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情シスの相棒
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締めの日に限ってPCが再起動 経理と情シスで「締めカレンダー」を1枚にする

月初の締めの朝に、Windowsの更新で再起動を求められる。経理の締めは月末だけでなく、五十日や決算にもあり、情シスの月例の作業も毎月同じころにやってきます。公開されている経理と情シスの声とMicrosoftの説明をもとに、両方の予定を1枚にそろえる進め方をまとめます。

公開 情シスの相棒編集部AIにより執筆編集部が確認:
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締めの日に限ってPCが再起動 経理と情シスで「締めカレンダー」を1枚にする

この記事のまとめ

  • 経理の「締め」は、五十日の請求、月末・月初の集計、決算の3つに分かれます。情シスが1つの言葉として聞くと、避けるべき日を取りこぼします。
  • Windowsの月例の更新は日本では毎月9〜15日の水曜日に届き、締めがずれこむ月にはぶつかります。Microsoftが再起動を月1回にまとめた仕組みは、会社で管理するPCにはまだ広がっていません。
  • 更新は止めずに再起動の期限を外し、PCの入れ替えや保存先の移行は締め明けに回す。経理と情シスの予定を1枚のカレンダーに並べるのが近道です。
こんな方に#20代#30代#40代#50代実務

「すみません、今日だけは再起動しないでもらえますか」。月初の朝、経理の席から内線が入ります。画面の右下には、更新のための再起動を求める通知。経理はちょうど、前の月の数字を締めているところです。

この電話が鳴る理由は、たいてい単純です。情シスは経理の締めの日を知らず、経理は情シスの作業の日を知らない。どちらが悪いという話ではありません。見ている暦が違うだけです。経理の締めの日と、情シスが毎月くり返す作業を1枚のカレンダーに並べておけば、「今日だけは」の多くは前もって避けられます。

「締め」は月に一度ではない

情シスが最初につまずくのは、「締め」という言葉の幅の広さです。販売管理のシステムを見直すことになった情シスの担当者は、聞き取りの場で、五十日にも月末にも決算月にも「締め処理をします」と言われたと書いています。

すべて締め処理として一緒くたに説明されてしまい、ヒアリングしても締め処理の意味が理解できませんでした。

出典: Zenn「現場改善#013 締め処理の謎」川原(2022年10月8日)

聞き直して分かったのは、五十日の締めは請求書を出すため、月末の締めは請求書と自社の月の集計のため、という違いでした。決算の締めは、その上に重なります。名前と中身をそろえてからは、利用者と情シス、ベンダーの話がかみ合うようになったそうです。

経理から見れば、締めの日は仕事が一度に押し寄せる日でもあります。

月末になると伝票処理や帳票出力、売上・経費の計上、取引先との照合作業など、さまざまな業務が一気に押し寄せてきます。

出典: note「経理業務の平準化で実現する月末地獄からの脱却」ukak@ゆるふわバックオフィスゼネラリスト(2025年4月20日)

四半期ごとに決算を組む会社なら、山はもう一段高くなります。配属3年目の経理の担当者は、最初のころの決算をこう振り返っています。

3ヶ月に1回やってくる山場に、配属当初は毎回ドキドキ。

出典: note「経理の繁忙期をラクにする!私がやっている5つの準備」まな(2025年9月18日)

締めの日に止まると困るのは、会計システムだけではありません。請求書を出すシステム、経費精算のSaaS、帳票を出すプリンター、経理の担当者のPC。締めの作業は、情シスが面倒を見ている多くの仕組みの上で進みます。

締め 主な時期 経理がしていること 情シスが避けたい作業
五十日の締め 5・10・15・20・25日の翌営業日など 請求書を出す 請求のシステムの保守、プリンターの入れ替え
月末・月初の締め 月末から月初の数営業日 売上と経費の計上、残高の照合 経理の端末の再起動、入れ替え、権限の変更
決算の締め 決算月の翌月 決算の整理、監査や税理士への資料づくり 会計システムの版の更新、ファイルの保存先の移行

表は月末締めの会社の例です。実際の日は会社ごとに違うので、経理に聞くのがいちばん早いでしょう。

情シスの作業も、毎月同じころにやってくる

情シスの側にも、毎月決まった山があります。代表はWindowsの月例の更新です。米国で第2火曜日に公開され、日本では水曜日に届きます。日付でいえば、毎月9日から15日のどこか。月初の締めが長引く月には、試算表を仕上げる週とぶつかります。

社員の側から見たこの日を、大学の情報システムの管理職を務めた筆者は、職場の端末が一斉に更新を取りに行く日として書いています。

「毎月第2水曜日が怖いんです‥」

出典: note「毎月第2水曜日は職場のネットワークが遅いと感じませんか|Windows更新プログラムの話」officeark_it(2025年6月9日)

2026年は、ここに変化がありました。Microsoftは、7月28日以降に出す更新から、再起動が要る更新を月例のセキュリティ更新にまとめ、再起動を月1回に減らしています。再起動は、できるだけ利用者の「アクティブ時間」の外に入ります。ただし同社の説明は、この仕組みを今のところ、会社のIT部門が管理していない端末だけのものとしています。会社で管理しているPCがいつ再起動するかは、Intuneやグループポリシーで情シスが決めた期限しだいです。

月例の外から来る更新もあります。10月27日にも、eMudhraの証明書の扱いを直す定例外の更新が出たばかりです。中身はWindowsの定例外の更新の記事にまとめました。このほか、パスワードの期限、PCのリース切れ、会計や経費精算のSaaSの保守も、毎月どこかの日に落ちてきます。パスワードの期限の考え方は「月曜の朝にパスワード期限切れ」の問い合わせ殺到で、SaaSの請求とライセンスの数の合わせ方はSaaSの請求書とカード払いは誰が管理する?で扱いました。

締めの期間に続ける作業、後に回す作業

締めの期間だからといって、全部を止めるわけにはいきません。月例の更新を止め続ければ、攻撃に使われる穴を開けたままにすることになるからです。続けるものと、締め明けに回すものを分けておきます。

作業 締めの期間の扱い 理由
月例の更新の配布 続ける。再起動の期限だけを締めの日から外す 修正を遅らせない
定例外の更新 当てるかをその場で決め、経理の窓口に先に知らせる 待てない修正がある
PCの入れ替え・リース切れの回収 締め明けに回す 会計ソフトや帳票の設定の確認に時間がかかる
会計システム・SaaSの版の更新 締め明けに回す。SaaSは保守の日を確認 画面や帳票の形が変わることがある
パスワードの期限・アカウントの停止 締めの日に期限が来ないようにする ログインできないと締めが止まる
ネットワークの工事・ファイルの保存先の移行 締め明けに回す 銀行や税理士とのやりとりが止まる

システムの入れ替えのような大きな作業では、日付だけでなく、経理の手が空くかも見ておきたいところです。経理の担当者がIT寄りの仕事まで抱えている会社では、なおさらでしょう。インフラの仕事から経理に移った担当者は、別の仕事で手が離せないと伝えていた間に、新しいシステムの契約が進んでいた経験を書いています。

「少なくとも現行プロジェクトAがひと段落するnヶ月後からでないと私はそちらにリソースは割けません」と伝え、そちらに注力しているうちに契約を締結していました。

出典: note「経理マンのシステム導入“失敗”事例2選」ゾル(2024年12月3日)

ファイルの保存先や名前の決まりを変えるときも同じです。2021年に、電子帳簿保存法の対応を2か月で進めた一人情シスの記録があります。取引先・日付・金額でファイル名を付けて保存する作業が、経理の実務の担当者に重くのしかかったそうです(中小企業の一人情シスが2ヶ月間で電子帳簿保存法に対応させるまでの軌跡)。決まりを変えるなら決算の締めを外し、経理が新しいやり方に慣れる余裕のある月を選びます。

締めカレンダーを1枚にする

図解。題は、経理の締めの日と、情シスの作業を1枚に。対象は月末締め・3月決算の会社の例で、締めの日は会社ごとに経理へ確認する。経理と情シスの2列に、時期ごとの作業を並べている。月初の数営業日は、経理が前の月の締めで売上と経費の計上と残高の照合をし、情シスは経理の端末の入れ替えと権限の変更をしない。毎月9日〜15日は、締めが長引く月の経理はまだ試算表の仕上げで、情シスにはWindowsの月例の更新が水曜に届き、再起動の期限を決める。中旬は経理の手が空きやすく、PCの入れ替え、ネットワークの工事、ソフトの更新をここへ置く。五十日の前後は請求書を出す会社があり、請求のシステムとプリンターの保守を避ける。月末は請求書と経費の受付が集まり、パスワードの期限とアカウントの停止の日を外す。決算月の翌月は決算の整理と監査や税理士への資料があり、データの出力や権限の追加の依頼に備え、大きな切り替えはしない。保守の知らせが来たら、情シスがSaaSの保守の日をカレンダーに足し、経理が締めの日と重なるかを返事する。定例外の更新が出たら、締めの最中でも当てるかを決め、経理の窓口に先に知らせる。まとめは、止めない日と入れ替える日を同じ1枚の上で決め、月例の更新は止めずに再起動の期限だけを締めの日から外す。
経理の締めの日と、情シスが毎月くり返す作業を並べた締めカレンダーの例作成: 編集部 / 出典: 情シスの相棒編集部(もとの資料: Microsoft「One restart a month for Windows updates」と公開されている体験談7件)

カレンダーには、両方が書き込みます。経理が書くのは、締めの日と、決算や監査の予定です。情シスは、月例の更新の日と再起動の期限、PCの入れ替え、SaaSの保守、パスワードの期限、自分たちの不在の日を書きます。同じ日に両方の欄が埋まったら、どちらかをずらす。作るのは決算の日程が決まったときで、あとは月初に見直せば足ります。

経理への知らせ方も、カレンダーに合わせて変えます。システムの保守の手引きを書いたあるエンジニアは、保守の数週間前に社内の関係者へ知らせ、当日に大事な予定が無いかを見て、あれば日をずらす手順を勧めています(システムメンテナンスを事故なく終わらせるためのTips)。経理あてなら、たとえば次のような短い文面で足ります。

件名:【経理の皆さんへ】11月の更新と作業の予定
・11月11日(水):Windowsの月例の更新が届きます。再起動の期限は11月18日(水)18時です。
・11月2日〜6日:締めの期間のため、経理の端末の入れ替えと権限の変更はしません。
・締めの期間に困ったとき:情シス 〇〇(内線〇〇)。不在の日は 〇〇 が受けます。

締めの前の週に確認すること

  1. 経理に、今月の締めの日と、決算や監査の予定を聞き、カレンダーに入れます。
  2. 管理画面で、経理の端末の再起動の期限が締めの日に来ないかを見ます。重なるなら、期限の日数か時間帯をずらします。
  3. パスワードの期限、アカウントの停止、ライセンスの切り替えの日が、締めの日と重なっていないかを調べます。
  4. 会計や経費精算のSaaSのお知らせのページを開き、保守の予定をカレンダーに足します。
  5. PCの入れ替え、ネットワークの工事、ファイルの保存先の移行は、締め明けの週に置きます。
  6. 締めの期間の連絡先と、情シスが不在の日に代わりに受ける人を、経理の担当者に渡します。

経理の締めの日を、情シスの予定表に1行入れる。最初の一歩は、それだけで足ります。来月の月初、経理の席からの内線が「今日だけは」から「来週お願いします」に変わっていれば、カレンダーが効いてきた証拠です。

よくある質問

Q経理の担当者が、自分で更新を一時停止してもよいですか。

AWindowsの設定では最長35日まで止められますが、会社で管理しているPCでは、止められるかどうかも情シスの設定しだいです。締めのために止めたいときは、自分で止めるより、再起動の期限を締めの日から外すよう情シスに頼むほうが安全です。

Q四半期ごとに決算がある会社では、どう組めばよいですか。

A決算月の翌月を毎回「大きな切り替えをしない月」にすると、年に4回、入れ替えに使えない月ができます。PCの入れ替えやシステムの更新は、決算の翌々月の中旬にまとめて置くと組みやすくなります。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスの相棒編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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