GitHubは2026年10月7日付の発表で、GitHub Copilot CLIにローカルモデル探索機能を追加したと案内しました。コマンドで操作するCopilot CLIから、稼働中のローカルOllamaの対応モデルを探し、再起動せずに使えます。ただし、ローカルモデルを選ぶことと、外部への通信を止めることは別です。
/modelから探索し、接続先を確認して追加
対応するのはGitHub Copilot CLIのバージョン1.0.94-0以降です。利用者が/modelを実行すると、稼働中のローカルOllamaの対応モデルを探せます。結果は、設定済みのモデルやCopilotのクラウドモデルと並んで表示されます。
見つかったモデルが自動的に追加されるわけではありません。利用者がモデルを選び、追加前にプロバイダーとエンドポイント、つまりモデルの提供元と接続先を確認する手順があります。
追加時の選択肢は「Add and use for this session」と「Add without switching」です。前者は追加したモデルを現在のセッションで使い、後者は使用中のモデルを切り替えずに追加します。追加モデルを使うためにCLIを再起動する必要はありません。
利用には、Ollamaとモデルを事前にインストールしておく必要があります。探索や追加の操作では、モデルを動かす実行環境の導入や、モデルのダウンロードは行いません。また、対象モデルには、外部の機能を実行するツール呼び出しと、応答を順次返すストリーミングへの対応が必要です。接続に失敗した場合は、モデル選択画面に説明が表示されます。
日本での提供は発表には書かれていません。日本語対応や日本向けの価格についても記載はありません。
ローカルモデルでも、オフライン設定は別
今回の機能で特に分けて考えたいのは、モデルの選択と通信の設定です。ローカルモデルを選んでも、CLIのオフラインモードは有効になりません。GitHubへのテレメトリー、つまり利用状況などの情報送信も無効になりません。
CLIのオフラインモードは、COPILOT_OFFLINE=trueで明示的に選びます。ただしGitHubは、このモードでも遠隔プロバイダーにプロンプトやコード文脈が送られ得ると説明しています。オフラインという名称だけで、指示文やコードの情報が外部に送られないと判断しないことが重要です。
GitHubは、ローカルモデルを使う「intelligent routing」も発表しました。ただし、今回の取材資料には具体的な動作条件がありません。社内で利用可否を決める際は、探索機能で確認できる接続先と、通信に関する設定を分けて確認する必要があります。
影響する会社・しない会社
- 影響する: Copilot CLIの1.0.94-0以降を使い、Ollamaと対応モデルを導入済みの会社です。モデルの選択画面で、ローカルモデルを探して追加できます。
- 影響する: ローカルモデルの利用を前提に、コードの外部送信を制限したい会社です。モデルの選択だけでは、オフライン化やテレメトリーの無効化にならない点を確認する必要があります。
- 影響しない: Copilot CLIを使っていない会社は、今回のCLI内の探索操作を見直す対象ではありません。
- 影響しない: Ollamaやモデルを未導入の端末では、今回の探索操作だけで利用環境が整うわけではありません。対象となる契約プランや会社規模の条件は、発表には書かれていません。
情シスが今日やること
- 利用部門に版と導入状況を確認する。 開発担当者に、Copilot CLIのバージョン、Ollamaの稼働状況、導入済みモデルを確認してもらいます。ローカルモデルの利用を認める前に、対応版とモデルの条件を整理します。
- モデル選択画面で接続先を確認する。 対応端末で
/modelを開き、追加前に表示されるプロバイダーとエンドポイントを確認します。接続に失敗した場合は、画面に表示される説明を担当者から共有してもらいます。
- 追加と切り替えの手順を共有する。 利用者に、モデルは自動追加されないことと、追加時の二つの選択肢を知らせます。試用前に、追加だけ行うのか、現在のセッションで使うのかを決めます。
- 業務コードを扱う前に通信設定を点検する。 開発責任者と情報セキュリティ担当者に、ローカルモデルの選択ではテレメトリーが止まらないことを共有します。
COPILOT_OFFLINE=trueの設定有無だけでなく、選択した接続先と、遠隔プロバイダーへの送信が起こり得る点も確認し、業務データを使う前に利用条件を決めます。