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手元のAI機「DGX Spark」を社内に置く前に 情シスが決める7つのこと

NVIDIAのDGX Sparkに64GB版が出て、社内でAIを動かす機械が身近になりました。ただ、64GB版はメーカー各社が売るため、更新の手順もメーカーで変わります。置き場所、ネットワーク、外からの接続、更新、データ、モデルのライセンス、AIの権限まで、置く前に決めることを一次情報から整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆
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手元のAI機「DGX Spark」を社内に置く前に 情シスが決める7つのこと

この記事のまとめ

  • DGX Sparkは、AIエージェントを机の上で動かし続けるための小さな機械です。64GB版はAcerやDellなどメーカー各社だけが売ります。
  • NVIDIAの更新の手引きは自社のFounders Edition向けで、ほかのメーカーの機械は手順が違うことがあります。買う前に更新と保守を確かめます。
  • 手元のパソコンから使うための仕組みには、社外から入る経路もあります。置き場所、接続、データ、AIの権限を、置く前に決めておきます。
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NVIDIAは2026年10月2日、AIを手元で動かす小型の機械「DGX Spark」に64GB版を加えると発表しました。発表の中身はDGX Spark 64GB版のニュースにまとめています。価格は4,999米ドルからで、社内でAIを動かす機械が、部署の予算でも検討できるところに来ました。この記事では、情シスの目線で「置く前に決めること」を、NVIDIAの手引きなどの一次情報から整理します。

DGX Sparkは、何をする機械か

NVIDIAは製品ページで、DGX Sparkを「デスクトップのエージェント用コンピューター」と呼んでいます。AIエージェントや大きなAIモデルを手元で動かすことで、クラウドで文章を生成する分の利用を減らせるとし、常に動き続けるエージェントを机の上で動かす用途を想定しています。AIエージェントは、指示を受けて自分で手順を考え、ファイルを読んだり操作したりするAIです。

NVIDIAの手引きでは、使い方は3通りあります。キーボードと画面をつないで直接使う方法、同じネットワークの別のパソコンからSSHやNVIDIA Sync、リモートデスクトップで使う方法、その両方を混ぜる方法です。つまり、1人の机の上の道具にも、部署で共有するネットワークの機械にもなります。どちらで使うかで、情シスが決めることも変わります。

情シスの目線で見る仕様

NVIDIAの手引き(128GB版を前提にした説明)から、管理に関わる項目を抜き出すと次のとおりです。

項目 内容
CPU Armの20コア(Linuxで動く。Windowsのソフトはそのまま動かない前提で考える)
OS DGX OS(Ubuntuをもとにした、AI向けのLinux)
保存先 1TBか4TBのNVMe。自己暗号化に対応
ネットワーク 有線10GbE、ConnectX-7(2台をつなぐ用)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
大きさ・重さ 150×150×50.5mm、1.2kg
使う温度 5〜30℃が理想とされる(湿度10〜90%、結露なし)
ソフト Dockerなどのコンテナの仕組みと、NVIDIAの開発ツールが入った状態で届く

64GB版はメーカー各社が売るため、保存先の容量などがここと違う場合があります。買う前に、メーカーの仕様表で確かめてください。

DGX Sparkの背面の線画。左から電源ボタン(ON/OFF)、電源の口(Power)、USB-Cの口が並び、続いてHDMI、Ethernet、2つのQSFPの口がある
NVIDIAの手引きにあるDGX Sparkの背面の図。電源やEthernet、QSFPの口が並ぶ出典: NVIDIA(DGX Spark User Guide)(引用)

置く前に決める7つのこと

1. 置き場所と温度

手のひらに乗る大きさですが、使う温度は5〜30℃が理想とされています。常に動かし続けるなら、夏の窓際や、空調の切れる部屋の棚は避けます。誰でも触れる机の上に置くのか、鍵のかかる場所に置くのかも決めておきます。重さは1.2kgで鞄にも入るので、持ち出しや盗難を防ぐ決まりも要ります。

2. ネットワークのどこにつなぐか

同じネットワークの別のパソコンから使えるのが便利な点ですが、そのぶん社内のネットワークに新しいサーバーが1台増えるのと同じです。誰がどのパソコンから接続できるかを決め、社員のパソコンと同じネットワークに置くか、分けるかを判断します。インターネットから直接つながる場所には置きません。有線の10GbEとWi-Fi 7のどちらでもつながるため、社員がWi-Fiで勝手に社内の無線につながないよう、つなぎ方も決めておきます。

3. 社外からの接続を許すか

NVIDIAの手引きによると、NVIDIA Syncは、手元のパソコンからDGX Sparkへの接続を手軽にする道具で、SSHの接続や通信の転送(トンネル)を裏で管理します。そのうえで、同じネットワークにいないときでも使えるよう、Tailscaleという接続の仕組みを使う方法も用意されています。

これは、会社のVPNとは別の、社外から社内の機械に入る通り道になります。便利ですが、許すかどうか、許すなら誰がどの端末から使えるかを、情シスが先に決めておくべき点です。

4. 更新の担当と手順

NVIDIAの手引きでは、更新はDGXダッシュボードという管理画面から行うのが推奨されています。OS、ドライバー、ファームウェアの更新もここで扱い、更新の前には電源の安定と、作業の保存、元に戻す計画を用意し、できれば保守の時間帯に行うよう書かれています。

ただし、この手引きは自社のFounders Edition向けで、ほかのメーカーの機械は更新の手順が違うことがあると明記されています。64GB版はメーカー各社だけが売るので、NVIDIAの手引き(Founders Edition向け)には、Ubuntu Proのライセンスで、Canonicalによる10年のOSのサポートが含まれると書かれています。メーカーの機械で同じかどうかも含めて、買う前に次の点をメーカーに確かめます。

  • OSとファームウェアの更新は、どの方法で、どこから配られるか
  • 保守の窓口と、故障したときの対応
  • セキュリティの更新が、どれくらいの期間提供されるか

5. データの扱い

手元で動かすので、入れたデータが社外のAIサービスに送られないのは利点です。一方で、機械の中には社内の資料や、AIに読ませたデータがたまっていきます。保存先は自己暗号化に対応しているので、使う設定にするか、廃棄や返却のときにどう消すかを決めておきます。どの情報までなら読ませてよいかは、クラウドの生成AIと同じく社内のルールで決めます。

6. モデルとソフトのライセンス

手元で動かすAIモデルは、モデルごとにライセンス(使ってよい条件)が違います。NVIDIAの発表では、Qwen 3.8 27Bなどのモデルを例に挙げています。業務に使う前に、使うモデルの商用利用の条件を確かめ、どのモデルを使ってよいかを一覧にしておきます。

7. AIエージェントに渡す権限

NVIDIAは、エージェントをより安全に動かすための仕組み(OpenShellや、ガードレールを加えるNemoClaw)を用意しているとしています。それでも、エージェントにどこまで読ませ、何を変えさせるかを決めるのは使う会社です。読み取りだけにするのか、ファイルの変更や外への送信まで許すのかを、用途ごとに決めておきます。権限の決め方はAIエージェントに渡す権限の決め方でも詳しく書いています。

クラウドの生成AIとの使い分け

NVIDIAは、クラウドの費用を気にせずに試せることを利点に挙げています。ただし、手元で動かすのは主に公開されているモデルで、クラウドの生成AIの最新のモデルと同じ働きをするわけではありません。手元のモデルで足りる業務(社内の資料の要約、決まった形の文書のチェックなど)を絞って試し、足りない部分はクラウドの法人プランを使う、という分け方が現実的です。法人プランの料金は生成AIの法人プラン比較にまとめています。

導入の進め方

  1. 試したい業務と、使うモデルを決める
  2. メーカーに更新・保守・仕様を確かめる
  3. 置き場所、ネットワーク、社外からの接続、データ、権限のルールを決める
  4. 稟議を通し、資産の台帳に登録する
  5. 1台で試し、効果と手間を記録してから、台数を増やすかを判断する

稟議は次のひな形が使えます。

入れたら、ほかのパソコンと同じく台帳で管理します。

よくある質問

QDGX Sparkを入れれば、クラウドの生成AIの契約は要らなくなりますか?

A用途によります。NVIDIAは、手元で動かすことでクラウドの利用を減らせると説明していますが、手元で動かすのは主に公開されているモデルで、クラウドの最新のモデルと同じではありません。まず試したい業務を絞り、手元のモデルで足りるかを確かめてから判断するのが安全です。

Q64GB版と128GB版では、管理のしかたは変わりますか?

A64GB版はメーカー各社だけが売るため、保守の窓口や更新の手順がメーカーごとに変わることがあります。NVIDIAの更新の手引きは自社のFounders Edition向けと書かれています。買う前に、販売するメーカーに更新と保守の方法を確かめてください。

Q社外から使えるようにしてもよいですか?

ANVIDIA Syncには、同じネットワークにいないときでも接続できるTailscaleを使う方法があります。会社のVPNとは別の通り道になるので、使ってよいか、誰が使えるかを社内で決めてから設定します。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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