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Pythonのaiohttpに脆弱性8件 3.14.4で修正、社内のサービスを確認

Pythonで非同期のWebサーバーや通信の処理を書く部品「aiohttp」に、接続を開いたまま居座られる不具合や、Cookieの保護が効かない不具合など8件の脆弱性が見つかり、3.14.4で直りました。GitHubは10月19日に1件を深刻度「High」と評価しています。対象の確かめ方と、すぐ上げられないときの守りを整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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Pythonのaiohttpに脆弱性8件 3.14.4で修正、社内のサービスを確認

この記事のまとめ

  • Pythonの非同期のHTTPの部品「aiohttp」の開発チームは、3.14.3以前にある8件の脆弱性を公表しました。直った版は2026年10月5日に出た3.14.4です。
  • 開発チームの評価は「Low」6件・「Moderate」2件ですが、GitHubのAdvisory Databaseは10月19日、最初の要求の待ち時間が無いため接続を開いたまま居座られる不具合(CVE-2026-111064)を、CVSS 4.0で8.2の「High」と評価しました。
  • 社内の業務システムや自動化の道具には、知らないうちにaiohttpが入っていることがあります。依存関係の一覧で版を確かめ、3.14.4以降に上げます。外に出すサーバーは、リバースプロキシの内側に置きます。
こんな方に#30代#40代#50代実務

Pythonで非同期のWebサーバーや、外のサービスとの通信を書くときによく使われる部品「aiohttp」に、8件の脆弱性が見つかりました。直った版は、10月5日に出た3.14.4です。開発チームの評価は低めですが、GitHubは10月19日、そのうち1件を深刻度「High」と評価しました。社内の業務システムや自動化の道具に、知らないうちに入っていることもある部品です。開発チームの勧告から整理します。

何が直ったか

開発チーム(aio-libs)は、3.14.3以前を対象とする8件の勧告を、GitHubで公表しました。どれも3.14.4で直っています。

GitHubのaio-libs/aiohttpのセキュリティの勧告の一覧(英語)。上から、Absolute-form request targets can spoof Request.scheme(Low)、Secure attribute not enforced for shared cookie(Low)、aiohttp server lacks an initial request/header timeout(Low)、Connector pool exhaustion via Max-Age overflow(Low)、Cookie from subdomain can remove Host-Only Scope from existing cookies(Low)、Pure-Python parser request smuggling(Low)、File descriptor exhaustion in multipart requests(Moderate)、Multiple instances of excessive or unbounded memory/CPU use(Moderate)の8件で、どれもDreamsorcererが2週間前に公表
aiohttpの開発チームが公表した8件の勧告の一覧出典: GitHub「aio-libs/aiohttp Security advisories」(引用)
中身 開発チームの評価 かかわる側
最初の要求の待ち時間が無く、何も送らずに接続を開いたまま居座られる(CVE-2026-111064) Low(GitHubはHigh・8.2) サーバー
プロキシ向けの書き方(absolute-form)の要求で、Request.schemeを偽れる(CVE-2026-111748) Low サーバー
純粋なPythonの解析器で、要求の密輸(request smuggling)が起きうる(CVE-2026-111750) Low サーバー
multipartの要求で、ファイル記述子を使い切らされる(CVE-2026-111066) Moderate サーバー
細工した要求で、メモリーやCPUを使い切らされる(複数) Moderate サーバー
共有のCookieで、Secure属性が守られず、暗号化していない通信で送られうる(CVE-2026-111063) Low クライアント
サブドメインからのCookieで、既存のCookieのHost-Onlyの保護が外れる(CVE-2026-111749) Low クライアント
Max-Ageのあふれで、接続の使い回しの枠を一時的に使い切らされる(CVE-2026-111065) Low クライアント

いちばん評価が分かれたのは、最初の要求の待ち時間の不具合です。開発チームは「Low」としていますが、GitHubのAdvisory Databaseは10月19日、ネットワーク越しにログインなしで、サービスを止める方向に大きく効くとして、CVSS 4.0で8.2の「High」と評価しました。

GitHub Advisory DatabaseのCVE-2026-111064のページ(英語)。題名はaiohttp server lacks an initial request/header timeout、High severity、GitHub Reviewed。パッケージはaiohttp(pip)、対象の版は3.14.3以前、直った版は3.14.4。説明に、keepaliveの待ち時間が要求の最初の部分で使われていなかったこと、攻撃者は何も送らずに接続を開いたままにできること、回避策は本番では勧められているとおりリバースプロキシを使い妥当なkeepaliveの上限をかけること。右側に深刻度High 8.2/10と、CVSS 4.0の各項目(ネットワーク越し、攻撃の複雑さ低、権限なし、利用者の操作なし、可用性への影響が高い)
GitHubの評価はHigh(CVSS 4.0で8.2)。対象は3.14.3以前、直った版は3.14.4出典: GitHub Advisory Database「aiohttp server lacks an initial request/header timeout」(引用)

開発チームは、回避策として、本番ではリバースプロキシの内側に置き、プロキシの側で待ち時間の上限をかけるよう勧めています。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: aiohttpでWebサーバーやAPIを動かしている会社です。とくに、リバースプロキシを通さずに、aiohttpのサーバーを直接インターネットに出している場合は急ぎます。
  • 影響する: 社内の自動化の道具や、外のサービスと通信するバッチなどで、aiohttpをクライアントとして使っている会社です。Cookieの扱いの不具合はこちらにかかわります。
  • 影響しない: Pythonを使っていない、またはaiohttpが入っていない会社です。ただし、ほかの部品の土台として入ることがあるため、一覧で確かめてから判断します。

Pythonの部品の更新は、Canonical、urllib3の脆弱性を修正 Ubuntuの版別に更新確認をのように、OSの配布の側からも出ます。

情シスが今日やること

  • 入っている場所を探す。サーバーや開発の端末で pip show aiohttp を実行するか、requirements.txt・ロックファイル・コンテナのイメージの一覧(SBOM)で、aiohttpの版を確かめます。
  • 3.14.4以降に上げる。直接入れていなくても、ほかの部品の土台として入っていれば、その部品ごと上げます。上げたら、テストで動きを確かめます。
  • 外に出すサーバーはプロキシの内側へ。aiohttpのサーバーを直接インターネットに出しているなら、リバースプロキシの内側に移し、プロキシで待ち時間と要求の大きさの上限をかけます。
  • 依存関係の警告を受け取る。GitHubのDependabotなど、依存関係の脆弱性を知らせる仕組みを、社内のリポジトリで有効にしておくと、次の公表のときにすぐ気づけます。

よくある質問

Q自社のどこにaiohttpが入っているか分かりません。

Aaiohttpは、ほかのPythonの部品の土台として入ることがよくあります。サーバーや開発の端末で pip list や pip show aiohttp を実行するか、requirements.txt やロックファイル、コンテナのイメージの一覧(SBOM)で確かめます。GitHubのDependabotなど、依存関係の警告の仕組みを使っている場合は、その通知も見ます。

Qすぐに3.14.4に上げられないときは?

A開発チームは、本番ではリバースプロキシの内側に置くことを勧めていて、居座りの不具合には、プロキシの側で待ち時間(keepalive)の上限をかけることを回避策に挙げています。プロキシの使い方を前提とする要求の書き方(absolute-form)をWAFで拒むこと、純粋なPythonの解析器ではなく標準のCの解析器を使うことも、それぞれの回避策として示しています。

Qクライアントとして使っているだけでも影響しますか。

A8件のうち、Cookieの扱いの2件と、接続の使い回しの枠を使い切らせる1件は、aiohttpで外へ通信する側(クライアント)にかかわります。サーバーにしていなくても、版を上げます。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月20日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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