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Google Beamの導入条件 回線・ポート・必要なプランと費用の考え方

Google Beamを会社に入れる前に情シスが確かめることを、Googleの管理者向けヘルプと日本HPの資料で整理しました。有線で50Mbpsという回線と開けるポート、Meet版とZoom版で要るプラン、映像の処理と保存、2台分の機器と年額のライセンスという費用の組み立てまで解説します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
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Google Beamの導入条件 回線・ポート・必要なプランと費用の考え方

この記事のまとめ

  • 3Dで話せるのは、同じ会議サービスの専用機2台の1対1だけです。回線は有線で上り下り50Mbps以上、遅延100ミリ秒以下が条件です。
  • Meet版はWorkspace Enterprise Standard以上が前提で、Businessのプランでは使えません。
  • 機器は1台6,598,900円(税込)からで、年額のライセンスと設置・保守・机は別です。ライセンスの値段は公表されていません。
こんな方に#30代#40代#50代実務

Googleは2026年10月5日、Google Beamの日本向けの出荷が9月に始まったと発表しました。発表の中身はニュースの記事にまとめています。この記事では、導入を考える情シスに要る回線・管理・データ・費用の条件を整理します。元にしたのは、Googleの管理者向けヘルプと日本HPの資料です。

3Dで話せるのは、同じ方式の2部屋の1対1だけ

管理者向けヘルプの要件のページによると、3Dの会議は専用機「HP Dimension」どうしでしかできません。2部屋が同じ会議サービス(Google MeetかZoom)を使うことも条件で、ほかの機器が相手なら2Dの会議になります。

Teams・Webexの会議にも2Dで入れますが、管理者の設定が要ります。1部屋に2人以上いるときは、2Dに切り替えるよう案内されています。Meet版では、3Dの通話が始まるまで最大45秒かかり、待機室は使えません。

社外と3Dでつなぐ手順も、いまは決まっています。Meet版では会議のアクセスを「信頼済み」か「公開」にし、相手は開始時刻か直後に入ります。早く入るとエラーになります。

回線の条件は、有線・専用VLAN・送信先の許可

条件は次のとおりです(管理者向けヘルプ)。

項目 条件
帯域(3D) 上り下りとも50Mbps以上を保つ
帯域(2D) HDで3.6Mbps、SDで1.7Mbps
リンク速度 1Gbps以上
遅延 100ミリ秒以下
ジッター(遅れのばらつき) 40ミリ秒以下
パケットロス 1%以下

帯域が10Mbpsほどだと3Dの映像が粗くなり、5Mbpsほどでは3Dが切れます。つなぎ方の決まりは次のとおりです。

  • 有線のLANだけで、Wi-Fiは使えない
  • 機器は専用のVLAN(社内LANを論理的に分けた区画)に置く
  • NATの内側でよく、固定のグローバルIPは要らない
  • VPNとプロキシを通さない
  • IPv4か、IPv4とIPv6の混在で使う。ICMPを通す

ファイアウォールでは、GoogleのIPアドレスの範囲への外向きの通信を許したうえで、ポートを開けます。53・80・443・3478(TCPとUDP)、5228(TCP)、19302〜19309(UDP)です。通信先を名前で絞る会社は、Beam専用のホスト名も許可します。projectstarlinecallaccess.pa.googleapis.com などです。

機器はChromeOSで動くため、その更新先も許可します。MeetかZoomの通信と、タッチ画面(Poly TC10)の管理サービス「Poly Lens」の通信も通します。

英語の2つの表。上の表はポート、種類、目的の3列で、53(TCPとUDP、DNSの解決)、80(TCPとUDP、HTTP)、443(TCPとUDP、HTTPSと認証)、3478(TCPとUDP、WebRTCとTURN)、5228(TCP、Googleの更新)、19302から19309(UDP、WebRTC)が並ぶ。見出し「Google IP address ranges」と説明文の下の表は、SNIまたはホスト名、ポートとプロトコル、IPv4とIPv6の範囲、目的の4列。*.googleapis.com、ChromeOSの更新に使う*.gvt1.com、Google Beamのサービスのprojectstarlinecallaccess.pa.googleapis.comとprojectstarlinesession-pa.googleapis.com、ログ・監視・ストレージ・機器の管理に使う各googleapis.com、IPの範囲つきのworkspace.turns.googとmeet.turns.goog、UDP 3478のTURNとSTUN、Google DNSの8.8.8.8と8.8.4.4、Polyの時刻合わせのntp.polycom.com(UDP 123)、mtalk.google.comとalt1-mtalk.google.com(TCP 5228)がある
Googleの管理者向けヘルプにある、Beamの機器が使うポートと通信先の表(英語版)出典: Google「Prepare network for Beam」(Google Workspace 管理者ヘルプ)(引用)

ヘルプは、置く部屋と同じ有線LANのパソコンから ping 74.125.247.128 で遅延を測るよう勧めています。mtr なら、社内と回線事業者のどちらで詰まるかも分かります。

部屋と電源は、設備の担当と先に確かめる

HPの製品概要は、2.7m四方から4.57m四方の小部屋を条件にしています。ドアがあって静かで、空調があり、直射日光が入らないことも挙げています。機器の後ろの壁は白に近い色で、15Aのコンセントが2口以上要ります。

電源は100〜127Vで12A、消費電力は通話中600W、待機時70Wです。重さはGoogleのページで115.4kg、HPの製品概要で119.4kgです。床の荷重と搬入の経路は、ビルの管理会社にも聞いておきます。

HPの製品概要は、MillerKnoll社が売る指定の机が必要だとしています。日本HPの発表も、部屋の整備や推奨の什器、工事が要る場合があるとしています。

落ち着いた小部屋。手前の黒い事務いすに座った男性が、弧を描いた木目の机越しに、壁際の大きな黒い枠の画面を見ている。画面には青い服の女性が等身大に近い大きさで映り、手を広げて話している。画面の下は灰色の布張りの台で、机の上には操作用の小さなタッチ画面と黒い小さな機器が置かれ、画面の後ろの明るい色の壁は照明で照らされている。左にはガラスの仕切りと壁の絵が見える
HPが報道向けに公開した写真。小部屋で1対1で話す様子出典: HP Inc.「HP Dimension with Google Beam Takes Virtual Collaboration to the Next Level at InfoComm 2025」(報道用の素材)

管理はMeet版とZoom版で分かれ、登録はどちらもGoogleで

ライセンスは機器1台に1つです。「Google Beam for Meet」か「Google Beam for Zoom」を選び、機器と一緒に買います。期間は1年で、解約しなければ自動で更新されます。

項目 Meet版 Zoom版
会議サービス側に要るもの Google Workspace Enterprise Standard以上と確認済みのドメイン 予約・主催・画面共有・管理をする人ごとにZoom Workplace Enterprise。Workspace Business Standardも2つ以上
日々の管理 Google管理コンソール(Meetハードウェアとして) ZoomのWebポータルとZoom Device Management
機器の登録とライセンスの確認 Google管理コンソール Google管理コンソール

WorkspaceのBusinessのプランでは、Meet版の条件を満たしません。プランの違いはMicrosoft 365とGoogle Workspaceの比較にまとめています。Zoom版の部屋は、ZoomのWebポータルで種類を「Google Beam License」にして足します(Zoomのヘルプ)。

設置業者(AVインテグレーター)が登録するときは、管理者の権限が要ります。ヘルプは、登録専用のアカウントに、登録だけできる管理者ロールを付けるよう勧めています。IdPでログインする会社は、そのアカウントに例外の設定が要る場合があります。

故障の受付はHPの販売店が受け持ち、Poly Lensで機器の状態を販売店に見せる許可を出します。

映像はクラウドで3Dにし、通話が終われば消す

Googleのデータのページによると、処理は機器とGoogleのクラウドの両方で行います。映像と音声はクラウドに送られて3Dのモデルになり、通話が終わるとすぐ消されます。顔や声、周りの様子から作る「Beamモデルデータ」は機器の中で作られ、最大72時間残ることがあります。

機器とGoogle Cloudの間の映像と音声は、DTLSとSRTPで暗号化されます。機器に残るデータの暗号化は、書かれていません。

Googleは、通話の映像・音声とBeamモデルデータは指示どおりにだけ扱う「処理者」だとしています。アカウント情報や診断データは、目的を自ら決める「管理者」として扱います。

No AI training: Google doesn't use your 3D models or video or audio streams to train its foundational or generative AI models.

出典: Google「Data privacy and security for Google Beam」

(当社訳)Googleは、お客様の3Dモデルや映像・音声を、基盤モデルや生成AIの学習に使いません。

Beamモデルデータは、国によっては生体データとみなされる場合があります。社内の個人情報の担当と、規程に当てはめて確かめておきます。

3Dの通話は録画できず、2Dの通話の録画はMeetかZoomの決まりに従います。ISO 27001やSOC 2などの認証は、2026年の一般提供の時かその少し後に終える目標です(2026年10月6日確認)。

買える窓口と、費用の組み立て

機器とライセンスは、HPの販売店制度「HP Amplify」の販売店からだけ買えます。Googleのヘルプでは、日本で先に認められた販売店はダイトロンとNECネッツエスアイです(2026年10月6日確認)。注文の前に、特権管理者がGoogle管理コンソールで販売店に購入の同意を出します。

費用 公式の情報
機器 日本HPの希望販売価格(税込)は壁掛け6,598,900円、フロアスタンド7,546,000円。操作用の画面とマイク2基を含む
Beamのライセンス 1台ごとに年額。値段は公表されていない
設置・保守 別料金
机と部屋の工事 別料金。指定の机がある
会議サービスのライセンス 上の表のプランが要る

3Dで話すには2拠点に1台ずつ要ります。壁掛けを2台なら、機器だけで13,197,800円です(希望販売価格から当社が計算)。ライセンスも2つ要り、請求は販売店から届きます。

今日からできること

  1. Google管理コンソールの[お支払い]→[サブスクリプション]で、Workspaceのエディションを確かめる。Zoomなら、主催する人のプランも見る
  2. 3Dでつなぎたい2拠点と部屋を決め、広さ・ドア・日差し・コンセント・床の荷重を設備の担当と確かめる
  3. その部屋の有線LANからpingとmtrで遅延を測り、専用VLANとファイアウォールの設定案を英語版のヘルプで作る
  4. 販売店に、ライセンスの年額・設置・保守・机・納期を2台分で見積もってもらう
  5. 今の会議室と比べる。軸は、1対1の大事な会議が月に何回あるか、出張がどれだけ減るか、相手も専用の部屋に来られるかの3つ

大人数の会議や自宅からの参加が多い会議は、今の会議室で足ります。販売店は2社あるので、同じ条件で提案と見積もりを頼むと比べやすくなります。

よくある質問

QGoogle WorkspaceのBusiness StandardでもMeet版を使えますか?

A管理者向けヘルプでは、Meet版にはEnterprise Standard以上のエディションと確認済みのドメインが要るとしています。Business StandardはZoom版で、管理者と設置業者の登録用に2つ以上要るという形で出てきます。Zoom版では、予約・主催・画面共有・管理をする人ごとにZoom Workplace Enterpriseのライセンスも要ります。

Q会議の映像はGoogleに保存されますか?

AGoogleのデータのページによると、映像と音声はクラウドで3Dのモデルにする処理に使われ、通話が終わるとすぐに消されます。顔や声から作るBeamモデルデータは、すぐに消されるか、機器の中に最大72時間残ってから消されます。3Dの通話は録画できません。

QBeamのライセンスはいくらですか?

A確かめたGoogleのページ、管理者向けヘルプ、日本HPの発表と製品概要には、ライセンスの値段は書かれていませんでした(2026年10月6日時点)。分かっているのは、機器1台に1つ、期間1年で、Meet用かZoom用を選ぶことです。値段は販売店に見積もりで聞きます。

Q会議室のWi-Fiでつなげますか?

Aつなげません。管理者向けヘルプは、機器には有線のLANが必要で、Wi-Fiは使えないとしています。リンク速度は1Gbps以上が条件です。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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