本文へ移動
情シスのミカタ
事故・障害約6分で読めます

NEXT STAGE、BIツールの不正アカウント利用で最大約4万件が漏えいの可能性

NEXT STAGEは2026年10月13日、社内業務で使うBIツール(Metabase社提供)の脆弱性リスクが公表されていた中、第三者が不正アカウントでデータベースを検索できる状態だったと発表しました。対象は最大約40,000件です。公表の内容と、自社のBIツールを点検する手順を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
文字
NEXT STAGE、BIツールの不正アカウント利用で最大約4万件が漏えいの可能性

この記事のまとめ

  • NEXT STAGEは10月13日、社内で使うBIツールで第三者が不正アカウントを利用し、データベースを検索できる状態だったと発表しました。
  • 漏えいの可能性は最大約40,000件です。期間は9月22日〜10月9日で、検索のみ可能でデータの更新・削除はできなかったとしています。
  • 自社でも、BIツールや分析ツールの版、公開範囲、アカウントの管理を確かめます。公表は脆弱性の番号を挙げていません。
こんな方に#30代#40代#50代#60代実務

NEXT STAGEは2026年10月13日、社内業務で使うBIツールで、第三者が不正アカウントを利用し、同社サービスのデータベースを検索できる状態だったと発表しました。漏えいの可能性は最大約40,000件です。BIツールは、データベースの数字を集めて表やグラフにする分析ツールです。社内の情報が集まるので、自社の点検にも使えます。

NEXT STAGEが10月13日に公表した内容

株式会社NEXT STAGE(コード359A・TOKYO PRO Market、本社は大阪)は、住宅品質のマネジメントサービス「Qualiz」などを提供する会社です。お知らせは東京証券取引所の開示(TDnet)に出ています。同社サイトのニュース欄では、2026年10月13日時点で本件のお知らせを確認できませんでした。この記事は、TDnetのPDFを一次情報にしています。

NEXT STAGEのお知らせの1ページ目。日付は2026年10月13日、題はサイバー攻撃による不正アクセス及び情報漏えい等に関するお知らせとお詫び。冒頭に、社内業務で利用するMetabase社提供のBIツールで、脆弱性に対するリスクが公表されていたが、第三者がアカウントを不正に利用し閲覧できる状態にあったことが判明したと書かれている。1の経緯には、2026年10月9日に発覚し、検索のみ可能でデータ更新・削除はできないこと、対象アカウントの停止とアクセス制限、個人情報保護委員会への報告が書かれている。2の漏えいの可能性のある情報の範囲には、サービスはQualiz(旧GenKan-NS/TeiKan-NS含む)とACRO5、期間は2026年9月22日から10月9日、件数は最大約40,000件、内容はお取引先と認定現場監査士の氏名、電話番号、Eメールアドレスと、旧GenKan-NS/TeiKan-NSのみ認証情報、認定現場監査士のみ住所・生年月日・資格・血液型を含むことが並ぶ。3には二次被害は確認されていないこと、不審なメールや電話への注意が書かれている
NEXT STAGEが10月13日に出したお知らせ(TDnet)の1ページ目。経緯と漏えいの範囲出典: 株式会社NEXT STAGE「サイバー攻撃による不正アクセス及び情報漏えい等に関するお知らせとお詫び」(2026年10月13日)(引用)

何が起きたか

日 公表の内容
2026年9月22日 不正アクセスが発生した期間の始まり
2026年10月9日 同社が使うBIツールで、第三者による不正アクセスを受け、不正アカウントからデータベースを検索できる状態だったことが発覚。期間の終わり
発覚後 対象アカウントの停止、関連データベースへのアクセス制限などを実施
2026年10月13日 お知らせを公表

お知らせは、原因を次のように書いています。

弊社が社内業務で利用しているシステム(Metabase社が提供するBIツール)において、脆弱性に対するリスクが公表されておりましたが、弊社においても、当BIツール内の情報を第三者がアカウントを不正に利用し閲覧できる状態にあったことが判明いたしました。

出典: 株式会社NEXT STAGE「サイバー攻撃による不正アクセス及び情報漏えい等に関するお知らせとお詫び」

不正アカウントからできたのは検索だけです。同社は、データの更新・削除はできず、データ破壊などの被害はないとしています。

漏えいの可能性のある情報と件数

項目 公表の内容
関連するサービス Qualiz(旧GenKan-NS/TeiKan-NSを含む)、ACRO5
不正アクセスの期間 2026年9月22日〜2026年10月9日
件数 最大約40,000件
内容 お取引先と認定現場監査士の氏名、電話番号、Eメールアドレス
旧GenKan-NS/TeiKan-NSだけ 認証情報を含む
認定現場監査士だけ 住所、生年月日、資格、血液型を含む
含まれないもの クレジットカード情報、銀行口座情報、本人確認書類など

数字は「最大」で、「漏えいの可能性」と書かれています。実際に持ち出されたかどうかは、公表されていません。

会社の対応と今後

  • 対象アカウントの停止と、関連データベースへのアクセス制限を実施した
  • アクセス記録などを調査している
  • 個人情報保護委員会へ報告した
  • 関連するお客様へ、早急に状況を連絡する
  • 対象システムの脆弱性の改修、監視体制の強化、ネットワークのアクセス権限の厳格な見直しを進める
  • 情報セキュリティ体制を再構築する。業績への影響は軽微と認識している

お知らせに書かれていないこと

  • 脆弱性の名前や番号、版
  • 不正アカウントが、どのように作られたか、または既存のアカウントが乗っ取られたのか
  • 不正アクセスが、インターネットからどう届いたか

この記事でも、書かれていないことは推し量りません。

影響する人・会社、しない人・会社

  • 影響する: Qualiz、旧GenKan-NS/TeiKan-NS、ACRO5に関わるお取引先と認定現場監査士。氏名、電話番号、Eメールアドレスが対象です。認定現場監査士は、住所、生年月日、資格、血液型も含まれます。
  • 影響する: 社内でMetabaseなどのBIツールや分析ツールを使い、インターネット側から開ける状態の会社。今回と同じ形の被害が起こり得ます。
  • 影響しない: クレジットカード情報、銀行口座情報、本人確認書類。同社は含まれていないとしています。
  • 影響しない: BIツールや分析ツールを使っていない会社。

利用者として気をつけること

同社は、現時点で二次被害は確認されておらず、お客様の特別な手続きは不要としています。次の点だけ、注意が求められています。

  • 不審なメールや電話、心当たりのない着信が届いたら、添付ファイルを開かず、URLにもアクセスしない
  • 同社が、電話やメールでパスワード、認証コード、銀行口座の暗証番号を尋ねることはない

対象になり得る社員がいる会社は、不審な連絡を情シスへ知らせる流れを確かめます。

会社の学び 社内で使うBIツールをどう点検するか

BIツールはデータベースを検索できる仕組みなので、乗っ取られると情報がまとめて見られます。今回の公表から言えるのは、「脆弱性のリスクが公表されていた」ことと「アカウントが不正に使われた」ことの2点です。次の4点を、自社で確かめます。

1. 版と更新

  • 社内で使っているBIツール、ダッシュボード、分析ツールを一覧にする。部署が独自に入れたものも探す
  • 製品ごとに、動いている版と、提供元が出している最新版・セキュリティの更新を見比べる

Metabaseを使っている会社は、提供元の公式サイトで、公表されている脆弱性の情報と更新を確認します。この記事は、今回の件に当たる番号を挙げられません。

2. インターネットからの公開範囲

  • BIツールのURLが、社外の回線から開けるかを、スマートフォンのテザリングなどで試す
  • 開けるなら、社内の回線やVPN、接続元IPアドレスの制限に絞る

3. アカウントの管理

  • アカウントを一覧にする。退職者、異動者、使っていないテスト用のアカウントを止める
  • 管理者の権限を持つアカウントを、必要な人だけにする
  • ログインに二要素認証(パスワードのあとにもう一度確かめる方法)かシングルサインオンを入れる

4. データベースへの接続の権限

今回の不正アカウントは「検索のみ」でした。それでも、氏名・電話番号・Eメールアドレスなどが見られる状態でした。

  • BIツールがデータベースに接続するユーザーを、読み取り専用にする
  • 見せる必要のない表と列は、接続の権限から外す。個人情報の列は、最初から見せない設計にする
  • 本番のデータを丸ごと見せず、集計した表や、個人を特定する項目を除いた表を使えないかを考える

個人データの漏えいのおそれがあるときの報告は、委託先で個人情報が漏えいしたら?報告3〜5日・30日と本人通知の流れにまとめています。個人情報保護委員会の資料は、漏えい等の対応とお役立ち資料にあります。

会社・情シスが今日やること

  1. 社内で使っているBIツール・分析ツールを、部署に聞いて一覧にする。名前、版、管理者、使っているデータベースを書く
  2. 一覧のうち、インターネット側から開けるものを、社外の回線から試して確かめる。開けたら、社内の回線かVPNに絞る日を決める
  3. 各ツールのアカウントを棚卸しする。退職者と使っていないものを止め、管理者の権限と二要素認証の有無を確かめる
  4. BIツールがデータベースに接続するユーザーの権限を確かめる。読み取り専用か、個人情報の列を見せていないかを見る
  5. 提供元の更新の知らせを受け取る人を決め、最新版との差を今週中に確かめる。差があれば更新日を決める

よくある質問

QNEXT STAGEのサービスを使っていない会社は、関係ありますか?

A公表された対象は、Qualiz(旧GenKan-NS/TeiKan-NSを含む)とACRO5に関わるお取引先と認定現場監査士の情報です。使っていなければ、この件で情報が見られた可能性はありません。ただし同じ種類のBIツールや分析ツールを社内で使っているなら、版・公開範囲・アカウントの点検は同じように要ります。

QMetabaseのどの脆弱性が使われたのですか?

Aお知らせは「脆弱性に対するリスクが公表されておりました」と書くだけで、脆弱性の番号や、侵入の具体的な方法は出ていません(2026年10月13日確認)。この記事も番号は挙げません。自社のMetabaseは、提供元の公式サイトで公表されている最新の版と更新の案内を確かめてください。

Q対象の人は、パスワードを変えたほうがよいですか?

Aお知らせに、パスワード変更の案内はありません。認証情報が含まれるのは旧GenKan-NS/TeiKan-NSだけです。同社は、パスワード、認証コード、銀行口座の暗証番号を電話やメールで尋ねることはないとしています。同じパスワードを他のサービスで使っているなら、念のため変えておくと安全です。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月13日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、いいねと共有をお願いします