株式会社 NTT HumanEXは2026年10月14日、企業の全社員を対象とする定額制のオンライン学習サービス「DX&AI ビギンズパス」を提供開始しました。デジタル技術を使って業務や事業を変えるDXから、生成AI、情報セキュリティまでを基礎から実践の順に学べます。部門ごとに教材を選ぶ前に、全社員で学ぶ内容を整理するための選択肢になります。
DX・AI・情報セキュリティを一つの学習体系に
「DX&AI ビギンズパス」は、既存のDX・AI・情報セキュリティ教材を、学習する順番に沿って体系化したサービスです。学習分野には、DXの基礎、テクノロジー、ビジネス変革、生成AI、情報セキュリティなどが含まれます。教材には「DXビギンズ!」「DXフレンズ」も含まれます。
経済産業省・IPAの「DXリテラシー標準」の4領域に対応しています。これは、DXに取り組むための基礎的な知識や姿勢を整理した標準です。全コースに、変化への向き合い方などを扱う「マインド・スタンス」の視点も取り入れています。
情シスと人事が検討する際は、標準への対応だけでなく、自社で教えたい内容と教材の範囲を照らし合わせることが大切です。生成AIの学習と情報セキュリティの学習を、別々の施策としてではなく、全社員教育の中でどう位置付けるかを考えられます。
短い動画と業務への応用を組み合わせる
同社によると、PCとスマートフォンで受講でき、1年間、繰り返し学習できます。動画1本は約3~10分です。短い単位で学ぶ「マイクロラーニング」形式で、写真やイラスト、キャラクターを使ったスライドアニメーションを採用しています。
理解度チェックテストに加え、自身の業務や自社への応用を考える時間も設けています。動画を見終えるだけでなく、学んだ内容を仕事にどう結び付けるかを考える構成です。ただし、実際の業務改善につなげるには、社内でも振り返りの場をどう設けるか検討する必要があります。
同社は、企業が組織全体の理解状況の把握にも活用できるとしています。今回の資料には、具体的な管理画面や集計方法は書かれていません。定額料金の金額も記載されていないため、教育予算への組み込みには別途確認が必要です。
導入検討企業向けには無料お試しの申し込みを受け付けています。また、同社によると厚生労働省の「人材開発支援助成金」を活用できます。自社で利用できる条件や必要な手続きは、導入判断の前に確認してください。
影響する会社・しない会社
- 影響する: 全社員を対象に、DXや生成AIの基礎教育を検討している企業。サービスの対象はIT担当者だけではなく、企業の全社員です。
- 影響する: 情報セキュリティも含めて学習内容を整理したい企業。教材の範囲と、自社で実施している教育との重複を確認する価値があります。
- 影響しない: このサービスを導入しない企業。今回の発表は学習サービスの新規提供であり、既存システムの更新や設定変更を求めるものではありません。
企業規模や業種による利用条件は、今回の資料には書かれていません。特定の規模の会社だけが対象だと判断せず、申し込み前に確認する必要があります。
情シスが今日やること
- 人事・研修担当に学習分野を共有する。 全社員教育の検討を始める前に、DX、生成AI、情報セキュリティのうち、どの内容を優先したいかを整理します。既存の研修一覧と照らし合わせ、重複する内容と不足する内容を確認してください。
- 無料お試しで確認する項目を決める。 申し込み前に、PCとスマートフォンでの受講、動画の内容、理解度チェック、業務への応用を考える部分を確認項目にします。情シスだけでなく、受講する部門の担当者にも教材を確かめてもらう計画を立てます。
- 理解状況の確認方法をNTT HumanEXに問い合わせる。 試用時に、管理者がどこで何を確認できるか、組織全体の理解状況をどう把握するかを確認します。発表には管理画面の名称や操作手順がないため、集計機能を前提に社内運用を決めないようにします。
- 契約前に費用と助成金の条件を確認する。 人事・経理と、定額料金、1年間の学習期間の扱い、助成金の適用条件を確認します。発表の内容だけで助成金を利用できると判断せず、必要な手続きと担当者を決めてから導入を判断してください。