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情シスのミカタ
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Google Cloud Modernizeとは 新しい点と料金・データの扱い

GoogleがAIで移行と刷新を支援する「Google Cloud Modernize」を深掘りします。前からある道具との違い、見積は無料でコードの分析はGeminiの従量という料金、東京が入っていないリージョン、ソースコードの扱いと、中小企業の情シスが試す前に決めることを、公式のブログとドキュメントで整理しました。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
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Google Cloud Modernizeとは 新しい点と料金・データの扱い

この記事のまとめ

  • 中身の多くは前からある移行の道具です。新しいのは入口のModernization Hubと、費用の試算に付いたAIのチャットです。
  • 見積と評価は無料です。コードの分析はGeminiの従量で、約100万行なら30〜500ドルが公式の目安です。
  • 費用の試算の道具は米国と欧州のリージョンだけで動きます。日本での提供時期や日本語対応は書かれていません。
こんな方に#30代#40代#50代実務

Googleは米国時間の2026年10月5日、移行と刷新の道具をまとめた「Google Cloud Modernize」を発表しました。機能の一覧は発表を伝えたニュースにまとめています。この記事では、新しい点と、中小企業が使うときの料金・リージョン・データの扱いを、公式の情報で深掘りします。

なぜ今、移行の道具をひとまとめにしたのか

Google Cloud Modernizeは、新しい1つの製品ではありません。Migration Center、Google Cloud VMware Engine、メインフレーム向けの道具などを束ねた製品群の名前です。中心には、管理画面の中の新しい入口「Modernization Hub」を置きました。

Googleが挙げる理由は2つです。1つめは、AIのエージェント(自分で手順を進めるAI)を業務に使うには、古い基盤とアプリの刷新が前提だという考えです。ブログは結びで、刷新をAI活用の最低条件と書いています。

2つめは、移行の前の調べものの重さです。8月のブログは、従来の評価には表計算の手作業で何週間もかかると説明しています。9月のブログは、汎用の生成AIに設定を書き換えさせると、存在しない設定を作ることがあると指摘しました。

前からある道具と、何が新しいのか

ドキュメントをたどると、中身の多くは前からある道具です。今回の発表で変わったのは、提供の段階と入口です。

道具 役割 発表の前 今回の発表
Migration Center 資産の洗い出しと総保有コスト(TCO)の試算 提供中 製品群の土台
Quick TCO Estimator VMwareの構成表から費用を試算し、チャットで条件を比べる プレビュー(6月29日のリリースノートに掲載) 一般提供(GA)と発表
codmod(App Modernization CLI) Geminiでソースコードを読み、刷新の報告書を作る 単体のコマンドの道具 Modernization Hubに統合
Modernization Hub Java・.NET・メインフレームの評価の入口 なし 新しく公開
EKS-to-GKE Agentic Migration AWSのEKSで動くコンテナをGKEへ移す 9月24日にオープンソースで公開 パブリックプレビュー

ブログでの呼び名はAgentic Quick Estimatorです。新しいのは、費用の試算にAIのチャットが付いた点です。VMwareの構成を書き出すRVToolsの表を上げて「費用をどう下げられるか」と聞くと、機械の種類や割引の案を出し、ボタン1つで試算に反映します。

英語表示のMigration CenterのQuick TCO Estimatorの画面。左のチャット欄で「How can I optimize my cloud costs?」と尋ねると、機械の種類をN1からN4Dへ、ディスクをHyperdisk Balancedへ変え、3年の確約利用割引を使う案が示され、「Apply Optimizations」のボタンがある。右には平均のTCOが年18万ドル(月1万5,000ドル)で18%の節約、仮想マシン3,000台の規模、5年のTCOのGoogle Cloudとオンプレミスの比較、本番のWebとデータベースの2つのグループの台数・CPU・メモリ・リージョン(us-central1)などの設定が並ぶ
Quick TCO Estimatorの画面。チャットの費用削減の案と試算の結果が並ぶ出典: Google Cloud「Introducing Google Cloud Modernize, transforming for (and with) AI」(引用)

EKS-to-GKEの道具は、動いている環境を直接書き換えません。変更はプルリクエスト(変更の提案)として出し、人が確かめてから反映します。データベースなどのデータは移さず、移す手順書を作るところまでです。

Modernization Hubの.NETとJavaの評価は、ソースコードをCloud Storageに上げて始めます。コードとデータの依存関係を調べ、.NET Frameworkから.NET Coreへの移行などの道筋を示すとしています。

英語表示のGoogle CloudのコンソールのModernization Hubの概要の画面。見出し「Welcome to Google Cloud Modernization Hub」の横に「Preview」の札がある。左の欄にOverview、Mainframe Modernization、.NET Modernization、Java Modernization、Settings。中央に3枚のカードがあり、Mainframe Assessment Tool(MAT)、.NET Modernization(ソースコードをCloud Storageに上げて評価し、.NET Frameworkから.NET Coreへの移行を計画)、Java Workloads(ソースコードをCloud Storageに上げて構成を把握し、フレームワークの更新やコンテナ化を検討)と、評価を始めるボタンが並ぶ
Modernization Hubの最初の画面。メインフレーム・.NET・Javaの評価の入口が並ぶ出典: Google Cloud「Introducing Google Cloud Modernize, transforming for (and with) AI」(引用)

中小企業が使える条件

想定は大企業、関係するのは3つの場面

8月のブログは、AIの試算をこう位置づけています。

Designed for enterprise customers and partners, AI-assisted Quick Assessment automates on-premises infrastructure evaluation to provide rapid financial modeling.

出典: Google Cloud Blog「New AI-powered quick assessments in Migration Center turbocharge modernization」

「大企業の顧客とパートナー向けに作った」という意味です(当社訳)。ブログの画面の例も、仮想マシン3,000台の規模です。

中小企業で関係しそうなのは、3つの場面です。社内のVMwareの移行を考えるとき、委託先が作った.NET FrameworkやJava 8の業務アプリを直すとき、AWSのEKSのシステムを移すときです。メインフレームや大型の機械は、多くの中小企業には当たりません。

料金は「評価は無料、AIの分析は従量」

項目 公式の記載
Migration Centerの見積と評価 無料で使える
Quick TCO Estimator 課金を有効にしたプロジェクトが要る。道具自体の料金は書かれていない
codmod Geminiのトークン代。約6,500行で2〜30ドル、約100万行で30〜500ドル(モデルによる)
Modernization Hub 料金は書かれていない
RaMPの評価 無料。移行の費用を補う資金とクレジットがある
EKS-to-GKE オープンソース。料金は書かれていない

codmodは既定のモデル(Gemini 2.5 Pro)がいちばん高く、約500万行では3,000ドルの試算です。100万行を超えると、実行の前に確認を求めます。codmod create --estimate-cost で、報告書を作る前に費用の目安を出せます。

Googleの移行支援の仕組み「RaMP」の評価は、会社全体でも、1つの重要なシステムだけでも受けられるとしています。パートナーなどに払う作業の費用に充てる資金は、一般のシステムで見込みの年間利用額の20%(1件200万ドルまで)が基本です。

対象の会社の規模の下限は書かれていません。移行の作業と移行後の利用料は、通常どおりかかります。

日本での提供とリージョン

ブログには、日本での提供時期や日本語対応は書かれていません。10月6日朝の時点で、日本語の公式ブログの同じ分類に今回の記事は無く、製品のページは日本語の設定でも英語で表示されます。

道具 日本のリージョン
Migration Center(データの置き場所) 大阪(asia-northeast2)を選べる。東京は一覧にない
Quick TCO Estimator 米国1か所と欧州3か所だけ。日本はない
codmod リージョンを指定できる。迷ったらus-central1と案内。日本の記載はない

RaMPの新しい補助の仕組みは、1月に日本語の公式ブログでも紹介されています。

データの扱い

codmodのドキュメントは、コードの送り先を明記しています。

The codmod tool sends your code to Vertex AI. Your code is not used for training, and by default your code is not stored anywhere.

出典: Google Cloud「Create an App Modernization Assessment」

「コードはVertex AIに送られ、学習には使われず、既定ではどこにも保存されない」という意味です(当社訳)。Google CloudのGemini製品全般でも、入力と回答を学習に使わないとしています。

Modernization Hubに上げたコードの保存場所や保存期間は、ブログには書かれていません。委託先が作ったコードを外部のAIに送ってよいかは、契約と生成AIの社内ルールで確かめます。

Quick TCO Estimatorに上げるRVToolsの表は、仮想マシン名、ホスト名、OSの列が必須です。使えるのは米国と欧州のリージョンだけなので、国外で扱う前提で社内の決まりに照らします。

パートナーが用意する試用の環境(Enterprise Trial)は、Googleの技術者が管理者権限を持つとドキュメントにあります。本番のデータは入れないようにします。

今日からできること

  1. IT資産台帳で、VMwareの台数、.NET FrameworkやJava 8で動く業務アプリ、AWSのEKSの有無を洗い出す
  2. VMwareの試算をするなら、RVToolsの表に取引先名などが入っていないかを見て、米国か欧州で扱ってよいかを決める
  3. codmodを試すなら、委託先との契約を確かめ、--estimate-cost で費用を見てから小さなアプリで動かす
  4. 無料の評価を申し込む前に、評価する範囲、渡すデータ、誰が触るかを書き出す
  5. Modernization Hubの料金と提供の段階、日本のリージョン、日本語対応を、Google Cloudの窓口か販売代理店に確かめる

サーバーの入れ替えが近いなら、Windows Server 2016の終了と移行の手順と合わせて台帳を作ると一度で済みます。

よくある質問

Q中小企業でも無料で試せますか?

AMigration Centerの見積と評価は無料で使えるとドキュメントにあります。ただし、Quick TCO Estimatorは課金を有効にしたプロジェクトが要り、codmodはGeminiの利用料がかかります。Modernization Hubの料金は、確かめた公式のページには書かれていませんでした(2026年10月6日時点)。

Q東京リージョンで使えますか?

AMigration Centerのデータの置き場所には大阪を選べますが、東京は一覧にありません。Quick TCO Estimatorを使えるのは米国と欧州の4つのリージョンだけです。日本での提供時期や日本語対応は、発表には書かれていません。

QソースコードをAIに読ませると、学習に使われますか?

Acodmodのドキュメントは、コードはVertex AIに送られるが学習には使われず、既定ではどこにも保存されないとしています。委託先が作ったコードは、外部のAIに送ってよいかを契約で先に確かめます。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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