GitHubは2026年10月15日、リポジトリへのプッシュ時に送るメール通知を廃止しました。コードなどを保存するリポジトリに変更を送信する操作がプッシュです。この通知メールは送信されなくなったため、メールを更新確認のきっかけにしている会社は、通知経路の見直しが必要です。
廃止済みの通知、理由は迷惑メールへの悪用防止
今回廃止されたのは、リポジトリのプッシュイベントに対する通知メールです。終了予定の案内ではなく、すでに送信されなくなったという発表です。従来のメールを待つ運用を続けないよう、開発部門と受信側で確認してください。
GitHubは、スパムと不正利用の防止を廃止の目的に挙げています。従来の仕組みでは、受信者が事前に同意していなくてもメールが送信されていました。同社によると、GitHubのメール基盤を迷惑メールの送信に悪用される恐れがありました。
今回の発表は、プッシュ時の通知メールについてのものです。「GitHubのメール通知がすべて止まる」と社内に伝えるのではなく、対象の通知を特定して周知する必要があります。
通知を続けるなら、Actionsと自社側の送信手段を検討
GitHubが案内する代替策は、処理を自動実行するGitHub Actionsのワークフローです。プッシュイベントをきっかけにワークフローを実行し、利用者自身のSMTPサーバー、またはメールプロバイダーを使ってメールを送ります。SMTPサーバーは、メールの送信に使うサーバーです。
つまり、代替策を採る場合は、プッシュを検知する処理だけでなく、どの送信手段を使うかも決める必要があります。情シスは開発部門に任せきりにせず、社内のメール運用担当と送信元や宛先を確認する進め方が考えられます。
代替策は、従来の通知が自動的に別の仕組みに切り替わるという案内ではありません。通知が必要なリポジトリを選び、ワークフローと送信手段を検討してください。日本での提供は発表には書かれていません。
影響する会社・しない会社
- 影響する: 従来のプッシュ通知メールを受け取り、リポジトリの更新を確認している会社です。受信担当者に、通知が廃止されたことを知らせる必要があります。
- 影響する: プッシュ時のメール通知を今後も必要とする会社です。案内された代替策を使うなら、GitHub Actionsと自社側のメール送信手段の担当を決める必要があります。
- 影響しない: 従来のプッシュ通知メールを利用していない会社は、そのメールの停止に伴う受信手順の変更は不要です。ただし、対象プラン・版・地域による違いや、ほかの通知への影響は発表には書かれていません。
情シスが今日やること
- 開発責任者に、利用中の通知を確認します。 今日の確認事項として、プッシュ時のメールを使っているリポジトリ、受信者、メールを受けて行う作業を挙げてもらいます。対象を確認する管理画面や設定項目の場所は、発表には書かれていません。画面上の設定確認だけでなく、受信担当者への聞き取りも行ってください。
- 受信担当者に、通知の廃止を知らせます。 確認できた対象者には、従来の通知メールが送られなくなったことを伝えます。通知がないことを理由に更新なしと判断していないか、開発担当と確認してください。
- 通知を残す対象と担当を決めます。 開発担当と、メール通知を継続するリポジトリを整理します。GitHub Actionsのワークフローを担当する人と、SMTPサーバーまたはメールプロバイダーを担当する人を決め、双方に必要な通知内容と宛先を共有します。
- 代替通知を運用に組み込む前に試します。 プッシュをきっかけにワークフローが実行され、決めた宛先にメールが届くかを担当者と確認してください。今日中に切り替えを完了できない場合は、受信担当者と当面の更新確認方法を決め、次の確認予定を共有します。