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無印良品アプリ最大2726万件流出か 退会者のメールと生年月日も

無印良品のMUJIアプリから、メールアドレスと生年月日、性別が最大約2,726万件流出した可能性があり、退会した人の分も含みます。会員の仕組みがある会社が退会者のデータを数えて消す手順と、社員へのお知らせの文面の例が分かります。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:報道から
文字

報道をもとにまとめた記事です。当事者の公式の発表は確認できていません。公式の発表が出たら、それをもとに書き直します。

無印良品アプリ最大2726万件流出か 退会者のメールと生年月日も

この記事のまとめ

  • 漏れた可能性があるのはメール・生年月日・性別で、氏名と住所、電話番号は含みません。
  • infoQでは、持ち出された記録のうち、退会から2か月を過ぎた9,068件に個人情報がありませんでした。
  • 本物のお詫びも届くので、メールのリンクは開かず、アプリから案内を見るよう伝えます。
  • 退会者を何件、いつまで持つかを数え、過ぎた分は消すか個人を識別できない形にします。
こんな方に#20代#30代#40代#50代実務

最大約2,726万件。無印良品の公式アプリ「MUJIアプリ」から流出した可能性がある件数で、すでに退会した人の情報まで含みます。一方で、項目はメールアドレス、生年月日、性別の3つだけで、氏名も住所も電話番号も含みません。

無印良品を展開する良品計画が10月30日に発表し、ITmedia NEWSとINTERNET Watchが同じ日に伝えました。情シスに関わるのは、社員に届くおそれのある偽のメールと、自社の会員データに残る退会者の分の2つです。

報道が伝えた中身と、まだ分からないこと

良品計画のお知らせの原文は確認できていないため、2つの報道が伝えた範囲で書きます。

項目 報道が伝えた内容
対象 MUJIアプリ利用者の情報、最大約2,726万件(退会した人を含む)
流出した可能性のある項目 メールアドレス、生年月日、性別
含まれない項目 クレジットカード情報、氏名、住所、電話番号など
会社の対応 外部からの不正アクセスを検知し、アクセスを遮断して修正を適用
被害 ダークウェブなどへの流出や、悪用による被害は確認していない
連絡 対象の人へ順次、個別に連絡する。外部への流出が確認されたら改めて公表
サービス MUJIアプリと無印良品ネットストアは、通常どおり使える

公表の時点で、MUJIアプリも無印良品ネットストアも通常どおり使えます。松屋は、28日の夜からアプリと公式サイトを止めています。アプリを開いて案内を確かめられる状態が続いているので、社員にも「メールより先にアプリを見る」と伝えやすいでしょう。

件数の「最大」は、範囲を広めに取った数字です。10月にアンケートサイト「infoQ」への不正アクセスを公表したGMOリサーチ&AIも、第1報の最大94万8,498件を、第2報で89万4,082件に確定させました。2,726万件も、調査が進めば動くかもしれません。

一方で、原因と経緯、いつ気づいたか、2,726万件のうち退会した人が何件で、いつまでに退会した人が含まれるのかは、報道からは分かりません。ネットストアだけの会員が対象に入るかも不明です。続報が出たら、この記事に書き足します。

同じ日の松屋とは、漏れた項目が逆

同じ10月30日には、松屋フーズホールディングスも、松屋のアプリなどから約238万件が漏えいしたと公表しました。2件を並べると、漏れた項目がちょうど逆です。

MUJIアプリ(良品計画) 松弁ネットなど(松屋フーズホールディングス)
公表の段階 流出の可能性 漏えいを確認
件数 最大約2,726万件 2,377,127件と、アプリ会員2,000件(最大3,000件)
氏名・住所・電話番号 含まない 大きいほうの集まりに含む
メールアドレス 含む 大きいほうの集まりには含まない
サービス 通常どおり アプリと公式サイトを停止

松屋のアプリ会員2,000件は、生年月日とメールアドレスも含みます。ただ、約238万件の大半で漏れたのは、氏名と電話番号と住所です。

偽の連絡がどこから来るかは、漏れた項目しだいです。松屋の件では電話とSMSを警戒しましたが(松屋の件の記事)、MUJIアプリの件で警戒するのはメールです。

氏名が漏れていないので、この件の情報だけで作る偽のメールは、宛名を「お客様」のようにぼかすしかありません。とはいえ、ほかの事故で出回った名簿と組み合わせれば、名前を足すことはできます。宛名に本名があるかどうかで、本物かを決めないほうがよいでしょう。

生年月日がそろえば、誕生月の特典やクーポンをうたう文面も作れます。生年月日を本人確認に使っている窓口が社内にあるなら、バーガーキングの件の記事で書いた見直しが、そのまま当てはまります。

お詫びとセールの案内に、偽のメールが混じるおそれ

ITmedia NEWSによると、公表は会員向けのセール「無印良品週間」の最中でした。良品計画は対象の人へ順次連絡するとしたうえで、流出した可能性のある情報を悪用した「なりすましメール」への注意も呼びかけたといいます。

無印良品からのメールを待っている人が多い時期に、本物のお詫び、本物のセールの案内、偽のメールの3つが並ぶおそれがあります。文面や見た目で見分けさせるのは難しいと考えます。

社員に伝えることは、2つに絞れます。

1つは、メールのリンクからは開かず、スマホに入れたMUJIアプリか、自分で打ち込んだ公式サイトで案内を見ることです。もう1つは、会社のアドレスに届いた不審なメールを、開かずに情シスへ転送してもらうことです。社用のメールアドレスでMUJIアプリに登録した社員がいれば、偽のメールは会社の受信箱にも届くおそれがあります。考え方はカプコンの件の記事と同じです。

退会した人のデータは、消す時期で漏れる範囲が変わる

MUJIアプリの件でもう1つ気になるのは、退会した人の分まで対象に入った点です。10月の発表を見ると、退会した人の扱いは会社ごとに違いました。

公表 退会した人のデータの扱い 事故で分かったこと
GMOリサーチ&AI(infoQ・10月14日の第2報) 退会から2か月以上たつと、プライバシーステートメントに基づいて個人情報を削除 持ち出された記録のうち9,068件は、個人情報を含まなかった
So-net(10月27日) 最終月の請求と問い合わせ対応のため、退会後も一定期間保持 3月以降の退会者272,215件は漏えい。2月末日までの退会者は対象外
タイムズカー(10月16日の第4報) 免許証などの画像を、会員の間と退会後7年間保有 登録の確認が済んだらすぐ消すルールに変え、持っている分は10月末までに削除
MUJIアプリ(10月30日・報道) 退会した人も対象 内訳と、いつまでの退会者かは不明

GMOリサーチ&AIは「退会から2か月」、So-netは「2月末日まで」と、退会者の範囲を日付で区切って示せました。消す時期を決めていたからこそ引けた線だとみています。期間が7年と長かったタイムズカーは、事故のあとでルールそのものを改めました。期限を決めずに持ち続ければ、事故の件数は退会者の分だけ膨らむ計算です。

個人情報保護法は、使う必要がなくなった個人データを、遅滞なく消すよう努めることを事業者に求めています。1罰則のある義務ではなく努力義務ですが、ガイドラインによると、「消去」にはデータを削除することのほか、特定の個人を識別できないようにすることも含まれます。

個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)の3-4-1「データ内容の正確性の確保等(法第22条関係)」の画面。法第22条の条文の枠の下に、保存期間の設定などで個人データを正確かつ最新に保つこと、利用する必要がなくなったときは遅滞なく消去するよう努めること、法令で保存期間が定められている場合はこの限りではないことが書かれている。事例は、キャンペーンの懸賞品の発送が終わり、不着対応などの合理的な期間が過ぎた場合。注に、個人データの消去とは個人データとして使えなくすることで、削除のほか、特定の個人を識別できないようにすることなどを含むとある
ガイドライン(通則編)3-4-1。消去には、特定の個人を識別できないようにすることも含む出典: 個人情報保護委員会(公共データ利用規約(第1.0版)に準拠(個人情報保護委員会ウェブサイトの利用規約)。ページの3-4-1の部分を撮影し、下を切り取ったもの・2026年10月30日確認)

GMOリサーチ&AIは、会員の記録そのものは残しつつ、個人情報だけを消していました。ガイドラインの言う、識別できない形にする消し方にあたるとみられます。利用の統計や不正の調査に記録を残したい会社でも、取りやすい方法だとみています。

会員の仕組みでは、退会したら行に印を付け、ログインできなくするだけの設計をよく見かけます。画面からは消えても、データベースの中では現会員と同じ表に残ったままです。印だけの形だと、退会者がすべて件数に入ります。自社の仕組みがどちらの形かは、今日のうちに調べられるはずです。

影響するのは、アプリを使う社員と会員データを持つ会社

まず、MUJIアプリを使っている、または使っていた社員です。本人あてのお詫びと偽のメールの両方が届くおそれがあり、社用のアドレスで登録していれば会社の受信箱も同じです。退会済みの人も対象です。

店で買うだけでアプリに登録していない人は、報道が伝える対象の外です。クレジットカード情報は含まれないとされているので、カードの再発行までは要らないでしょう。

もう1つは、自社でアプリや通販、会員サイトを運営している会社です。今回の事故の影響は受けませんが、退会した人のデータをどう持つかは、同じ形の事故が起きた日に件数を左右します。

退会者の行を数えて、消す時期を決める手順

  1. 今日のうちに、上の文面で社員に知らせます。メールのゲートウェイで、件名に「無印良品」「MUJI」「良品計画」を含むメールを検索し、急に増えていないかも見ておきます。
  2. 自社の会員データベースで、退会した人の行が残っているかを調べます。退会日の列があれば年ごとに数え、最も古い退会日を出します。退会日が無く印だけなら、期限で消せない設計だと分かります。
  3. プライバシーポリシーや利用規約に書いた「退会後の扱い」と、実際の動きを比べます。メール配信やCRMなどの委託先と、バックアップにも同じデータが残っていないかを、担当者と委託先に聞きます。
  4. 残す理由ごとに期間を決めます。最終月の請求、問い合わせ、不正の調査など、理由が無くなった分は消すか、氏名や連絡先など個人を識別できる項目を消します。残した会員IDが、ほかの表やバックアップと突き合わせられないかも確認します。法令で保存期間が決まっているものは、別に扱います。
  5. 事故の日に、退会者の件数をすぐ出せるかを確認します。委員会への速報は知ってから概ね3〜5日、確報は30日以内で、不正アクセスのように不正の目的が疑われる事態なら60日以内です。委員会への報告の期限で、公表の期限ではありません。2

2,726万件のうち、何割が退会した人なのか。続報で退会者の内訳と期間が出れば、自社の期間を決めるときの比べる相手になります。

注

  1. 個人情報の保護に関する法律第22条。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)3-4-1。 ↩

  2. 個人情報の保護に関する法律第26条、同法施行規則第7条・第8条。ガイドライン(通則編)3-5-3-3・3-5-3-4。 ↩

よくある質問

QMUJIアプリのパスワードは変えたほうがよいですか。

A報道が伝えた項目に、パスワードは入っていません。ただ、MUJIアプリと同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを、ほかのサービスでも使っているなら、この機会に分けておくと安心です。ほかの事故で出回ったパスワードと、今回のメールアドレスを組み合わせた不正ログインに備えられます。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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