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経営層にIT予算とリスクが伝わらない?1枚で通じる説明の作り方と言い換え例

「危険だから予算が必要」では、経営層に伝わりにくいことがあります。公開されている情シスの声とIPAの事例をもとに、経営層が知りたい4つの問い、1枚の説明の型、技術の言葉の言い換え表、コスト削減を求められたときの備え方を、テンプレ付きでまとめました。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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経営層にIT予算とリスクが伝わらない?1枚で通じる説明の作り方と言い換え例

この記事のまとめ

  • 経営層は、1人増えたらいくらか、初期費用と年間費用はいくらか、効果とデメリットは何か、という経営の言葉で聞いています。
  • 説明は「事業の目標」「起きうること」「必要な対策と費用」「やらないとどうなるか」の4つを、1枚に並べると通じやすくなります。
  • コスト削減を求められる前に、減らせる項目と影響の大きさを、ざっくりでも見積もっておくと、落ち着いて話し合えます。
こんな方に#30代#40代#50代#60代管理職・経営

「セキュリティ対策にお金が必要です」。そう話しても、経営層の反応が薄い。情シスの担当者が一番つらい場面のひとつです。ただ、経営層が冷たいわけではありません。聞きたいことと、聞かされることが、ずれているだけの場合が多いのです。

この記事では、公開されている情シスの声とIPAの事例をもとに、経営層が知りたいこと、1枚の説明の型、言い換えの例、予算を求められたときの備え方をまとめます。経営層や経理の方が、情シスの説明を受けるときの見方としても使えます。

伝わらない場面

まず、よくあるすれ違いを並べます(公開されている声4件とIPAの資料を読んで整理、編集部)。

情シスが話すこと 経営層が聞きたいこと
最新の攻撃の手口 うちの事業に、どんな影響が出るのか
製品の機能の違い 費用はいくらで、何年続くのか
危険だから必要 入れなかった場合、何が止まるのか
今すぐ対応が必要 優先順位は、ほかの投資と比べてどうか

IPAは、情報システム部門が経営層に対策の必要性を伝えられず、サービスの開始が遅れることや追加の費用を経営層が心配していた事例を、「悩み」として公開しています。情シスの悩みは、特定の会社だけのものではないということです。

経営層は、何を気にしているのか

予算づくりを任された情シスの担当者が、経営層との話し合いの中で何度も出た問いを書いています。

・1名入社したらいくらかかるのか? ・イニシャルでかかるコストは?(初期費用、入社時のPC購入費用など) ・年間ランニングコストは、増加傾向なのか? ・1名あたりのランニングコストはどれくらいか?

出典: note「情シスの予算づくり体験を振り返って」なーねこ / na-neko(2020年12月22日)

同じ文章は、役員には投資家への説明責任があり、会社のお金を使うなら「分かりやすく投資対効果、メリット、デメリットを伝える事ができるか」が最も大事だった、と振り返っています。2020年の記事ですが、今の経営会議にもそのまま当てはまる問いです。

つまり、経営層の問いは、次の4つにまとめられます。

問い 答えるもの
いくらか 初期費用、年間費用、1人あたりの費用
何が良くなるのか 時間、費用、事故の減り方
やらないとどうなるか 止まる業務、日数、取引への影響
いつまでに決めるのか 契約の期限、更新日、法令の期限

1枚で通じる説明の型

IPAの事例では、情報システム部門が事業部門と協力して、事業の目標、リスク、必要な対策と予算の3点を経営層に報告し、定期的な報告が続く形になったと紹介されています。この流れを、1枚の型にしました。

順番 書くこと 例
1 事業の目標 来期に、ネット販売を始める
2 起きうること 顧客情報が漏れると、販売の停止と問い合わせ対応が必要になる
3 必要な対策と費用 多要素認証の導入。初期費用○円、年間○円
4 やらない場合 取引先からのセキュリティ確認に答えられず、受注が遅れる
5 決める時期 販売開始の2か月前までに

ポイントは、順番です。最初に「事業の目標」を置くと、情シスの話が、事業を進めるための話に変わります。リスクの説明に使う数字は、公開されている調査や他社の事例を、出典つきで添えます。自社の損失額を無理に計算して、根拠のない数字を出さないでください。

予算の資料の元になる計画表は、テンプレにしています。そのまま使えます。

言い換え表。技術の言葉を、経営の言葉に

資料の中の言葉を、次のように言い換えると、通じる範囲が広がります。

技術の言葉 経営の言葉
多要素認証を入れる IDとパスワードが盗まれても、不正なログインを止められるようにする
バックアップを増やす 被害を受けても、○日以内に業務を再開できるようにする
ライセンスを統合する 使っていない契約を整理して、年間○円を減らす
脆弱性への対応 取引先の確認で「対応済み」と答えられる状態にする
ゼロトラスト 社外のどこからでも、安全に仕事ができる環境を作る

社内の別の部署との間でも、言葉の通訳が必要になります。大企業でSaaSの導入を担当する人は、上司向けの説明の言葉と、情シス向けの説明の言葉が、互換性がないと書いています。説明の資料を、相手別に1枚ずつ分ける発想は、経営層向けにも使えます。

予算とコスト削減。備えておく

予算の話は、承認されて終わりではありません。景気が悪くなると、コスト削減を求められます。経費の予実管理(計画と実績の比較)がない会社の話として、次の指摘があります。

CFOとIT予算について普段からコミュニケーションをとっていないとどうなるでしょうか。

出典: note「予実管理がない情シスの話」Mitomori(2022年12月28日)

この文章は、削減の余地がどこにあるかの目星を、あらかじめつけておくことを勧めています。減らせる項目と、影響の大きさ、かかる手間を、ざっくりでも見積もっておく方法です。

削減の案 減る費用 影響 手間
使っていないライセンスの整理 年間○円 小さい 中
上位プランから下位プランへ 年間○円 一部の機能が使えない 小
PCの更新を1年延ばす 年間○円 古い機種の不具合が増える 小
計画中の投資を縮める 年間○円 目標の時期が遅れる 大

グリーホールディングスの情報システム部は、予算の削減について、情シスの一存で進めないと書いています。使い方の実態という事実を現場に見せて、一緒に判断し、経営とは「どこまで削るか」の線を前もって合わせておくそうです。この文章の結びには、こうあります。

根っこでやっていることは前と変わりません。情シスの活動を「経営が読める数字」に翻訳するという一点です。

出典: note「費用を削ったのに利益が悪化する」グリーホールディングス 情報システム部(2026年6月4日)

言い方の例

最後に、会議での言い方の例です。

場面 言いがちな言い方 こう言い換える
予算を頼む 危険なので、お金が必要です 来期の販売開始に向けて、顧客情報を守る対策に年間○円を提案します
リスクを話す 攻撃が増えています 同じ業種で、○件の公開事例があります。出典はこの資料の最後です
優先順位 全部必要です 3つの案を、効果と費用で並べました。1番を先に進めたいです
断られた 分かりました 小さく始める案を作ります。再来月の会議で、もう一度見てもらえますか
経営層から それは本当に必要なの? 必要な理由を知りたいです。資料のどの部分が分かりにくいか、教えてください

経営層の方から聞くときは、「いくらで、何が止まるのか」の2つを聞くと、情シスが答えやすくなります。専門用語が出たときは、「それは何を守るための話か」と聞き返してかまいません。

今日からできること

  1. 次の会議の資料を、「事業の目標」「起きうること」「対策と費用」「やらない場合」「決める時期」の5項目の1枚にする
  2. 1人あたりのIT費用と、入社1人あたりの初期費用を、概算でも出しておく
  3. 資料の技術の言葉を、言い換え表を使って、経営の言葉に直す
  4. 減らせる費用の候補と影響を、1枚にまとめておく
  5. 経理や経営層に、予算の話を15分だけする場を、四半期に1回もらう

説明の上手下手より、定期的に話す回数が、信頼を作ります。小さな報告の積み重ねが、大きな予算の相談を通しやすくします。

よくある質問

Q専門用語を使わずに、どこまで簡単に説明すればいいですか?

A経営層が判断するのは、費用、効果、リスク、期限の4つです。技術の名前は、1枚の資料の最後に添える程度で足ります。聞かれたら答えられるよう、別紙に用意しておくと安心です。

Qリスクの金額は、どうやって出しますか?

A正確な金額は出せません。他社の事例や公開されている調査の数字を出典つきで添え、自社で止まる業務と日数を並べると、判断の材料になります。出せない数字を、無理に作らないでください。

Q予算を断られたときは、どうすればいいですか?

A理由を聞き、何を条件にすれば進められるかを確かめます。範囲を絞って小さく始める案や、時期をずらす案を、別紙で用意しておくと、次の相談につながります。断られた内容は、記録に残してください。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月12日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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