neoAIは2026年10月14日、ディサークル製のPOWER EGGのAI活用を強化する協業を発表しました。第一弾として、ファイル管理機能と法人向け生成AI基盤「neoAI Chat」を連携し、社内文書への質問に回答と参照元を示す仕組みを目指します。連携機能は開発中で、2026年冬に提供開始予定です。
neoAIが発表に添えた画像出典: neoAI(PR TIMES)(報道用の素材)
ファイルを探す操作から、文書への質問へ
連携対象として想定しているのは、POWER EGGに保存された社内規程や業務マニュアルなどです。neoAIによると、文書とフォルダ構造の情報を、連携オプション経由でneoAI Chatに取り込む予定です。
利用者は、普段使う言葉で質問し、取り込んだ文書に基づく回答と参照元を確認する使い方を想定しています。例えば、本人確認に必要な書類や、新規取引先を登録する手順を尋ねる場面です。
狙いは、文書名や保存場所を確認したり、複数のファイルを開いて必要な情報を探したりする手間を減らすことです。情シスにとっての検討点は、単に検索方法が増えることではありません。問い合わせの多い規程や手順書を、回答の根拠として使える状態に整理できるかが重要になります。
ただし、今回の発表は完成した機能の提供開始ではありません。質問への回答や参照元の提示は、現在開発している仕組みの目標として示されています。
提供条件は今後の確認が必要
POWER EGGは、グループウェア、申請・承認を扱うワークフロー、Webデータベースを備える製品です。neoAIによると、クラウドと、自社で設備を運用するオンプレミスの両環境に対応しています。
一方、今回の連携について、対象となるPOWER EGGの版やプラン、環境別の提供条件、料金、具体的な提供開始日は発表には書かれていません。製品が両環境に対応していることと、連携機能が自社の環境で使えることは分けて確認する必要があります。
両社は、利用法人の要望を踏まえ、文書以外の業務情報への生成AI活用も検討します。こちらも検討段階であり、具体的な機能や提供時期は示されていません。
影響する会社・しない会社
- 影響する: POWER EGGのファイル管理に社内規程や業務マニュアルを保存している会社です。今回の連携対象として示された文書を持つため、利用条件が合えば導入検討の対象になります。
- 影響する: POWER EGGを利用し、本人確認書類や新規取引先登録の手順について社内問い合わせを受けている会社です。発表で想定された質問と、実際の問い合わせを照らし合わせて検討できます。
- 影響しない: POWER EGGを利用していない会社は、今回発表された第一弾の連携を直接使う前提に当たりません。他の文書管理製品との連携は発表には書かれていません。
- 影響しない: 今回の協業発表だけで、既存利用者に設定変更や移行が必要になるとは示されていません。対応が必要な版や契約条件も、発表には書かれていません。
情シスが今日やること
- POWER EGGのファイル管理で、対象候補を洗い出します。 社内規程と業務マニュアルの保存先、文書名、管理する部署を一覧にします。管理画面の具体的な設定箇所は発表にないため、まず実際の保存状況を確認してください。
- 文書の管理部署に、現行の資料かを確認します。 総務や取引先登録を担当する部署などへ、候補文書の一覧を共有します。導入を検討する前に、使うべき版と古い資料の扱いを整理するためです。
- 提供元に、利用条件と情報の扱いを問い合わせます。 対象版、クラウド・オンプレミスそれぞれの対応、料金に加え、取り込み範囲、更新の反映方法、閲覧権限の扱いを確認します。これらの詳細は発表には書かれていません。
- 導入判断の前に、検証用の質問を用意します。 本人確認に必要な書類や新規取引先登録の手順など、発表の利用例に沿って担当部署と質問を作ります。提供後の検証では、回答内容だけでなく、参照元が正しい文書を指すかも確認する計画にします。