本文へ移動
情シスのミカタ
事故・障害約4分で読めます

釧路市の学習用端末の委託先にランサムウェア アカウントとパスワードが流出の可能性

北海道釧路市は2026年10月15日、市立小中学校の学習用端末の管理・運用を委託している株式会社ポータスが、ランサムウェアの攻撃を受けたと発表しました。児童生徒と教職員のアカウント名やパスワード、全39校のネットワーク機器などの管理用パスワードが流出した可能性があります。端末の管理を外に任せている会社が確かめることをまとめます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆編集部が確認:
文字
釧路市の学習用端末の委託先にランサムウェア アカウントとパスワードが流出の可能性

この記事のまとめ

  • 釧路市の市立小中学校の学習用端末の管理・運用を任されていたポータスの社内サーバーが、8月29日にランサムウェアの攻撃を受けました。市の端末の設定を保存していたサーバーにも、不正アクセスの痕跡が見つかっています。
  • 流出した可能性があるのは、児童生徒と教職員の学校名・氏名・ふりがな・アカウント名・パスワードと、全39校のネットワーク機器や学校用メールアドレスなどの管理用パスワードです。住所や成績は含まれていません。
  • 当初、委託先は市のサーバーに影響はないと報告していました。流出の可能性の報告は、攻撃から約1か月半後の10月13日です。市は全員のアカウントと管理用パスワードを変えます。
こんな方に#30代#40代#50代実務

学習用端末の管理を外の会社に任せたとき、その会社のサーバーには何が残っているのでしょうか。北海道釧路市は10月15日、市立小中学校の学習用端末の管理・運用を任せている株式会社ポータスがランサムウェアの攻撃を受け、児童生徒と教職員のアカウント名やパスワードが流出した可能性があると発表しました。

市によると、攻撃を受けたのは委託先の社内サーバーで、学校の端末や市教育委員会のシステムではありません。ただ、委託先のサーバーには、市の端末の設定などの情報が保存されていました。

釧路市のホームページ『委託事業者のサーバーへの不正アクセスによる情報漏洩の可能性について』(更新日2026年10月15日)。市立小中学校の学習用端末の管理運用業務を委託している事業者の社内サーバーが外部から不正アクセスを受け、児童生徒及び教職員の学習用アカウントの情報が含まれていたことが判明。現時点で情報の流出や不正利用は確認されていないが、不正アクセスの痕跡が確認されたため市教委が対策を進めている。住所、生年月日、電話番号、口座情報、成績、健康診断情報は含まれていない
釧路市の発表。委託先の社内サーバーに学習用アカウントの情報出典: 北海道釧路市「委託事業者のサーバーへの不正アクセスによる情報漏洩の可能性について」(引用)

攻撃は8月29日、流出の可能性の報告は10月13日

日付 できごと
2026年8月29日 ポータスの社内サーバーが、ランサムウェアの攻撃を受ける
その後 ポータスは、市が利用するサーバーへの影響はないと市に報告
外部の専門機関の調査 市の端末の設定などを保存していたサーバーに、不正アクセスの痕跡が見つかる
10月13日 ポータスが、情報が外部に流出した可能性を否定できないと市に報告。市は同じ日に小中学校へ経過と対応を説明
10月15日 市が公表

攻撃から流出の可能性の報告まで、約1か月半かかっています。最初の報告では、市の分に影響はないとされていました。委託先の事故では、初めの「影響なし」が、詳しい調査のあとで変わることがあります。

委託先のサーバーにあった、3年度分のアカウント

流出した可能性があるのは、次の2種類の情報です。

区分 中身 件数
児童生徒と教職員のアカウント 学校名、氏名、ふりがな、アカウント名、パスワード 令和2年(2020年): 児童生徒11,106件、教職員879件、管理者4件
令和7年(2025年): 児童生徒9,252件、教職員871件
令和8年(2026年): 児童生徒8,284件、教職員837件
学校の機器などの管理用パスワード 学校のネットワーク機器と、学校用メールアドレスなどの管理用のパスワード 全39校分

市は、どちらにも住所、生年月日、電話番号、口座情報、成績、健康診断の情報は含まれていないとしています。10月15日の時点で、委託先が外部の専門機関に頼んで監視と調査を続けており、市の情報の掲載や不正利用は確認されていません。

表を見ると、委託先のサーバーには、2026年度の分だけでなく、2020年度と2025年度のアカウントの一覧も残っていました。パスワードがどんな形で保存されていたかは、発表に書かれていません。

市の対応は、全員のパスワードの変更

市は、すべての児童生徒と教職員のアカウントのパスワードと、学校のネットワーク機器や学校用メールアドレスなどの管理用パスワードを、速やかに変えるとしています。保護者には、各学校から経過を説明し、謝罪します。

あわせて、情報の取り扱いとその大切さを委託先に改めて伝え、管理の体制を確認して指導するとしています。問い合わせは、委託先のポータスが受け付けています。

影響するのは釧路市の学校の関係者、ほかの会社は委託の形を見直す

直接影響するのは、釧路市立の小中学校の児童生徒と教職員です。アカウントのパスワードが変わるので、学校からの案内に沿って使い方を確かめます。

市の外の学校や会社には、今回の流出の影響はありません。ただ、端末の管理(MDM)や初期の設定を外の会社に任せている組織は、同じことが起こりうる形かどうかを見ておく価値があります。初期の設定の作業では、利用者のアカウントの一覧や、機器の管理用のパスワードを、委託先に渡すことが多いからです。端末の管理の製品の違いは、MDM・UEMの製品の地図2026年秋15製品を対応OSと機能で図解にまとめています。

端末の管理を外に任せている会社が確かめる手順

  1. 委託先が持っている自社の情報を、委託先に一覧にしてもらいます。利用者のアカウント名と初期パスワード、端末の設定、ネットワーク機器やメールの管理用のパスワードなど、何をどのサーバーに置いているかを確かめます。
  2. 使い終わった年度や、終わった作業の情報を、いつ消すかを決めます。契約の書面に、作業が終わったあとの削除と、削除したことの報告を入れます。
  3. 委託先に渡した管理用のパスワードは、作業が終わったら変えます。委託先と共有し続けるものは、共有の範囲と、変える時期を決めておきます。
  4. 委託先で事故が起きたときの報告の期限を、契約に書きます。最初の報告と、調査の結果の報告の2段階で、いつまでに何を知らせるかを決めておくと、「影響なし」からの変更にも備えられます。
  5. 利用者のパスワードを一斉に変える手順を、平時に用意します。今回の市のように、全員を変えることになったとき、案内の文面と、変更を手伝う窓口を誰が受け持つかを決めておきます。

よくある質問

Q学校の学習用端末そのものが攻撃されたのですか。

A市によると、攻撃を受けたのは委託事業者の社内サーバーで、学校の学習用端末や市教育委員会のシステムが攻撃を受けたものではありません。委託先のサーバーに、市の端末の設定などの情報が保存されていました。

出典・参考

編集部が確認:。確認した監修者は、この下に載せています。

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、いいねと共有をお願いします