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Amazon EKSでクラスター全体のネットワークポリシー ドメイン名で外向きを許可

AWSは、Amazon EKSのネットワークポリシーを広げ、クラスター全体に効く「Admin」の決まりと、ドメイン名で外向きの通信を許す決まりを使えるようにしました。10月19日の日本語のブログでは、既存のクラスターにも対応したと補っています。対象の版・条件と、基盤の担当が確かめることを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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Amazon EKSでクラスター全体のネットワークポリシー ドメイン名で外向きを許可

この記事のまとめ

  • AWSは、Amazon EKSのネットワークポリシーで、クラスター全体に効く決まり(ClusterNetworkPolicyのAdmin層・Baseline層)を使えるようにしました。2025年12月に英語で発表した機能で、2026年10月19日の日本語のブログでは、既存のクラスターにも対応したと補っています。
  • Admin層の決まりは最初に評価され、アプリの担当者が作る普通のネットワークポリシーで上書きできません。EKS Auto Modeでは、Podからクラスターの外への通信を、IPアドレスではなくドメイン名で許す決まり(ApplicationNetworkPolicy)も使えます。
  • 使うには、Kubernetes 1.29以降と、標準のクラスターではAmazon VPC CNIの1.21系以降が要ります。決まりが効くのはEC2のLinuxのノードだけで、FargateやWindowsのノードには効きません。
こんな方に#30代#40代#50代実務

AWSが、Amazon EKS(AWSのKubernetesのサービス)のネットワークポリシーを広げ、クラスター全体に効く決まりと、ドメイン名で外向きの通信を許す決まりを使えるようにしました。もとは2025年12月に英語で発表した機能で、AWSは2026年10月19日に日本語のブログで紹介し、既存のクラスターにも対応したと書き添えています。日本語のブログとEKSのユーザーガイドから整理します。

何が変わったか

Kubernetesの標準のネットワークポリシー(NetworkPolicy)は、名前空間(Namespace)ごとの決まりです。ブログは、その限界として、クラスター全体にまたがる制御ができないこと、明示的な「拒否」の決まりが無いこと、決まりどうしに優先の順がないことを挙げています。アプリの担当者がそれぞれ守るには向いていますが、会社のセキュリティの基準を、クラスター全体に一律でかけるには向きません。

今回、次の2つが加わりました。

決まり 使えるクラスター できること
ClusterNetworkPolicy(Admin層・Baseline層) 標準のEKS(Amazon VPC CNIを使う)と、EKS Auto Mode 名前空間にかかわらず、クラスター全体に通信の決まりをかける。「拒否」も書ける
ApplicationNetworkPolicy EKS Auto Modeだけ Podからクラスターの外への通信を、IPアドレスではなくドメイン名(FQDNや、*.example.comのような形)で許す

決まりの評価の順番

ClusterNetworkPolicyには、Admin層とBaseline層があります。評価の順は、Admin層 → 標準のNetworkPolicy → Baseline層です。

AWSの日本語のブログの一部。Admin Tierのポリシーが最初に評価され、上書きできないこと、そのあとに標準のNetworkPolicyでNamespaceやアプリケーションの所有者が望むネットワークの分離が行われ、最後にクラスターの初期の接続性を書くBaseline Tierのルールが適用され、必要に応じて開発者のNetworkPolicyで上書きできること。例として、Admin Tierが外部インターネットへのアクセスを禁止している場合(上書き不可)、開発者がインターネットへのアクセスを許可するNetworkPolicyを作ってもAdminのルールでブロックされること、Baseline Tierが内部通信を許可している場合はネットワークポリシーで上書き可能なこと、が書かれている
Admin層は最初に評価され、上書きできない(AWSの日本語のブログ)出典: Amazon Web Services ブログ「Amazon EKS のネットワークポリシー機能を強化」(引用)
  • Admin層: 最初に評価され、アプリの担当者のNetworkPolicyで上書きできません。たとえば「外のインターネットへの通信を禁止」とすれば、開発者がNetworkPolicyで許しても通りません。
  • Baseline層: 最後に評価される、クラスターの初期の決まりです。NetworkPolicyで上書きできます。

ブログは使い方の例として、機密の高い仕事を置く名前空間に、ほかの名前空間からの通信を一律で拒否する決まりや、監視の仕組みからの通信と、DNS(kube-dns)への通信を、全名前空間で必ず許す決まりを挙げています。決まりは、networking.k8s.aws/v1alpha1という、まだ試験段階(alpha)の版の書式で書きます。

ドメイン名での許可(Auto Modeだけ)

ApplicationNetworkPolicyは、OSIの第7層でも動き、通信の行き先をドメイン名で絞れます。ブログは、IPアドレスが頻繁に変わるSaaS(例として「.salesforce.com」「.slack.com」)や、社内のデータセンターのシステムへの通信で、IPアドレスの一覧を持たずに済むとしています。

ユーザーガイドによると、Auto Modeでは、まずネットワークポリシーの制御を有効にするConfigMapをクラスターに入れます。DNSの問い合わせは、許可したドメインの一覧で絞り込むしくみを通ってから答えが返ります。ノードの設定(Node Class)で、ネットワークポリシーの出来事の記録も有効にできます。

使うための条件

AWSの日本語のブログの、要件の一覧。1. クラスターでKubernetesバージョン1.29以降が稼働している必要がある。2. 新しいEKSクラスターと既存のEKSクラスターの両方で使える(訳注: 原文の公開後に、既存のクラスターにも対応した)。3. 標準のEKSクラスターでClusterNetworkPolicyを使うには、Amazon VPC CNIプラグインのv1.21.1以降が要る。4. EKS Auto Mode(v1.29以降)では、ClusterNetworkPolicyとApplicationNetworkPolicy(Auto Mode専用)の両方を使え、DNSベースのポリシーはEKS Auto Modeが起動したEC2インスタンスでのみサポートされる
使うための要件。既存のクラスターにも対応したと訳注で補っている出典: Amazon Web Services ブログ「Amazon EKS のネットワークポリシー機能を強化」(引用)
  • Kubernetesは1.29以降
  • 新しいクラスターと既存のクラスターの両方で使える(日本語のブログの訳注)
  • 標準のクラスターでClusterNetworkPolicyを使うには、Amazon VPC CNIのv1.21.1以降(ブログ)。ユーザーガイドは、標準とAdminのネットワークポリシーに1.21.0以降としている
  • 決まりが効くのは、EC2のLinuxのノードだけ。FargateやWindowsのノードには効かない(ユーザーガイド)
  • IPv4のクラスターではIPv4の決まりだけ、IPv6のクラスターではIPv6の決まりだけが効く(ユーザーガイド)
  • ドメイン名での許可は、Auto Modeが起動したEC2のインスタンスだけ

料金の扱いは、ブログとユーザーガイドには書かれていません。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: Amazon EKSで、複数のチームや複数のアプリを同じクラスターに載せている会社です。会社の基準(外への通信の禁止、機密の名前空間の分離など)を、チームごとのNetworkPolicyに頼らず、上から一律にかけられます。
  • 影響する: EKS Auto Modeで、外のSaaSや社内のシステムへの通信を、IPアドレスの一覧で絞っている会社です。ドメイン名に置き換えると、相手のIPアドレスが変わるたびに決まりを直す手間が減ります。
  • 影響しない(効かない): FargateやWindowsのノードで動かしている仕事です。今回の決まりは、EC2のLinuxのノードにしか効きません。
  • 影響しない: EKSを使っていない会社です。

情シスが今日やること

  • 前提をそろえる。クラスターのKubernetesの版(1.29以降か)と、Amazon VPC CNIの版(1.21.1以降か)を確かめます。FargateやWindowsのノードがあるなら、そこには効かないことを、決まりを作る人と共有します。
  • 会社の基準をAdmin層に移す候補を決める。外への通信の禁止、機密の名前空間の分離、監視とDNSへの通信の許可など、どのチームにも守ってほしい決まりを、Admin層の候補として書き出します。
  • 今のNetworkPolicyと突き合わせる。Admin層で禁止する通信を、いまアプリが使っていないかを確かめます。いきなり本番に入れず、試験のクラスターで、止まる通信が無いかを見ます。
  • 外向きの許可の一覧を作る。Auto Modeを使っているなら、PodがつなぐSaaSや社内のシステムのドメイン名を一覧にし、IPアドレスで書いている決まりを置き換えられるか検討します。
  • 書式が試験段階であることを覚えておく。決まりの書式はv1alpha1です。今後の版で書き方が変わることがあるため、更新の知らせを追います。

よくある質問

Qいま作っているネットワークポリシーは、そのまま使えますか。

A使えます。標準のNetworkPolicyは、Admin層の評価のあとに評価されます。ただし、Admin層で禁止した通信は、NetworkPolicyで許しても通りません。Baseline層の決まりは、NetworkPolicyで上書きできます。新しい決まりを入れる前に、今のNetworkPolicyと食い違わないかを確かめます。

Qドメイン名での許可は、どのクラスターでも使えますか。

Aブログとユーザーガイドによると、ドメイン名での許可(ApplicationNetworkPolicy)はEKS Auto Mode専用で、Auto Modeが起動したEC2のインスタンスでだけ効きます。Auto Modeでは、先にネットワークポリシーの制御を有効にするConfigMapを入れる必要があります。標準のクラスターで使えるのは、クラスター全体の決まり(ClusterNetworkPolicy)です。

QAmazon VPC CNIはどの版が要りますか。

A日本語のブログは、標準のクラスターでClusterNetworkPolicyを使うにはv1.21.1以降が要るとしています。EKSのユーザーガイドは、標準とAdminのネットワークポリシーの両方に1.21.0以降としています。迷ったら、新しいほうの1.21.1以降にそろえておくのが安全です。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月20日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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