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メール配信サービスの地図 2026年秋 10製品を形と守りで図解

メールマガジンの一斉配信と、システムの通知を送る送信APIの10製品を、形、管理画面の2要素認証と接続元の制限、送信ドメイン認証、データの保管で並べました。各社の公式のページで確かめた内容と、委託先として会社が今日確かめることを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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メール配信サービスの地図 2026年秋 10製品を形と守りで図解

この記事のまとめ

  • メール配信の10製品を、メールマガジンの一斉配信と、システムの通知を送る送信APIと中継の2つに分け、各社の公式のページで確かめて並べました。
  • 管理画面の2要素認証と接続元のIPの制限は、公式に書かれている製品と、確かめたページに記載がない製品があります。契約の前に確かめます。
  • どの製品でも、配信先のリストと送るための鍵を預けます。預けた中身、入れる人、事故のときの連絡を、委託先として確かめます。
こんな方に#30代#40代#50代実務

会社がメールを配る仕組みは、メールマガジンを大勢に送る「一斉配信」と、会員登録の確認などをシステムから送る「送信APIとSMTPの中継」に分かれます。どちらも、配信先のメールアドレスなどを提供会社に預けて使います。10製品を、各社の公式のページで確かめた形と守りで並べました。

10月19日には、メール配信のユミルリンクが、5つのシステムから延べ約900万件の情報が持ち出されたとの試算を公表しました(メール配信のユミルリンクに不正アクセス 延べ約900万件を持ち出し)。10月はほかにも、メールの配信やデータの保管を任せていた先での事故の公表が続いています。この地図は、どの製品が良いかを決めるものではなく、委託先として何を確かめるかを考える材料です。

この地図の決まりと見方

  • 載せたのは、2026年10月20日に、編集部が各社の公式のページ(製品・料金・セキュリティ・ヘルプ・開発者向け)で確かめられた10製品です。
  • 「記載なし」は、確かめたページに書かれていなかったという意味です。機能が無いという意味ではありません。
  • 料金は、金額で比べて優劣を言うためではなく、料金の形(月額か、通数に応じた従量か、無料のプランがあるか)を示すために載せています。
  • 順位や点数は付けていません。

地図 10製品を形で2つに分ける

図解。メール配信サービス10製品を2つに分けた地図。左の一斉配信(メールマガジン・お知らせ、管理画面で配信先リストを持ち本文を作って送る)に、Cuenote FC(ユミルリンク、クラウドとオンプレミス、国内保管)、配配メール(ラクス、API連携あり、国内保管)、blastmail(ラクスライトクラウド、AWSの国内データセンター、国内保管)、WEBCAS e-mail(WOW WORLD・旧エイジア、クラウドとパッケージ、国内保管)、ベンチマークメール(Benchmark Internet Group、日本の拠点はベンチマークジャパン)、Mailchimp(Intuit Mailchimp、自社運用のサーバーは米国)。右の送信APIとSMTPの中継(自社のシステムからAPIかSMTPで送る)に、Cuenote SR-S(ユミルリンク、共用環境と専用環境)、SendGrid(Twilio、マーケティング向けの機能もある)、Amazon SES(AWS、使う地域を自分で選ぶ、東京・大阪を選べる)、Mailgun(Sinch、米国かEUの地域を選べる)。下に、どちらの形でも提供会社に預けるものとして、配信先のリスト、本文と配信の記録、管理者のアカウント、送るための鍵(APIキー、SMTPの認証情報)の4つ
メール配信の10製品を一斉配信と送信APIに分けた地図(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: 各社の公式サイトを編集部が整理
製品 提供元 形 データの保管(公式の書き方) 料金の形(公式の書き方) 確認日
Cuenote FC ユミルリンク 一斉配信(クラウドとオンプレミス) 日本国内のデータセンター 月額5,000円から、初期30,000円から(クラウド型) 2026年10月20日確認
Cuenote SR-S ユミルリンク 送信APIとSMTPの中継 導入事例に国内データセンターの記載 共用環境は月額27,000円から・初期50,000円、専用環境は月額82,500円から 2026年10月20日確認
配配メール ラクス 一斉配信(API連携あり) 国内のデータセンター 初期費用と、プランとアドレス数に応じた月額。配信回数に制限なし 2026年10月20日確認
blastmail ラクスライトクラウド 一斉配信(API連携あり) AWSの国内データセンター Lightプランは月額4,000円、初期10,000円(1年契約で半額) 2026年10月20日確認
WEBCAS e-mail WOW WORLD(旧エイジア) 一斉配信(クラウドとパッケージ)、API連携 日本国内のデータセンター 初期3万円から、月額1万円から 2026年10月20日確認
ベンチマークメール Benchmark Internet Group(日本はベンチマークジャパン) 一斉配信(API) 利用規約は、世界の複数の地域で処理・保存することがあるとしている 初期費用0円。無料プラン(500件まで・月2,500通) 2026年10月20日確認
Mailchimp Intuit Mailchimp 一斉配信 自社で運用するサーバーは米国のデータセンター 無料のプランと月額のプラン 2026年10月20日確認
SendGrid Twilio 送信APIとSMTPの中継(マーケティング向けの機能もある) 記載なし 無料の試用(60日間・1日100通まで)と月額のプラン(Essentialsは月19.95ドルから) 2026年10月20日確認
Amazon SES Amazon Web Services 送信APIとSMTPの中継 使う地域を選ぶ。東京と大阪がある 従量(1,000通あたり0.10ドルなど)。プランは別に月額あり 2026年10月20日確認
Mailgun Sinch Mailgun 送信APIとSMTPの中継 米国かEUの地域のドメインを選べる 無料で始められ、送信量に応じた月額のプラン 2026年10月20日確認

同じユミルリンクでも、メールマガジン向けのCuenote FCと、システムの通知向けのCuenote SR-Sは、別の製品として料金も分かれています。一斉配信の製品の多くにはAPI連携もあり、送信APIの製品にもマーケティング向けの機能を持つものがあります。分け方は、主な使い方の目安です。

管理画面の守りと送信ドメイン認証

配信先のリストを預ける以上、管理画面に誰が入れるかは、もっとも大事な確認の一つです。各社の公式のページで、管理画面の2要素認証(パスワードに加えて別の確認を求める仕組み)と、接続元のIPの制限を確かめました。

図解。10製品の表。管理画面の2要素認証、接続元IPの制限、送信ドメイン認証の公式の書き方を並べた。Cuenote FCはワンタイムパスワードあり・管理画面のIP制限あり・SPFとDKIMに標準対応とS/MIME。Cuenote SR-Sは2要素認証の記載なし・管理画面のIP制限あり・SPFとDKIMとDMARCをフルサポートとS/MIME。配配メールは2要素認証とIP制限の記載なし・SPFの設定を案内とDKIM対応。blastmailは2要素認証の記載なし・IP制限はStandard以上・SPFとDKIM署名とBIMI。WEBCAS e-mailはスマホアプリのワンタイムパスワードあり・ログインのIP制限あり・DKIMとS/MIME(オプション)。ベンチマークメールはメールの認証コードが全プランであり・IP制限の記載なし・SPFとDKIMとDMARCに対応。MailchimpはSMSか認証アプリであり・IP制限の記載なし・DKIMとDMARCの設定を案内。SendGridは2要素認証が全員に必須・IP Access Managementあり・自動の設定でSPFとDKIMとDMARCのレコードを作り保守。Amazon SESはAWSのIAMで設定・IAMの条件aws:SourceIp・DKIMとSPF(MAIL FROM)とDMARCとBIMIを案内。Mailgunは2FAとSAMLあり・IP制限の記載なし・DKIMとSPFとDMARC。記載なしは確かめたページに書かれていなかったという意味
管理画面の2要素認証・接続元IPの制限・送信ドメイン認証の公式の記載(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: 各社の公式サイトを編集部が整理
製品 管理画面の2要素認証 接続元IPの制限 送信ドメイン認証(公式の書き方) 確認日
Cuenote FC あり(ワンタイムパスワード) あり(管理画面) SPF・DKIMに標準対応、S/MIME 2026年10月20日確認
Cuenote SR-S 記載なし あり(管理画面) SPF・DKIM・DMARCをフルサポート、S/MIME 2026年10月20日確認
配配メール 記載なし 記載なし SPFの設定を案内、DKIM対応 2026年10月20日確認
blastmail 記載なし あり(Standardプラン以上) SPF、DKIM署名、BIMI 2026年10月20日確認
WEBCAS e-mail あり(スマホアプリのワンタイムパスワード) あり(ログイン) DKIM、S/MIME(オプション) 2026年10月20日確認
ベンチマークメール あり(メールの認証コード・全プラン) 記載なし SPF・DKIM・DMARCに対応 2026年10月20日確認
Mailchimp あり(SMSか認証アプリ) 記載なし DKIMとDMARCの設定を案内 2026年10月20日確認
SendGrid 全員に必須 あり(IP Access Management) 自動の設定でSPF・DKIM・DMARCのレコードを作り保守 2026年10月20日確認
Amazon SES AWSのIAMで設定 IAMの条件(aws:SourceIp) DKIM、SPF(MAIL FROM)、DMARC、BIMIを案内 2026年10月20日確認
Mailgun あり(2FA、SAML) 記載なし DKIM・SPF、DMARC 2026年10月20日確認

送信ドメイン認証は、SPF・DKIM・DMARCの仕組みで、自社のドメインを名乗る偽のメールを見分けやすくするものです。提供会社が対応していても、自社のDNSに正しいレコードが入っていなければ働きません。

委託先として、何を預けているか

どちらの形の製品でも、会社は次のものを提供会社に預けています。

預けるもの 中身 漏れたときに起きること
配信先のリスト メールアドレス、氏名、属性など 顧客や会員への偽のメール
本文と配信の記録 送った内容、開封やクリックの記録 誰が何に関心を持ったかが外に出る
管理者のアカウント 管理画面に入るIDと権限 自社の名前で勝手に配信される
送るための鍵 APIキー、SMTPの認証情報 自社のドメインから迷惑メールが送られる

個人情報の扱いを委託している場合、委託先で漏えいが起きると、委託元の会社にも個人情報保護委員会への報告の義務がかかることがあります。だれが、どの製品に、どの配信先のリストを預けているかを、平時に一覧にしておくことが、事故のときの最初の一歩を早くします。

今日からできること

  1. 使っているメール配信のサービスを一覧にします。 マーケティング部門のメールマガジン、システムの通知、人事の安否確認、委託先の制作会社が契約したものも含めます。請求書と、自社のドメインのSPFのレコードに書かれている送信元が手がかりになります。
  2. 預けている配信先のリストを確かめます。 製品ごとに、何件の、どんな項目を預けているか。使わなくなったリストや、退会した人のデータが残っていないかを見ます。
  3. 管理者の権限と入り口を絞ります。 管理画面のアカウントの一覧を出し、退職者や使っていない人を消します。2要素認証と接続元のIPの制限が使えるなら、有効にします。
  4. 提供会社のサポートの権限と、事故のときの連絡を確かめます。 サポートの担当者が自社の環境に入れる設定や手順があるか、事故のときにだれへ、いつまでに知らせるかを、契約書か提供会社への問い合わせで確かめます。
  5. 送信ドメイン認証を自社のDNSで確かめます。 SPF・DKIM・DMARCのレコードが、使っている製品に合わせて正しく入っているか。使わなくなった製品の送信元が、SPFに残っていないかも見ます。

2026年10月20日時点の内容です。

よくある質問

Q表で「記載なし」の製品は、その機能がないのですか?

Aいいえ。編集部が2026年10月20日に確かめた公式のページに、書かれていなかったという意味です。プランや設定によって使える場合もあるので、契約の前や今の契約の中で、提供会社に文書で確かめてください。

Qこの地図に載っていない製品は、選ばないほうがよいですか?

Aいいえ。載せたのは、公式のページで、形、管理画面の守り、送信ドメイン認証、料金の形を確かめられた10製品だけです。載っていない製品も、同じ項目で確かめれば比べられます。

Q送信APIと一斉配信は、どちらを選べばよいですか?

A用途で分かれます。会員登録の確認やパスワードの再設定など、自社のシステムから1通ずつ送るなら送信APIとSMTPの中継、メールマガジンのように同じ内容を大勢に送るなら一斉配信の製品が向きます。両方を使う会社もあります。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月20日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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