Microsoftは、Microsoft Edgeの安定版155に上げたあと、一部の利用者がEdgeを起動できなくなる不具合を、Edgeの既知の不具合のページに載せました。更新や再起動のあとに起き、今あるブラウザのプロファイルに影響するとしています。Microsoftはサービス側の変更を戻して広がりを止め、端末側の修正は調査中です。
既知の不具合のページに載った内容
Edgeの既知の不具合のページ(Microsoft Learn)の「Open issues」の表に、版155の項目が載っています。10月20日に確かめた内容は、次のとおりです。
Microsoft Edgeの既知の不具合のページ(版155の項目が先頭)出典: Microsoft Learn「Microsoft Edge known issues」(引用)
| 項目 |
既知の不具合のページの内容 |
| 版 |
Microsoft Edge 安定版(Stable)155 |
| 症状 |
安定版155に上げたあと、一部の利用者がEdgeを起動できなくなる。更新や再起動のあとに起きることがあり、今あるブラウザのプロファイルに影響する |
| 回避策 |
起きた端末について、管理者は、Microsoft Edge管理サービスで予定された更新の再起動のタスクを止め、EdgeのUser Dataの中のPolicyフォルダーの中身を、Primary Accountのファイルを除いて消せる |
| Microsoftの対応 |
関連するサービス側の変更を戻して、ほかの利用者に起きないようにした。端末側の修正は調査中 |
表には、サービス側の変更を戻した日時や、どれだけの利用者に起きたかは書かれていません。Windowsかmacか、会社が管理している端末だけかも、書かれていません。
Edge 155の版
Edgeの安定版のリリースノートによると、安定版155は10月8日に155.0.4283.45が出ました。その後、10月15日に155.0.4283.60、10月16日に155.0.4283.62が出ています。リリースノートのそれぞれの版の説明には、この不具合は書かれていません。既知の不具合のページも「安定版155」とだけ書いていて、どの版から起きるかは示していません。
回避策は「Edge管理サービス」を使う管理者向け
回避策に出てくるMicrosoft Edge管理サービスは、Microsoft 365管理センターのEdgeのページから、Edgeの設定(ポリシー)を配る仕組みです。Microsoft Learnの説明では、ここで作ったポリシーはクラウドポリシーとして配られ、Edgeを再起動したときに当たります。Windowsでは、Edgeにサインインしている主な利用者(プライマリアカウント)に向けたポリシーが当たるとされています。
回避策は、その管理サービスで予定された更新の再起動のタスクを止め、端末のEdgeのUser Dataの中のPolicyフォルダーから、Primary Accountのファイル以外を消すという2つの手順です。手順を書いているのは既知の不具合のページの表だけで、詳しい操作の画面や、消したあとに何が起きるかは書かれていません。
書かれていないこと
- 不具合の原因になったサービス側の変更の中身と、戻した日時。
- 起きた利用者の数と、Windows・macの別、会社の管理の有無。
- 端末側の修正が出る時期と、どの版で直るか。
- Edge管理サービスを使っていない端末で起きた場合の回避策。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Microsoft Edgeの安定版155を使っている会社です。更新や再起動のあとに、一部の利用者でEdgeが起動しなくなる恐れがあります。
- 影響する: Microsoft 365管理センターのEdge管理サービスで、Edgeのポリシーや更新を管理している会社です。公式の回避策は、この管理サービスの設定を使う手順です。
- 影響する: 業務システムをEdgeだけで使っている会社です。Edgeが起動しないと業務が止まるため、代わりの手段を確かめます。
- 影響しない: 拡張安定版(Extended Stable)の152を使っている会社は、この項目の対象の版(155)ではありません。ただし、155に上げる予定があるなら、既知の不具合のページを確かめてからにします。
情シスが今日やること
- 「Edgeが起動しない」問い合わせをまとめて受けます。 ヘルプデスクに、版が155か、更新や再起動のあとに起きたかを聞く項目を足し、件数と端末を記録します。
- 代わりのブラウザを案内します。 社内で許しているほかのブラウザで業務が続けられるかを確かめ、起きた社員に短く知らせます。Edgeだけで動く業務システムがあれば、担当部署に先に伝えます。
- Edge管理サービスを使っているなら、回避策を試します。 まずテスト用の端末で、予定された更新の再起動のタスクを止め、Policyフォルダーの中身をPrimary Accountのファイル以外消して、起動とポリシーの当たり方を確かめます。問題が無ければ、起きた端末に広げます。
- 端末側の修正を見張ります。 Edgeの既知の不具合のページと、安定版のリリースノートを、毎日確かめる担当を決めます。修正の版が出たら、起きた端末から先に上げます。
- 更新の配り方を見直します。 全端末に一度に配っている場合は、まず一部の端末に配り、数日ようすを見てから広げる段取りにできないかを確かめます。
2026年10月20日時点の内容です。