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Plex Media Serverの脆弱性が悪用 公表直後に、更新と侵害の確認を

自宅やオフィスでメディアを配信するPlex Media Serverの脆弱性4件を組み合わせた「Plex2Shell」が、技術情報の公開の翌日から実際に悪用され始めました。インターネットに開いた未更新のサーバーが、マイナーや他人の通信を中継するソフトを仕込まれています。修正版と、侵害の確認、在宅勤務での注意点を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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Plex Media Serverの脆弱性が悪用 公表直後に、更新と侵害の確認を

この記事のまとめ

  • メディア配信ソフトのPlex Media Serverにある脆弱性4件(CVE-2026-96652・96654・96655・96656)を鎖のようにつなぐ「Plex2Shell」で、認証なしに遠隔からコードを実行されるおそれがあります。修正は2026年8月3日公開の1.43.3.10861以降に入っています。
  • 技術情報と実証コードが10月16日に公開され、その翌日から、インターネットに公開された未更新のサーバーへの悪用が広く観測されています。Plexは10月19日、実際に広く悪用されていると認め、古いサーバーは侵害を前提に確認するよう求めました。
  • 仕込まれるのは、仮想通貨の採掘(マイナー)と、被害者の回線を経由して他人の通信を流す中継ソフトです。社内や社員の自宅でPlexを動かしている場合は、バージョンの確認、外部公開の見直し、侵害の痕跡の確認が要ります。
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自宅やオフィスで、自分の動画や音楽を配信するソフト「Plex Media Server」に見つかった脆弱性4件を組み合わせた攻撃「Plex2Shell」が、技術情報の公開の翌日から、実際に悪用され始めました。インターネットに公開したままの未更新のサーバーが狙われています。Plexの公式の告知と、発見者・研究者の報告をもとに、情シスが確かめることを整理します。

何が起きているか

Plex Media Serverには、2026年8月3日公開の1.43.3.10861で直った脆弱性が4件あります。Plexは10月19日、フォーラムの告知を更新し、CVE番号と、実際に悪用されていることを明らかにしました。

Plexのフォーラムの告知の10月19日の追記(英語)。4件の脆弱性をつなぐと認証なしの遠隔のコード実行になり、1.43.3.10861以降は影響しないこと、10月16日に実証コードが公開されて以降、インターネットに公開された未更新のサーバーへの攻撃が広く観測され、仮想通貨のマイナーや他人の通信を中継するソフトが仕込まれていること、古いサーバーは侵害を前提にすること、やることとして、1.43.3.10861以降への更新、心当たりのないプロセス(myawesomeproxyなど)やCodecsフォルダーの見覚えのないファイル・proxystream.stへの通信の確認、見つかったらきれいに入れ直してパスワードを変えること、不要ならリモートアクセスを切りポート32400を直接開けないこと、が書かれている
Plexの10月19日の追記。広く悪用されているとして、更新と確認を求めている出典: Plex「Important Security Update for Plex Media Server v1.43.2 and earlier」(引用)

4件は、単独ではなく、順につなぐことで効きます。認証(ログイン)なしに外から送った要求を足がかりに、最終的にサーバーの権限でコードを実行されるおそれがあります。Plexは、1.43.3.10861以降は影響を受けないとしています。

  • CVE-2026-96652: 認証不要のサーバーサイドリクエストフォージェリ(SSRF)
  • CVE-2026-96654: ループバック経由で内部の機能に触れられる
  • CVE-2026-96655: サーバーの持ち主の管理トークンが漏れる
  • CVE-2026-96656: Codecsフォルダーへ任意のファイルを書ける

発見者は2026年7月27日にPlexへ報告し、Plexは修正を出したうえで、10月16日に技術情報を公開しました。実証コードもこの日に公開されています。研究者のBoredHackerBlogは、翌17日に、おとり環境(ハニーポット)で実際の悪用を観測したと報告しました。

仕込まれるもの

悪用されたサーバーには、2つのソフトが仕込まれています。

  • 仮想通貨の採掘(マイナー)。サーバーの計算資源を、攻撃者の採掘に使われます。何も再生していないのにCPUが高いまま、という形で表れます。
  • 通信の中継(プロキシ)ソフト。被害者のインターネット回線を経由して、他人の通信を流します。自宅の回線や会社の回線が、攻撃者の踏み台にされます。

研究者は、Plexが一般家庭の回線で動いていることが多く、攻撃者は、そうした回線を、会社のVPNやメールに近づくための中継として欲しがるだろう、と指摘しています。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: 社内のサーバーやNASでPlexを動かし、インターネットに公開している会社。未更新なら、すでに侵害されている前提で確認します。
  • 影響する: 社員が自宅でPlexを動かし、同じ機器やネットワークで会社の仕事もしている場合。中継ソフトを仕込まれると、家のネットワークが会社に近づく入り口になりえます。
  • 影響しない(可能性が高い): Plexを使っていない会社。ただし、社員が私物の機器で使っていることがあり、在宅勤務の決まりの中で確かめます。

情シスが今日やること

  • バージョンを確かめ、1.43.3.10861以降へ上げる。設定のGeneral(一般)で今の版を確認します。自動更新が入っていても、実際に上がっているかを見ます。NASでは、メーカーのアプリ一覧に新しい版がまだ無いことがあり、その場合はPlexの案内に沿って手動で入れます。
  • 外部への公開を見直す。遠くから使う必要がなければ、設定のRemote Access(リモートアクセス)を切ります。ルーターでポート32400を直接開けている場合は、本当に要るかを確かめます。
  • 侵害の痕跡を確かめる。心当たりのないプロセス(myawesomeproxy・mylovelyminer・x12345のような名前)、Codecsフォルダーの見覚えのない.so・.dll、proxystream.stへの外向きの通信、何も再生していないのにCPUが高いまま、を見ます。
  • 見つかったら、入れ直す。古いデータフォルダーを使い回さず、きれいに入れ直します。最低でもCodecsフォルダーの中身を消し、Preferences.xmlに身に覚えのない変換の設定が無いかを確かめます。Plexアカウントで全端末からサインアウトしてパスワードを変え、同じ機器にあった共有フォルダーや認証情報は、漏れた前提で替えます。

在宅勤務の機器が、会社の入り口になる

今回とくに気をつけたいのは、社員の自宅の機器です。パスワード管理のLastPassは、2022年の2回目の侵害で、担当の技術者の自宅のパソコンにあった「第三者のメディアソフトの脆弱性」を突かれ、遠隔でコードを実行されて、キー入力を盗むソフトを仕込まれたと公表しています。報道では、このメディアソフトはPlexだったと伝えられました(当社は公表文から「第三者のメディアソフト」であることまでを確認しています)。

自宅の趣味の機器が、会社の認証情報に近づく入り口になりえる、という例です。会社のパソコンと、私物のサーバーを同じネットワークに置かない、私物の機器にも更新を促す、といった在宅勤務の決まりを、あらためて確かめる機会になります。

よくある質問

Qどのバージョンに上げればよいですか。

APlex Media Server 1.43.3.10861以降です。設定のGeneral(一般)で今のバージョンを確認できます。自動更新を入れていても、実際に上がっているかを確かめます。NAS(ネットワークHDD)で動かしている場合、メーカーのアプリ一覧に新しい版がまだ来ていないことがあり、その場合はPlexの案内に沿って手動で入れます。

Q侵害されたかは、どう確かめますか。

APlexは、心当たりのないプロセス(myawesomeproxy、mylovelyminer、x12345のような名前)、Codecsフォルダーにある見覚えのない.soや.dllのファイル、proxystream.stへの外向きの通信、何も再生していないのにCPUが高いまま、を挙げています。1つでも見つかったら、または侵害を否定できない場合は、侵害を前提に対応します。

Q侵害が疑われるときは、どうしますか。

APlexは、古いデータフォルダーを使い回さず、きれいに入れ直すことを勧めています。最低でもCodecsフォルダーの中身を消し、Preferences.xmlに身に覚えのない変換(transcoder)の設定が無いかを確かめます。あわせて、Plexアカウントで全端末からサインアウトしてパスワードを変え、同じ機器やVMにあった共有フォルダーや認証情報など、Plexのサービスアカウントが届く範囲は、漏れた前提で扱います。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月20日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

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