本文へ移動
情シスのミカタ
ニュース約6分で読めます

Rank Math PROの配布に不正なコード 有効にしたサイトは侵害とみなす

WordPressのSEOプラグインRank Math PROで、日本時間10月16日5時2分から16時12分までに配られた3.0.123に不正なコードが入っていました。有効にしたサイトは侵害されたとみなし、バックアップからの復元が要ります。直った版3.0.124、見分ける手がかり、確かめる順番を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
文字
Rank Math PROの配布に不正なコード 有効にしたサイトは侵害とみなす

この記事のまとめ

  • Rank Math PRO 3.0.123のうち、日本時間10月16日5時2分から16時12分までに取得した分に、不正なコードが入っていました。
  • 有効にしたサイトは侵害されたとみなします。3.0.124に上げるだけでは、仕込まれたファイルや管理者、定期の処理は消えません。
  • 無料版のRank Math SEO(WordPress.org)は対象外です。PROを使うサイトは、取得の時刻と手がかりを確かめ、パスワードと鍵を作り直します。
こんな方に#30代#40代#50代実務

WordPressのSEOプラグイン「Rank Math PRO」で、配布された3.0.123の一部に不正なコードが入っていました。対象は、日本時間2026年10月16日5時2分から16時12分までに取得・更新したものです。この版を有効にしたサイトは侵害されたとみなし、バックアップからの復元や掃除が要ります。無料版のRank Math SEOは対象外です。

Rank Mathが公表したこと

Rank Mathは、公式のナレッジベースに「Rank Math PRO 3.0.123 Security Incident: How to Secure Your Website」を出しました。

Rank Mathのナレッジベースのページ『Rank Math PRO 3.0.123 Security Incident: How to Secure Your Website』。2026年10月15日20時2分UTCから10月16日7時12分UTCまでにRank Math PRO v3.0.123を取得した限られた数の利用者に影響するセキュリティの問題を特定したこと、該当のプラグインのファイルに、有効にするとサイトを侵害しうる不正なコードが入っていたこと、該当のファイルをすぐに取り除き問題の無い3.0.124を出したことが書かれている。注記として、この問題はRank Math PROの利用者だけが対象で、WordPress.orgの無料版Rank Math SEOは影響を受けず対応は不要とある
Rank Mathが公式のナレッジベースに出したセキュリティの告知出典: Rank Math「Rank Math PRO 3.0.123 Security Incident: How to Secure Your Website」(引用)
項目 公式の告知の内容
対象 Rank Math PRO 3.0.123を、協定世界時(UTC)10月15日20時2分から10月16日7時12分まで(日本時間では16日5時2分から16時12分まで)に取得した、限られた数の利用者
何が起きたか 該当のプラグインのファイルに不正なコードが入っていて、有効にするとサイトが侵害される恐れがあった
対応 該当のファイルをすぐに取り除き、問題のない3.0.124を出した
無料版 WordPress.orgで配っている無料版のRank Math SEOは影響を受けず、何もしなくてよい
3.0.124の入手 rankmath.comに直接ログインして、アカウントのダウンロードから入手する

Rank Mathは、ログインやダウンロードのリンクをメールで送ることはないとしています。パスワードの再設定やダウンロードのリンクを開かせる、覚えのないメールは疑うよう求めています。

WordPressのセキュリティ企業Wordfenceも、10月16日に注意を出しました。この件をCVE-2026-111862として、CVSSを9.8(Critical)としています。

当たるかの判断

Rank Mathは、使っている版と、取得した時刻と、有効にしたかどうかで分けています。WordPressの管理画面の「プラグイン」で、Rank Math PROの版を確かめます。

状況 Rank Mathの案内
期間内に3.0.123を入れて、有効にした 侵害されたとみなし、下の復旧の手順を進める
3.0.123を入れたが、有効にしていない プラグインのファイルを消し、3.0.124を入れ、念のためスキャンする
3.0.123を取得したが、入れても有効にもしていない この件だけでは、侵害の兆しは無い

Rank Mathから連絡のメールを受け取った場合は、その手順に従うよう書かれています。Wordfenceによると、Rank Mathは該当の版を取得した利用者を記録で特定できるとしています。

図解。日本時間2026年10月16日5時2分から16時12分までに取得したRank Math PRO 3.0.123に不正なコードが入っていて、直った版は3.0.124、無料版は対象外。左は当たるかの判断: 期間内に入れて有効にしたら侵害されたとみなしバックアップから戻す、入れたが有効にしていなければプラグインを消して3.0.124を入れてスキャン、取得しただけならこの件だけでは侵害の兆しはない。中央は手作業で掃除するときの止める順番: 1 rank-math-proのフォルダーを丸ごと消す、2 wp_optionsの不正な行(_uf6qdn2hmm、t8krdk990phb、_np5pvf754c)を消す、3 rank1cdn.comへの通信を止める。右は見分ける手がかり: wpsupport_で始まる知らない管理者と@wp-mail.netのメール、wp-includes/class-wp-cache-util.php、cronの#ms6v46、PHPのコードの鍵xmmqhn、.htaccessと.cacheのファイル。まとめ: 有効にしていたら3.0.124への更新だけでは直らず、バックアップから戻しパスワード・鍵・APIのキーを作り直す
当たるかの判断、止める順番、見分ける手がかり(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: Rank Mathの告知とWordfenceの注意を編集部が整理

有効にしていたら、更新だけでは直らない

Rank Mathは、不正なコードが、サイトに人が来るたびに隠れた裏口(バックドア)を作り直すことがあると警告しています。攻撃者が、ほかのファイル、知らない管理者、定期の処理、サーバーの設定を残している恐れもあります。3.0.124に上げても、それらは消えません。

おすすめの直し方は、事故が始まる前、つまり日本時間10月16日5時2分より前のバックアップから、サイトとデータベースを戻すことです。そのあとスキャンをし、パスワードや鍵を作り直し、3.0.124を入れます。

バックアップが無いときは、手で掃除します。Rank Mathは、順番を守るよう求めています。

  1. rank-math-proのフォルダーを丸ごと消す(無効にするだけでは足りない)。
  2. データベースのwp_optionsの表から、option_nameが _uf6qdn2hmm、t8krdk990phb、_np5pvf754c の行を消す。
  3. できれば、rank1cdn.comへの外向きの通信を止める。
  4. そのあとで、ほかの痕跡を探して消す。

見分ける手がかり

Rank Mathの告知が挙げる手がかりは、次のとおりです。Wordfenceは、手がかりが見つからないことだけでは、安全とは言い切れないとしています。

場所 手がかり
管理者 wpsupport_ で始まる知らない利用者名、@wp-mail.net で終わるメールアドレス
ファイル wp-includes/class-wp-cache-util.php(本物のWordPressには無い)
ファイルの置き場所 wp-content/mu-plugins/、ほかのプラグインのフォルダー、標準でないテーマのinc/・includes/・lib/、Rank Mathのincludes/ にある怪しいPHP
コードの中身 base64_decodeとXORの繰り返しの組み合わせ、鍵 xmmqhn、proc_open、PHP-FPMのソケットのコード
.htaccess .cacheのファイルをPHPとして動かす設定。PHPのコードが入った.cacheのファイル
定期の処理 Webサーバーの利用者のcronに、#ms6v46 の印がある行
データベース wp_optionsの _uf6qdn2hmm、t8krdk990phb、_np5pvf754c
通信 rank1cdn.com への外向きの通信

uploads/ のフォルダーにPHPのファイルがあれば、それも調べます。サーバーのSSHのauthorized_keys、ほかの利用者のcron、動いている処理も確かめるよう書かれています。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: Rank Math PROを使い、日本時間10月16日5時2分から16時12分までに3.0.123を取得・更新して、有効にした会社です。サイトが侵害されたとみなして復旧します。
  • 影響する: 自動の更新でRank Math PROを上げていた会社です。期間内に3.0.123に上がっていないかを、更新の記録で確かめます。
  • 影響する: 自社のサイトの運用を制作会社に任せていて、Rank Math PROを使っている会社です。制作会社に、取得の時刻と対応を確かめます。
  • 影響しない: 無料版のRank Math SEO(WordPress.org)だけを使っている会社です。Rank Mathは何もしなくてよいとしています。
  • 影響しない: 期間の外に3.0.123を取得した場合と、3.0.124以降を入れた場合です。ただし、期間内の3.0.123を一度でも有効にしていたら、今の版にかかわらず確かめます。

情シスが今日やること

  1. 自社のWordPressのサイトを洗い出し、Rank Math PROの版を確かめます。 管理画面の「プラグイン」か、WP-CLIの wp plugin list で確かめます。キャンペーンのサイトや、子会社のサイトも含めます。
  2. 3.0.123だったサイトは、入れた時刻と有効にしたかを確かめます。 管理画面の更新の記録、ホスティングの記録、自動更新の設定から、日本時間10月16日5時2分から16時12分の間かを見ます。
  3. 当たるサイトは、バックアップから戻すかを決めます。 16日5時2分より前のバックアップがあれば、それを使います。無ければ、上の順番で掃除し、専門の事業者に頼むことも考えます。
  4. 管理者の一覧と手がかりを点検します。 wp user list --role=administrator で知らない管理者を探し、wp core verify-checksums でWordPressの本体のファイルを確かめます。上の表の手がかりも見ます。
  5. パスワードと鍵をすべて作り直します。 バックアップから戻した場合も要ります。WordPressの利用者、wp-config.phpのデータベースの資格情報と鍵(keys・salts)、決済やメール送信のキー、APIのキー、ホスティングの管理画面とFTP・SFTP・SSHを替え、管理者の二要素認証も見直します。

制作会社に任せている場合は、次のように聞きます。「Rank Math PROを使っていますか」「日本時間10月16日5時2分から16時12分に3.0.123へ更新しましたか」「有効になっていましたか」「Rank Mathの告知の手順で、点検と資格情報の作り直しを済ませましたか」。

2026年10月20日時点の内容です。

よくある質問

Q無料版のRank Math SEOを使っています。関係ありますか?

ARank Mathは、この件はRank Math PROの利用者だけが対象で、WordPress.orgで配っている無料版のRank Math SEOは影響を受けず、何もしなくてよいとしています。

Q3.0.123を入れていれば、必ず侵害されているのですか?

Aいいえ。対象は、日本時間10月16日5時2分から16時12分までに3.0.123を取得・更新したものです。Wordfenceも、3.0.123であることだけでは侵害の証拠にならないとしています。期間内に入れて有効にしたかどうかで判断します。

Q3.0.124に更新しました。これで大丈夫ですか?

A期間内の3.0.123を有効にしていた場合は、足りません。不正なコードが、別の場所にファイルや管理者、定期の処理を作っている恐れがあり、更新ではそれらが消えないためです。事故の前のバックアップから戻すか、公式の手順で掃除し、パスワードや鍵を作り直します。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月20日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、いいねと共有をお願いします