日本マイクロソフトのWindows のサポートチーム(Directory Services)は2026年10月23日、2026年2月に公開されたグループポリシーの6つの強化点を、公式のブログで紹介しました。どれも、ポリシーが効かない、遅いといったトラブルの原因を調べやすくするものです。
更新プログラムを当てれば、既定で有効になります。
いつ、どの版で有効になるか
対象
既定で有効になる更新プログラム
Windows 11 24H2・25H2
2026年2月24日にリリースされた更新プログラム(KB5077241、プレビュー)
Windows Server 2022・2025
2026年6月9日にリリースされた更新プログラム
GPPのデバッグログをローカルグループポリシーエディターから設定する機能は、2月24日の更新プログラム(プレビュー)か、それ以降の更新が要るとしています。
6つの強化点
グループポリシーの6つの強化点と、有効になる時期 作成: 編集部 / もとの資料: 日本マイクロソフト「Group Policy の強化 (2026.02)」
強化点
中身
見る場所
1. ログに日付
GPSVCのログの時刻に、日付も入るようになった
gpsvc.log
2. registry.polの破損
「The data is invalid.」だった表示が、「Invalid file signature」(破損)や「CreateFile failed with 5」(アクセス権が無い)のように具体的になった
システムのログのイベントID 1096
3. 基本設定(GPP)の誤り
項目名とエラーコードだけだった情報に加え、原因の調査に役立つ詳しい情報を出す
イベントID 4117(新しく追加)
4. 更新の実行元
手動、定期の自動、API 、タスクスケジューラ(GPMCからのリモートの更新やInvoke-GPUpdateも含む)など、更新を始めた人やプロセスが分かる
グループポリシーのイベントID 5321、gpsvc.log
5. GPPのデバッグログ
ドメインのGPOだけでなく、ローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)からも設定できる
「ログおよびトレース」の設定
6. ロックの検出
ほかのアプリがグループポリシーの処理のロックをつかんだままのとき、そのプロセスのPIDと実行ファイルのパスが分かる
gpsvc.log
ブログでは、6つ目の例として、グループポリシーの処理が10分間応答しなくなるような場合を挙げています。ロックをつかんでいたプロセスが分かれば、どのソフトが原因かを絞り込めます。
GPSVCのログの取り方
GPSVCのログ(%windir%\debug\usermode\gpsvc.log)は、今までどおり、調べるときだけ取ります。ブログでは、管理者の権限のコマンドプロンプトで次を実行するとしています(usermodeのフォルダーが無ければ作ります)。
取り始める: reg add "HKLM\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Diagnostics" /v "GPSvcDebugLevel" /t REG_DWORD /d 0x30002
止める: reg delete "HKLM\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Diagnostics" /v "GPSvcDebugLevel" /f