GoogleはChrome 156の安定版で、353件の脆弱性を直しました。同じChromiumを土台にするMicrosoft Edgeは、10月22日朝の時点で、この修正を取り込んだ版をまだ出していません。Microsoftの予定表では、Edge 156の安定版は「10月22日の週」です。会社でEdgeを標準のブラウザーにしている場合は、出たらすぐ配れるよう段取りを整えておきます。
Edgeの今の状況
Edgeのセキュリティのリリースノートの記載は、次のとおりです(10月22日朝に確認)。
| 日付 |
記載 |
| 10月15日 |
安定版155.0.4283.60。Chromiumの最新のセキュリティの修正を取り込んだ |
| 10月16日 |
安定版155.0.4283.62。同じくChromiumの修正を取り込んだ |
| 10月19日 |
Android版155.0.4283.61 |
| 10月20日 |
最近のChromiumのセキュリティの修正を把握していて、修正を出す作業を進めている |
Edgeのセキュリティのリリースノート(英語)。10月20日は「修正を準備中」出典: Microsoft「Release notes for Microsoft Edge Security Updates」(Microsoft Learn)(引用)
JPCERT/CCは10月21日の週報で、10月16日の155.0.4283.62での修正を「Microsoft Edgeに複数の脆弱性」として取り上げています。一方、Chrome 156の353件にあたる修正は、10月20日の記載のあと、まだ出ていません。Chrome 156で直った中身は、Chrome 156の安定版で353件の脆弱性修正、深刻6件。会社のPCで確かめることでまとめています。
Edge 156は10月22日の週の予定
Microsoftの予定表では、Edge 156の安定版と延長安定版(Extended Stable)は、どちらも「10月22日の週」です。ベータ版は10月6日に出ています。続く157の安定版は11月5日の週、158は11月19日の週の予定です。
Edgeの公開の予定表(英語、154〜158の行を抜粋)。156は10月22日の週出典: Microsoft「Microsoft Edge release schedule」(Microsoft Learn)(引用)
Chromeで直った問題のうち、どれがEdgeに当てはまるか、悪用されているものがあるかは、Microsoftの発表にまだ書かれていません。Edge 156が出たあと、Microsoftのセキュリティ更新プログラムガイドに、対象のCVEが順に載る見込みです(当社の見立て)。
なお、Edgeの安定版のリリースノートによると、10月15日の155.0.4283.60から、Edgeの管理サービス(Edge management service)で、セキュリティの修正を含む更新が出たときに知らせを受けられるようになっています。管理者が深刻度のしきい値を選ぶと、それ以上の修正やゼロデイの修正を含む更新が出たときに通知が届きます。
影響する会社・しない会社
- 影響する: 社用のPCでMicrosoft Edgeを使っている会社です。Windowsの標準のブラウザーのため、Chromeを配っていなくても、多くの社員が使っています。
- 影響する: Edgeの延長安定版を使う会社です。156は延長安定版でも同じ週に出る予定です。
- 影響しない(少ない): Edgeを使わず、Chromeを156.0.8078.47以降に上げた会社です。ほかのChromium系のブラウザーは、各社の発表を確かめます。