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Lowcoderに認可回避の脆弱性 他テナントのデータを持ち出しか 修正版は未提供

オープンソースのローコード基盤「Lowcoder」のQuery Library APIに、認可回避の脆弱性(CVE-2026-16753)が見つかりました。マルチテナント環境で、他のテナントのクエリやデータを読み出し・実行できるおそれがあります。修正版は未提供で、情シスの対応を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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Lowcoderに認可回避の脆弱性 他テナントのデータを持ち出しか 修正版は未提供

この記事のまとめ

  • オープンソースのローコード基盤「Lowcoder」のQuery Library APIに、認可回避の脆弱性(CVE-2026-16753)が見つかったとCERT/CCが公表しました。
  • マルチテナント環境で、いずれかの組織で権限を持つ利用者が、他のテナントのクエリ(DSL)を読み、そのデータソースに対して実行できる、クロステナントのデータ持ち出しのおそれがあります。
  • 確認されたのはLowcoder 2.4.10で、修正版は現時点で提供されていません。ベンダーとは連絡がとれておらず、当面はアクセスの制限が必要です。
こんな方に#30代#40代#50代#60代実務

社内で業務アプリを手軽に作れるオープンソースの基盤「Lowcoder」に、他の組織(テナント)のデータを持ち出されかねない脆弱性が見つかりました。CERT/CCが2026年10月13日に公表したもので、修正版はまだ提供されておらず、ベンダーとも連絡がとれていない状況です。

何が問題なのか

CERT/CC(VU#382143)によると、LowcoderのQuery Library API(クエリのライブラリを扱うAPI)の内部で、組織の範囲の確認が抜けています。権限(adminまたはdev)のチェックを、要求した人自身の組織に対してだけ行い、要求された先のデータを持つ組織に対しては確認していません。

CERT/CC(カーネギーメロン大学 SEI)のVulnerability Note VU#382143の画面。タイトルは『Lowcoder Query Library API contains cross-tenant authorization bypass allowing for data exfiltration』。Lowcoderはオープンソースのローコード基盤で、Query Library APIの組織スコープの確認が抜けており、マルチテナント環境でadminまたはdevの権限を持つ認証済み利用者が他テナントのクエリやデータソースを読み・実行でき、データの持ち出しにつながること、確認された版は2.4.10であることが記載されている
CERT/CCが公表したLowcoderの脆弱性のノート(VU#382143)出典: CERT/CC(VU#382143)(引用)

このため、複数の組織を一つの環境で動かすマルチテナントの使い方をしている場合、どこかの組織でadminかdevの権限を持つ認証済みの利用者が、他のテナントのライブラリのクエリ(接続先データソースのIDを含む)を読み取り、そのクエリを他テナントのデータソースに対して実行できてしまいます。結果として、他のテナントのデータを持ち出せるおそれがあります。識別番号はCVE-2026-16753で、脆弱性が確認されたのはLowcoder 2.4.10です。

やっかいなのは、修正版がまだないことと、ベンダーの対応です。CERT/CCは、公式のセキュリティ更新が出るまでアクセスを制限するよう案内しています。また、CERT/CCはベンダー(Lowcoder)と連絡をとろうとしましたが応答がなく、ベンダーからの声明は受け取っていないとしています。

影響を受けるのはどんな環境か

関係するのは、Lowcoderを自組織で立てて使っている組織、とくに複数の組織やチームを一つの環境で分けて使っている(マルチテナントの)場合です。たとえば、部署ごとやグループ会社ごとにテナントを分けて使っていると、あるテナントの利用者が、別のテナントのデータに手が届いてしまうおそれがあります。社内で手軽に立てられるローコードの基盤は、情シスが把握しないまま使われていることもあります。

情シスが今日やること

  • 利用の有無を棚卸しする: Lowcoderを自組織で使っていないか、部門が独自に立てていないかを確認します。マルチテナントで運用しているかも確認します。
  • アクセスを制限する: 修正版がないため、CERT/CCの案内どおり、当面はアクセスを制限します。インターネットに直接公開していないか、アクセスできる利用者や権限(admin・dev)を必要な範囲に絞ります。
  • テナントの分離を見直す: 重要なデータを扱うテナントは、同じ環境に同居させない(環境を分ける)ことも検討します。クロステナントの参照が起きていないか、アクセスログも確認します。
  • ベンダーの情報を待つ・問い合わせる: 公式の修正版が出たら、速やかに適用できるよう備えます。利用中なら、提供元や導入を支援した事業者に、対応の見通しを確認します。

社内の開発を手軽にする基盤は便利ですが、その安全は自分たちで見る必要があります。今回のように、修正版が出ない・ベンダーが応答しないこともあります。「どこで何を動かしているか」を把握し、外からの入口とアクセスの範囲を絞ることが、修正版が出るまでの現実的な守りになります。

よくある質問

QLowcoderとは何ですか。

A最小限のコーディングで、画面上のドラッグ&ドロップでWebアプリを作れる、オープンソースのローコード基盤です。社内の業務アプリなどを、自組織のサーバーに立てて作る用途で使われます。複数の組織(テナント)を一つの環境で動かす、マルチテナントの使い方もできます。

Qどんな脆弱性ですか。

ACERT/CCによると、Query Library APIの内部で、組織の範囲の確認が抜けています。権限(adminまたはdev)の確認を、要求した人自身の組織に対してだけ行い、要求されたデータを持つ組織に対しては確認していません。このため、マルチテナント環境で、どこかの組織でadminかdevの権限を持つ認証済みの利用者が、他のテナントのライブラリのクエリ(データソースのIDを含む)を読み取り、そのクエリを他テナントのデータソースに対して実行できてしまいます。結果として、他テナントのデータを持ち出せるおそれがあります。

Q修正版はありますか。

A現時点では提供されていません。CERT/CCは、公式のセキュリティ更新が出るまで、アクセスを制限するよう案内しています。脆弱性が確認されたのはLowcoder 2.4.10です。なお、CERT/CCはベンダー(Lowcoder)と連絡をとろうとしましたが、応答がなく、ベンダーからの声明は受け取っていないとしています。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月15日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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