Microsoftは10月21日、Microsoft 365のロードマップに、Power Appsの「生成ページ」の2つの機能を載せました。生成ページは、モデル駆動型アプリの中で、作りたいページを言葉で説明すると、AIがページ(Reactのコード)を作る機能です。今回、そのページから社内の処理(独自のAPI)を呼べるようになり、動きをApplication Insightsで見張れるようになります。現場が自分でページを作れる範囲が広がるため、情シスは権限とログの扱いを先に決めておく必要があります。
2つの機能
| 機能 |
中身 |
予定 |
| Dataverseの独自のAPIを呼ぶ(ID 576284) |
生成ページから、Dataverseのカスタムの API を呼んで、注文の承認、価格の再計算、取引の確かめなどの処理をサーバー側で動かす。作る人は、用意済みのAPIを選び、いつ呼ぶか、何を渡すか、返ってきた値をどう使うかを言葉で説明する |
2026年10月にプレビュー、12月に提供開始 |
| Application Insightsで見張る(ID 576282) |
管理者が環境のApplication Insightsへの書き出しを設定すると、公開した生成ページの、読み込みの完了、処理されなかった誤り、データの操作、ページの移動を、ページに記録のコードを入れなくても自動で書き出す |
2026年9月にプレビュー、12月に提供開始 |
ロードマップ(ID 576282)。生成ページの動きをApplication Insightsで見張る(英語)出典: Microsoft 365 ロードマップ(ID 576282)(引用)
Learnの説明:プレビュー、使う人の権限、地域の制限
Microsoft Learnの生成ページの説明(9月28日更新)には、次の注意があります。
Microsoft Learnの注意。プレビューの機能で、独自のAPIは使う人の権限で動く(英語)出典: Microsoft Learn「Generate a page using natural language」(引用)
- コネクタ、独自のAPI、Application Insightsの記録は、どれもプレビューの機能で、本番での利用は想定していない
- 独自のAPIは、サインインしている利用者の文脈で動き、Dataverseのセキュリティに従う
- Application Insightsに書き出すには、管理者がPower Platform管理センターで、環境のApplication Insightsへの書き出しを設定する必要がある
- ブラウザで作る生成ページは、Power Platformの環境が米国、英国、オーストラリア、シンガポールのどれかにある場合だけ使える
Application Insightsへの書き出しの説明によると、この書き出しはマネージド環境だけで使えます。設定するには、Microsoft EntraでPower Platform管理者かDynamics 365管理者の役割を持ち、Dataverseの環境でも環境管理者かシステム管理者の役割を持つ必要があります。独自のAPIの説明では、呼び出しに要る権限(ExecutePrivilegeName)を設定して、呼べる人を絞る方法が示されています。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Power Appsのモデル駆動型アプリを使い、現場の人がページを作れるようにしている会社です。AIで作ったページから、承認や計算などの業務の処理を直接呼べるようになります。
- 影響する: Power Platformの監視に、Azure Application Insightsを使っている、または使う予定の会社です。生成ページの動きも、同じ場所に集められます。
- 影響しない(今は): Power Platformの環境を日本の地域に置いている会社です。ブラウザで作る生成ページそのものが、10月22日の時点で対象の地域に入っていません。