エクサウィザーズのグループ会社スタジアムは2026年10月14日、AI応対評価サービス「Dr.Tel」と教育サービスのAPI連携を開始しました。電話応対の評価で見つかった個人の課題を基に、研修カリキュラムを自動生成します。評価結果を見て教材を選ぶ作業を支援しますが、公開は管理者が確認して行う仕組みです。
応対の課題から研修動画を自動で選ぶ
連携先は、リンクが提供する「BIZTEL shouin」と、ブライシスが提供する教育管理システム「shouin for コンタクトセンター」です。APIは、サービス同士がデータや処理をやり取りするための仕組みです。今回はDr.Telが教育サービス側のAPIを呼び出します。
Dr.Telは、録音データをAIで評価するクラウドサービスです。エクサウィザーズによると、感情解析と音声認識で、言葉遣い、発声、話す速さなどの課題を抽出します。生成AIと感情解析を使い、発話内容や文脈も評価します。評価項目や基準は企業ごとに変更できます。
連携先には、2026年10月時点でプロが監修した研修動画が190本以上あります。評価結果に合う動画をAPI経由で自動的に選び、個人別のカリキュラムを用意します。現場での検討点は、動画の本数だけでなく、自社の応対基準と選ばれる教材が合うかどうかです。
自動化するのは教材選び、公開は管理者が判断
自動生成されたカリキュラムは、管理者が確認して公開操作を行います。評価から研修の準備までを自動化しても、公開の判断は人が担います。導入を検討する場合は、この確認を誰の業務にするかを先に決めておくとよいでしょう。
SVと呼ばれる現場の監督・指導担当者は、オペレータの学習状況を一覧で確認できます。教材の公開担当と、受講状況を確認する担当を分ける場合には、両者の役割を整理する必要があります。
エクサウィザーズは、Dr.Telが電話ツールを問わず音声データを解析でき、既存システムを大きく変更せずに連携を利用できると説明しています。ただし、具体的な接続設定や利用できるプランは、今回の発表には書かれていません。Dr.Telは解析件数単位の料金体系ですが、料金額や連携に伴う追加費用の有無も示されていません。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Dr.Telと「BIZTEL shouin」または「shouin for コンタクトセンター」の連携を利用する会社です。教材選びに加え、生成されたカリキュラムの確認・公開を研修運用に組み込む検討が必要です。
- 影響する: 録音データの応対評価と個人別研修をつなげたいコンタクトセンターです。ただし、対象プランや会社規模による利用条件は、発表には書かれていません。
- 影響しない: 今回の連携を利用しない会社について、既存の研修運用や電話ツールの変更を求める内容は発表されていません。既存利用者全員に自動適用されるかどうかも、発表には書かれていません。
情シスが今日やること
- 今日、コンタクトセンターの責任者と契約担当に、Dr.Telと連携先の利用有無を確認します。契約台帳や契約書でサービス名とプランを確認し、連携が現契約で使えるかは提供元に問い合わせます。
- 連携設定に着手する前に、提供元へ設定手順とデータの受け渡し範囲を確認します。発表には管理画面の具体的なメニュー名がないため、接続先、必要な権限、動作確認の方法を案内してもらいます。
- 初回のカリキュラム公開までに、SVと教育担当へ「自動生成後も管理者の確認と公開操作が必要」と知らせます。自社の評価項目・基準を確認し、教材との適合を判断する担当者と公開担当者を決めます。
- 利用開始を決める前に、センター責任者と解析対象の件数を整理します。解析件数単位の料金に加え、教育サービス側の契約条件や連携費用を確認し、予算担当へ共有します。