NTTテクノクロスは2026年10月14日、PCの設定不備やアプリの脆弱性を継続点検するクラウドサービス「mieten」の新版を発表しました。2026年10月15日から提供開始予定です。Microsoft IntuneとMicrosoft Entra IDとのデータ連携により、問題のある端末の部署や利用者を把握し、是正対応につなげやすくします。
端末の問題と部署・利用者を結び付ける
新版では、組織やユーザーの情報を管理するMicrosoft Entra IDのデータを、mietenの端末情報に関連付けられます。同社によると、問題のある端末がどの部署に属し、誰が使っているかをダッシュボードで特定できます。
端末管理サービスのMicrosoft Intuneからは、コンプライアンスポリシーへの準拠状況を集約表示できます。これは、端末が定められた管理基準を満たしているかを示す情報です。mietenの点検に加え、Intune側の準拠状況も確認できるようになります。
利用者は端末の点検状況と対応項目を確認し、自ら是正できます。同社は、この仕組みによって情シスの問い合わせ対応や督促の負担を軽くすることを目指しています。
情シスにとっての検討点は、問題を見つけることだけではありません。誰に対応を依頼するか、どこまで利用者に任せるかを決めることです。導入を検討する際は、利用者が対応する項目と、情シスに引き継ぐ項目を分けておくとよいでしょう。
閲覧権限・認証と資産台帳の連携も追加
新版は、組織単位で点検結果の閲覧権限を設定できます。また、管理画面へのアクセス時に多要素認証を使えるようになります。多要素認証は、複数の要素を組み合わせて本人確認する仕組みです。
部署ごとに点検結果を確認する運用を検討する場合は、結果を見せる範囲と、是正対応を担う人を併せて決める必要があります。閲覧権限を設定できることと、各部署へ管理を任せることは分けて考えたいところです。
同社のIT資産台帳ツール「iTAssetEye」との連携機能も追加します。mietenの点検結果をiTAssetEyeへ連携し、台帳と統合管理できるとしています。両サービスを利用する会社では、資産台帳と点検結果を扱う業務を見直す検討材料になります。
価格は利用環境や構成によって異なり、詳細は問い合わせが必要です。今回の発表に、連携に必要な契約プランや対応版の条件は書かれていません。導入判断の前に、自社の構成で利用できるか確認する必要があります。
影響する会社・しない会社
- 影響する: mietenを利用し、Microsoft IntuneやMicrosoft Entra IDとの連携を検討する会社です。端末の問題と部署・利用者の情報を結び付ける運用が検討対象になります。必要な契約条件は発表には書かれていません。
- 影響する: 部署ごとに点検結果を確認したい会社や、mietenとiTAssetEyeを利用する会社です。閲覧範囲や台帳との統合管理を見直す材料になります。
- 影響しない: mietenを利用せず、導入も予定していない会社には、この新版による直接の運用変更はありません。IntuneやEntra IDだけを利用する会社への設定変更要求は、発表には書かれていません。
情シスが今日やること
- 利用状況を整理する。 mieten、Microsoft Intune、Microsoft Entra ID、iTAssetEyeの利用有無を、端末管理と資産台帳の担当者に確認します。連携を検討する組み合わせと、現在の契約・構成をまとめます。
- 提供元へ条件を問い合わせる。 2026年10月15日の提供開始予定を踏まえ、必要な契約、対応版、連携設定、価格をNTTテクノクロスに確認します。発表だけでは、自社環境で使えるかは判断できません。
- 導入後に確認する項目を決める。 mietenのダッシュボードで、問題端末の部署・利用者と、Intuneのポリシー準拠状況を確認する手順を検証項目にします。組織別の閲覧権限と、管理画面への多要素認証も確認対象に加えます。具体的な設定画面の場所は発表には書かれていません。
- 是正の担当と期限を決める。 導入前に、各部署の担当者へ閲覧範囲と対応分担の案を共有します。利用者が自分で直す項目、情シスへ相談する項目、対応期限を社内で決め、点検結果を見せるだけで終わらない運用を準備します。