Microsoftは2026年10月22日(米国時間)、Power Pagesの2つの機能をMicrosoft 365のロードマップに載せました。1つは、サイトの持ち主(所有者)を、サポートに頼まずに付け替えられる機能で、すでに提供を始めています。もう1つは、AIのセキュリティのエージェントと話しながら、サイトの認証と権限を設定する機能で、2026年11月の提供の開始に向けて開発中です。
Power Pagesは、社外の人も使うWebサイトを作れるMicrosoftの製品です。作った人が異動や退職でいなくなると、持ち主のいないサイトが残ります。今回の機能は、その引き継ぎを管理者が進めやすくするものです。
持ち主の付け替えのロードマップ。記録と通知、不在の検出出典: Microsoft 365 ロードマップ(ID 577825)(引用)
サイトの持ち主の付け替え(提供を開始)
| 項目 |
内容 |
| 状況 |
Launched(提供を開始)。プレビューと提供の開始は2026年9月 |
| できること |
いまのサイトの持ち主と全体の管理者が、同じテナントの別の利用者に持ち主を付け替える。サポートに頼む必要は無い |
| 条件 |
新しい持ち主は、その環境に適切に入れる有効な利用者であること。対象は「条件を満たすサイト」 |
| 記録 |
前の持ち主、新しい持ち主、操作した人、日時が履歴に残る。Microsoftのコンプライアンスセンター(Purview)にも記録される |
| 通知 |
前の持ち主、新しい持ち主、管理者に届く |
| 持ち主不在のサイト |
有効な持ち主がいなくなったサイトを見つけ、管理者向けのPower Advisorに出す。管理者は見直して直せる |
| 有効化 |
管理者・作り手に自動で有効 |
どのサイトが「条件を満たす」かは、ロードマップには書かれていません。
AIのセキュリティのエージェントで認証と権限を設定(開発中)
セキュリティのエージェントのロードマップ。変更は承認してから出典: Microsoft 365 ロードマップ(ID 577809)(引用)
| 項目 |
内容 |
| 状況 |
In development(開発中)。プレビューは2026年4月から、提供の開始は2026年11月の予定 |
| 置き場所 |
Power Pagesのデザインスタジオの、セキュリティのワークスペースの中 |
| 認証 |
IDの提供元の設定を案内し、トークンの設定、リダイレクトの設定、セッションの設定の改善を勧める。Microsoft Learnでは、Microsoft Entra ID・OpenID Connect・SAML 2.0に対応するとしている |
| 権限 |
Webのロールと、データの読み書きの権限の設定を手伝う。データの構造と使われ方から、読み取りだけ、持ち主だけ、管理者まで、といった権限の範囲を、必要最小限の考えで勧める |
| 承認 |
示した変更は、利用者がはっきり承認してから当たる。当てたあと、何を変えたかを示す |
| 有効化 |
管理者・作り手に自動で有効 |
Microsoft Learnのページは、エージェントを「プレビュー」とし、本番での利用を想定していないと書いています。広すぎる権限のWebロールや、機密のDataverseのテーブルが広く見えていないかを調べる使い方も例に挙げています。
認証の設定では、Power PagesのOpenID Connectが暗号化したトークンに対応したことも、10月に書いています(Power Pages、OpenID Connectで「暗号化トークン」に対応 認証を一段強化)。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Power Pagesで社外向けのサイトを動かしている会社。作った人の異動や退職のあとに、持ち主のいないサイトが残っていないかを確かめられるようになります
- 影響する: 作り手(市民開発者)にPower Pagesを作らせている会社。AIのエージェントで、作り手が認証や権限を変えられるようになるため、承認と見直しの決まりが要ります
- 影響しない: Power Pagesを使っていない会社