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送った直後に全員が「開封」 営業メールの計測がずれる理由と情シスの説明

営業部から「送った直後に全員が開封になる」「リンクが勝手に開かれている」と聞かれたときに、情シスが説明できることをまとめました。Microsoft Defender for Office 365のSafe LinksとAppleのメールプライバシー保護の公式の説明をもとに、自社の設定の考え方と、送る側の数え方を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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送った直後に全員が「開封」 営業メールの計測がずれる理由と情シスの説明

この記事のまとめ

  • 送った直後の「開封」には、受け手の会社のSafe Linksが届ける前にURLを調べるアクセスや、Appleのメールの保護による読み込みが混ざります。
  • 自社のSafe Linksも、ほかの会社の配信に同じことをしています。守りとして正しい動きなので、計測の都合で設定を弱める理由にはなりません。
  • 営業部には、開封の数字より人が開いたリンクと返信で相手を選ぶよう伝え、自動のアクセスを除いて数えるサービスかを一緒に確かめます。
こんな方に#30代#40代#50代実務

営業部から「メールを送った直後に、送り先のほぼ全員が開封になった」「まだ誰も読んでいないのに、リンクが開かれている」と相談されることがあります。多くの場合、原因は不正なアクセスではありません。受け手の会社のメールの守りや、メールアプリの保護の機能が、人より先にリンクや画像を開いていることが理由です。MicrosoftとAppleの公式の説明をもとに、情シスが営業部に説明できることと、送る側の数え方を整理します。

営業部から届く相談の中身

配信のサービスが数える「開封」は、多くの場合、本文に入れた小さな画像が読み込まれたかどうかです。「クリック」は、送り先ごとに違うURLが開かれたかどうかで数えます。どちらも、人が読む前に開かれることがあります。

人より先にリンクや画像を開くもの

送る、受け手の会社が調べる、アプリが読み込む、人が読むの4段の流れ。2段目はSafe Linksが届ける前にURLを調べ、評判が定まらないURLは裏で開き、推奨の設定では調べ終わるまで届けるのを待つ。3段目はAppleのメールの保護が画像などをバックグラウンドで読み込む。下にチャットのプレビュー、検索エンジンのボット、中身を受け取らない確認、データセンターからのアクセスの4つ。
営業メールが送り先に届いてから人が読むまでに、リンクや画像を先に開くもの作成: 編集部 / もとの資料: Microsoft Learn・Apple・MiraqLink

Microsoft Defender for Office 365には「安全なリンク(Safe Links)」という機能があります。Microsoftの説明では、受信したメールのURLを、メールの流れの中で調べて書き換え、社員が押したときにも確かめます。保護が有効なら、URLを書き換えるかどうかにかかわらず、届ける前にURLを調べます。

評判が定まっていないURLは、裏で実際に開いて確かめるとも書かれています。また、「URLを調べ終わるまで、メールを届けるのを待つ」設定があり、Microsoftはこれをオンにすることを勧めています。Defender for Office 365のライセンスが1つでもある組織では、既定の保護(Built-in protection)によって、受信者にSafe Linksの保護がかかります。

メールアプリの保護(Apple)

Appleの説明では、「"メール"でのアクティビティを保護」を使うと、メールを開いたときにリモートコンテンツをダウンロードするのではなく、操作にかかわらずバックグラウンドでダウンロードします。読み込みは異なる事業者が運用する2つの中継を通り、送り手は受け手のIPアドレスを使えません。送り手から見ると、本文の画像が読み込まれたことは分かっても、人が読んだかどうかは区別しにくくなります。

チャットのプレビューなど

メール以外でも、人でないアクセスは起きます。短縮URLのサービスMiraqLinkの説明では、LINE・Slack・Teamsなどに貼られたURLは、プレビューを作るために先に開かれることがあります。検索エンジンのボットや、ページがあるかだけを確かめるアクセスもあります。

自社のSafe Linksは、ほかの会社の計測にどう見えるか

左に受け手の会社の設定5つ(保護をオン、評判が定まらないURLは裏で開く、調べ終わるまで届けるのを待つ、URLの書き換え、押したときにも確かめる)、右に送り手の画面での見え方5つ(届いた直後のアクセス、データセンターからのアクセス、同じ回線から複数の送り先、人が押したとき、見分けの限界)。下に送る側で自動のアクセスを除く手がかり6つ。
受け手の会社のSafe Linksの設定と、送り手の配信の画面での見え方作成: 編集部 / もとの資料: Microsoft Learn・MiraqLink
設定(Microsoftの説明) 自社での意味 送り手の画面での見え方
保護をオン 届ける前にURLを調べる 届いた直後に、リンクが開かれたように見えることがある
評判が定まらないURLは裏で開いて確かめる 危ないページかを実際に開いて確かめる データセンターからのアクセスとして見える
調べ終わるまで届けるのを待つ(推奨) 確認が済むまで受信箱に入れない 届くのが少し遅れる
URLの書き換えと、押したときの確認 社員が押した時点でももう一度調べる 人が押したアクセスは、受け手のブラウザから少し遅れて届く

どれも、社員をフィッシングから守るための正しい動きです。送り手の計測の都合で設定を弱める理由にはなりません。

一方で、Safe Linksには「ユーザーのクリックを記録する」設定があります。社員が押したURLの記録が自社に残るので、フィッシングのメールを誰が押したかを調べるときに役立ちます。Microsoftはこの設定をオンにしておくことを勧めています。

送る側では、数え方を変える

自社の営業部が送る側のときは、計測の読み方を変えるよう伝えます。目安は次のとおりです。

測り方 分かること ずれる理由 向く使い方
開封(画像の読み込み) メールが表示されたとみられること アプリの保護が先に読み込む。画像を表示しない設定もある 配信全体の傾向を大まかに見る
リンクのクリック どの相手が案内のページを開いたか 届ける前のURLの確認やチャットのプレビューも数に入りうる 自動のアクセスを除いて、連絡する相手を選ぶ
返信・問い合わせ はっきりした関心 ほとんどない。件数は少ない 最終的な成果として数える

追いかける相手を選ぶなら、送り先ごとのリンクのうち、人が開いたものを手がかりにします。自動のアクセスをどう除くかはサービスによって違うので、ヘルプや説明のページで確かめます。

例として、ミラクシード株式会社の短縮URLのサービス「MiraqLink」は、見分け方を公開しています(2026年10月23日時点)。次のどれかに当てはまるアクセスを、自動のアクセスとして数えません。

  • 検索エンジンのボットなどと名乗るアクセス。チャットのプレビューも含む。
  • ページの中身を受け取らず、あるかどうかだけを確かめるアクセス。
  • ブラウザの表示の言語の設定がないアクセス。
  • Microsoft・Google・Amazonや、メールのセキュリティの事業者などのデータセンターの回線からのアクセス。
  • 同じ回線とブラウザから、10分以内に同じリストの別の送り先のリンクも開いたアクセス。
  • APIで知らせた送信の時刻の、10秒前から60秒後までに開かれたアクセス。

同じページには、見分けられないことも書かれています。一覧にない回線から開くセキュリティの機能は、人として数えることがあります。会社のVPNやプロキシーがデータセンターを通っていると、人が開いたものを自動のアクセスとして数えることがあります。iCloudプライベートリレーを使う人のため、Cloudflareはデータセンターの一覧に入れていないとも説明しています。

送る側のくわしい考え方は、姉妹サイトの営業メールの「開いた」は本当か(サービス・システム大全)にまとめています。

営業メールの決まりも、あわせて伝える

計測の相談を受けたときは、送ってよい相手かもあわせて確かめておきます。特定電子メール法は、営利の団体などが広告や宣伝のために送るメールについて、次のように定めています。

項目 決まり 条文
送ってよい相手 あらかじめ同意した相手が原則 第3条第1項
同意がなくても送れる相手の例 取引関係にある相手、メールアドレスをインターネットで公表している団体など 第3条第1項
公表アドレスの例外 アドレスと一緒に「送らないで」と書かれていれば送れない 施行規則第3条
止めてほしいと言われたら その意思に反して送ってはいけない 第3条第3項
表示すること 送り手の名前、受信拒否を受け付ける連絡先など 第4条

送り先ごとにリンクを変える計測は、この決まりを守って送るメールの中で使うものです。計測ができるからといって、同意のない相手に送ってよいことにはなりません。

計測のサービスを選ぶときに、情シスが見る点

営業部が短縮URLや配信のサービスを選ぶときは、情シスとして次の点を一緒に確かめます。

  • 相手のどんな情報を取るか。IPアドレスをどう扱い、いつ消すか。
  • 飛び先が危険なサイトでないかを確かめる仕組みがあるか。
  • リンクに期限があるか。アカウントを消したとき、作ったリンクがどうなるか。
  • 開いた人に、転送の途中で広告のページを見せないか。

MiraqLinkの公式サイトでは、次のように説明しています(2026年10月23日時点)。

  • 分かるのは、開かれた日時と回数、国・地域、参照元のページ、端末の種類。名前やメールアドレスは分からない。
  • IPアドレスは判定が済んだら、通常は1分以内に削除する。その後は、鍵を使ったハッシュの形だけを残す。
  • 飛び先は、作るときと変えるときにGoogle Web Riskで確かめ、その後も定期的に確かめる。
  • リンクに有効期限はなく、転送の途中に広告のページを挟まない。無料プランがある。
  • アカウントを削除すると、印刷物に載せたものを含めて、すべての短縮URLが開けなくなる。
  • 開いたらメールで知らせる、結果をCSVで書き出す、などの機能は有料プランで、申し込みの受け付けは準備中。

料金や無料プランの条件は、公式の料金のページで確かめてください。

今日からできること

  1. Microsoft Defenderポータルで自社のSafe Linksの方針を開き、「調べ終わるまで届けるのを待つ」とクリックの記録の設定を確かめる。
  2. 「書き換えないURL」の一覧に、計測や配信の都合で足したURLがないか見直す。
  3. 営業部に、届いた直後の開封は人でないことが多いと伝え、人が開いたリンクと返信で相手を選ぶよう案内する。
  4. 営業部が使う配信や短縮URLのサービスが、自動のアクセスをどう扱うかをヘルプで確かめる。
  5. 営業メールの送り先が、同意・取引関係・公表アドレスのどれに当たるかを、リストの列で分けておくよう伝える。

この記事で例に挙げた「MiraqLink」の運営会社(ミラクシード株式会社)は、編集部と付き合いのある会社です。

よくある質問

Q計測がずれるので、送り手のURLをSafe Linksの「書き換えないURL」に入れてほしいと頼まれました。入れてよいですか?

Aおすすめしません。Microsoftの説明では、その一覧のURLはメールの流れの中で調べたり書き換えたりされません。社員を守る確認が1つ減るので、計測の都合で足す理由にはなりません。

Q開封の数字は、もう使えないのですか?

A使えなくなったわけではありません。件名や送る時間を変えたときの傾向を大まかに比べるのには使えます。特定の相手が読んだかどうかの判断には、人が開いたリンクや返信を使います。

Q自動のアクセスは、すべて見分けられますか?

Aすべては見分けられません。たとえばMiraqLinkは、会社のVPNがデータセンターを通っていると、人が開いたものを自動のアクセスとして数えることがあると明記しています。数字は目安として扱います。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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