Trend MicroのZero Day Initiative(ZDI)は2026年10月21日、Linuxカーネルに入っているSMBのサーバー「KSMBD」の遠隔コード実行の欠陥2件(CVSS 9.0)を、カーネルの公開のメーリングリストにも送りました。1件は保守担当が「すでに直した」と答えましたが、本流のカーネルと配布元にはまだ届いていません。KSMBDを使っているかの確かめ方と、当面の対処をまとめます。
Trend MicroのZero Day Initiative(ZDI)は2026年10月21日(協定世界時)、Linuxカーネルに入っているSMBのサーバー「KSMBD」の遠隔コード実行の欠陥2件を、カーネルのセキュリティの窓口に加え、公開のメーリングリストにも送りました。深刻度はどちらもCVSS 9.0です。修正の版やCVEの番号がそろう前に、欠陥の中身が公になった形です。
The Hacker Newsによると、2件を見つけたのは、Trend MicroのAIのスキャナー「TrendAI」です。Linuxカーネルのセキュリティの文書は2026年5月に改められ、AIの道具で見つけた欠陥は、そもそも公になっているものとして、各分野の開発者の公開のリストに送るよう求めています。ZDIはこれに沿って、修正を添えずに公開のリストへ送ったとみられます。
The Hacker Newsによると、Red Hat Enterprise Linuxは、既定ではKSMBDを含めていません。一方、ルーターなどに使われるOpenWrtには、KSMBDのサーバーのパッケージ(ksmbd-server)があり、ゲストだけの共有も作れます。NASや小規模の機器の中には、KSMBDを使う製品がありえます。