リース
1台あたり 20万円+5,000円=20万5,000円 22万800円+5,000円=22万5,800円
総額(30台) 615万円 677万4,000円
1台1か月あたり 約4,271円 約4,704円

リースの1台あたりは、20万円×2.3%×48か月で22万800円です。総額ではリースが62万4,000円多く、1台1か月あたりでは約433円の差になります。料率が2.5%なら、リースの総額は735万円で、差は120万円に広がります。

この差で何を買っているかを考えると判断しやすくなります。リースでは、615万円を一度に払わずに済み、保険や固定資産税の手続きもリース会社に任せられます。手元の資金に余裕がある会社は購入、一度の支出を抑えたい会社はリース、という分け方が基本です。

シミュレーターに入っていない差

購入したPCは、使い終わった後に売れれば、その分だけ総額が下がります。リースでは、返したPCの価値はリース会社のものです。リース事業協会の報告書は、返却後に売れる価値を見込んでリース料を決めることもあると説明しています。

PCを使えるように準備する作業(キッティング)の手間は、購入でもリースでも同じです。台数が多いときの段取りは、キッティングの記事にまとめています。

税金はどう変わるか 2026年4月の改正

購入したPCは、原則として耐用年数の4年に分けて経費にします。ただし、価格によって次の扱いを選べます。

PCの価格 選べる扱い
10万円未満 買った年に全額を経費にできる
20万円未満 3年で均等に経費にできる(一括償却資産)
40万円未満(中小企業者等) 買った年に全額を経費にできる。年300万円まで

中小企業者等の特例は、2026年4月1日以後に取得したものから、30万円未満が40万円未満に広がりました。期限は3年延びています。一方で、同じ日から、常時使う従業員が400人を超える法人は対象から外れました。

国税庁「令和8年度法人税関係法令の改正の概要」の17ページ目。上の青い枠に、令和8年4月1日以後に取得等をする減価償却資産の取得価額基準が30万円未満から40万円未満に引き上げられ適用期限が3年延長されたこと、常時使用する従業員数が400人を超える法人が除外されたこと、合計額は引き続き年300万円が上限であることが書かれる。下のイメージ図は、令和8年4月1日(施行日)を境に、前は取得価額30万円未満(従業員500人超の法人は対象外)、後は40万円未満(400人超の法人は対象外)が対象になることを示し、その下に中小企業経営強化税制の取得価額要件が30万円以上から40万円以上になる図がある
国税庁の資料の、中小企業者等の少額減価償却資産の特例の見直しを示したページ出典: 国税庁ウェブサイト「令和8年度法人税関係法令の改正の概要」(公共データ利用規約(第1.0版))

年300万円の上限には気をつけます。20万円のPCを30台買うと600万円なので、特例で経費にできるのは15台分までです。残りは4年に分けて経費にするなどの扱いになります。

特例を使ったPCは固定資産税の申告が要る

東京都主税局によると、10万円未満で一度に経費にしたものは、固定資産税(償却資産)の申告の対象外です。3年で一括償却したものも対象外です。

一方で、中小企業者等の特例で経費にしたものは申告の対象になります。経理の担当と、どの扱いにするかを先に決めておきます。

リースの税務は「売買とみなす」

多くのPCリースは、途中で解約できず、PCの価格のほぼ全額をリース料で払う形です。国税庁によると、こうしたリースは税務上、PCを買ったものとみなし、リース期間で均等に経費にします。

ただし、毎月のリース料を「賃借料」として経費にした場合も、その額は経費として認められます。そのため、月々のリース料をそのまま経費として扱えます。リースしたPCには、10万円未満や一括償却、中小企業者等の特例は使えません。

返却と処分 データ消去は誰の責任か

リースのPCを返すときのデータ消去は、借りた会社の責任です。リース事業協会の報告書は、企業のリースでは、利用者の責任と負担でデータを消し、元の状態にして返すと説明しています。リース会社は、返されたPCにデータが残っているかを確かめません。

個人情報保護委員会のガイドラインも、個人データが入った機器を捨てるときは、元に戻せない方法で消すことを求めています。業者に頼んだ場合は、消したことを証明書などで確かめることも勧めています。

  1. 台帳で、返すPCの資産番号と製造番号を確かめる
  2. 利用者のデータを、会社の共有の場所に移したか確かめる
  3. MDM(端末の管理ツール)やMicrosoft 365などの管理から外す
  4. 消去ソフトで上書きするか、消去を業者に頼む(Windowsのリセットならデータのクリーニングを選ぶ)
  5. 消去の記録か証明書を、台帳の行に結びつけて残す
  6. リース会社が決めた場所へ返す(費用は通常は借りた側の負担)

買うかリースかの判断表

自社の状況 向いている方
手元の資金に余裕があり、総額を抑えたい 購入
一度に大きな支出をしたくない リース
5年以上など、耐用年数より長く使う 購入
3〜4年ごとに必ず入れ替えると決めている リース
人の増減が大きく、台数が読めない 購入か、短期のレンタル
固定資産の管理の手間を減らしたい リース

リース満了後も使い続ける場合は、再リースの料金がかかります。料金はリース会社ごとに決まるため、契約の前に確かめておきます。

リースの見積もりで確かめる項目

リース会社の見積もりは、料率だけを比べると後で差が出ます。次の項目もそろえて聞きます。

項目 確かめること
料率と期間 3年・4年・5年でそれぞれ何%か
保険 盗難や落として壊した場合も対象か、自己負担はいくらか
再リース 満了後に1年ずつ延ばすときの料金
返却 返す場所、送料、梱包を誰が負担するか
データ消去 リース会社の消去サービスの有無、方法、料金、証明書の形
中途解約 解約するときに払う額の計算のしかた

経営層に説明するときの文面の例

来年4月に入れ替えるPCは30台で、1台20万円です。購入なら総額615万円、4年リース(料率2.3%)なら677万4,000円で、リースは約62万円高くなります。

一方、リースなら一度に615万円を払わずに済み、月の支払いは約14万円です。今期は資金を新しい業務システムに回したいため、リースを提案します。

今日からできること

やること 目安 ポイント
入れ替える台数と時期を台帳で数える 今週 満了日の近いリースも洗い出す
リース会社に料率の見積もりを頼む 今月 3年・4年・5年の3通りを聞く
シミュレーターで購入とリースを比べる 見積もりが届いたら 料率と処分の費用を自社の数字に替える
経理と税金の扱いを決める 発注の前 年300万円の上限と固定資産税の申告を確かめる
返却と処分の消去の手順を決める 発注の前 消去の方法と証明書の残し方を書いておく

まず、次に入れ替えるPCの台数と時期を数えます。数字がそろえば、シミュレーターで比べた結果をそのまま社内の説明に使えます。

よくある質問

Qリースの方が税金の面で得ですか?

A一概には言えません。購入でも、10万円未満や中小企業者等の特例を使えば、その年に経費にできます。リースは毎月のリース料を経費にでき、固定資産税の手続きもリース会社が行います。どちらが有利かは、会社の利益や台数で変わるため、顧問税理士に確かめます。

QリースのPCを途中で返すことはできますか?

A原則としてできません。リース事業協会は、中途解約する場合は残りのリース料か、それに相当する違約金を払うと説明しています。人が減る見込みがある部署は、台数を多めに契約しないようにします。

Qリース満了のPCは、初期化して返せば十分ですか?

AWindowsの「このPCをリセット」を使うなら、「データのクリーニング」まで選びます。Microsoftも、手放すPCではこの設定を使うよう案内しています。どの方法でも、どのPCをいつどの方法で消したかの記録や証明書を残します。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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