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Samba脆弱性6件(5月公開)を再確認 CVSS10.0の2件は設定次第、今は4.24.5以降へ

ファイル共有ソフトSambaの脆弱性6件(5月公開)について、ドイツのCERT-Bundが10月16日にも告知を更新しました。CVSS 10.0の遠隔実行2件は、パスワード確認や印刷の設定で影響が決まります。対象の版と直った版、AD DCとファイルサーバーの違い、回避策を整理します。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
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Samba脆弱性6件(5月公開)を再確認 CVSS10.0の2件は設定次第、今は4.24.5以降へ

この記事のまとめ

  • Sambaの5月の脆弱性6件について、ドイツのCERT-Bundが10月16日に告知を更新し、Red HatのOpenShift向けの修正を加えました。
  • CVSS 10.0の2件(CVE-2026-4408・4480)は、標準ではない設定のときだけ、認証なしで命令を実行される恐れがあります。
  • 直った版は4.24.3・4.23.8・4.22.10以降です。7月に別の6件も直っているため、今から上げるなら最新の版にします。
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Linuxでファイル共有やWindowsのドメインを動かすソフト「Samba」の脆弱性6件について、ドイツの当局BSIのCERT-Bundが10月16日に告知を更新しました。脆弱性そのものは5月26日に公開されたもので、うち2件は最高点のCVSS 10.0です。各国の当局が今も更新を追いかけている件なので、自社のSambaに当たっているかを確かめます。

CERT-Bundの10月16日の更新で何が変わったか

CERT-Bundの告知「WID-SEC-2026-1686」は、5月27日の初版から更新を重ね、10月16日付で第39版になりました。深刻度は「kritisch(危険)」です。今回の更新は、Red Hatが10月15日に出したRHSA-2026:77320を加えたものです。

RHSA-2026:77320は、OpenShift Container Platform 4.13.72のコンテナイメージの更新です。ノードのOS(RHCOS)に入っているSambaについて、CVE-2026-2340とCVE-2026-3012を直しています。新しい脆弱性が見つかったわけではありません。各社の修正が出るたびに、告知に足されています。

CERT-Bundは7月の更新で、CVE-2026-4480の実証コードが公開されたことも記録しています。一方、6件とも米国CISAの「悪用が確認された脆弱性の一覧(KEV)」には載っていません(10月16日版)。SambaでKEVに載っているのは、2017年のCVE-2017-7494だけです。

samba.orgの「Samba Security Releases」のページ。表の上から、2026年7月28日の行(CVE-2026-6949、58216、58218、58221、58222、58224と、4.24.4・4.23.9・4.22.10向けのパッチ)と、2026年5月26日の行(CVE-2026-4408、4480、2340、3012、3238、1933と、4.24.2・4.23.7・4.22.9向けのパッチ)が並ぶ。左の列には4.24.5までのリリースノートの一覧がある
samba.orgのセキュリティ更新の一覧(7月28日と5月26日の6件ずつ)出典: Samba Team(引用)

6件の中身と当たる使い方

6件は、どれも特定の機能や設定を使うときに当たります。CVSSはsamba.orgの告知の値です。

CVE 内容 当たる使い方 CVSS
CVE-2026-4408 パスワード確認のスクリプトに利用者名がそのまま渡り、認証なしで命令を実行される ファイルサーバーと旧来の(ADでない)ドメイン。check password scriptに%uがあり、samba-dcerpcdを常駐させる設定のとき 10.0
CVE-2026-4480 印刷の命令にジョブ名がそのまま渡り、認証なしで命令を実行される 印刷サーバー。print commandに%Jがあるとき。printing = cupsとiprintは対象外 10.0
CVE-2026-3012 証明書の自動登録で、CA証明書をHTTPで確かめずに取り込む ドメインのメンバー。グループポリシーを適用し、自動登録を使うとき(4.16以降) 8.0
CVE-2026-3238 AD DCのWINSが、認証なしの通信で停止する AD DCでwins support = yesのとき 7.5
CVE-2026-1933 読み取り専用の共有で、シンボリックリンクなどの情報を書き換えられる 4.21以降。ファイルシステムの書き込み権限を持つ利用者がいるとき 7.1
CVE-2026-2340 書き換えを禁じるWORMの機能が、名前の変更による上書きを防げない 4.20以降でvfs_wormを使う共有 6.5

Red Hatは、CVSS 10.0の2件を9.0、重要度を「重要」としています。どちらも標準ではない設定のときだけ当たるという評価です。

samba.orgのCVE-2026-4408の告知の画面。件名はSamba DCE/RPC SAMRサーバーでの認証なしの遠隔コード実行。ファイルサーバーと旧来のドメインコントローラーで、check password scriptに%uがあり、samba-dcerpcdを常駐させる設定のときに当たること、AD DCは対象外であること、4.22.10・4.23.8・4.24.3で直したこと、CVSS 10.0、rpc start on demand helpersを標準のyesのままにする回避策が書かれている
CVE-2026-4408の告知。条件、直った版、CVSS 10.0、回避策が載る出典: Samba Team(引用)

AD DC(Active Directoryのドメインコントローラー)とファイルサーバーでは、当たる件が違います。CVE-2026-4408はAD DCに当たりません。逆にCVE-2026-3238は、AD DCのWINSだけの問題です。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)はAD DCの機能を提供していないため、CVE-2026-3238の対象外です。

直った版と各ディストリビューションの状況

Samba本体の直った版は、4.24.3・4.23.8・4.22.10(5月26日)です。主なディストリビューションの修正版は次のとおりです。

配布元 修正版(samba)
Ubuntu(USN-8306-1) 26.04は2:4.23.6+dfsg-1ubuntu2.1、24.04は2:4.19.5+dfsg-4ubuntu9.6、22.04は2:4.15.13+dfsg-0ubuntu1.12
Debian(DSA-6297-1・DLA-4692-1) 13は2:4.22.8+dfsg-0+deb13u2、12は2:4.17.12+dfsg-0+deb12u4、11(LTS)は2:4.13.13+dfsg-1~deb11u8
RHEL 10は4.23.5-109.el10_2、9は4.23.5-10.el9_8、8は4.19.4-16.el8_10。7のELSはCVE-2026-4408と4480だけ直す
SUSE SLES 15 SP7は4.21.10ベースの修正版。SP4〜SP6はLTSSで、16.0と16.1にも修正版がある

更新までの回避策

samba.orgは、更新できるまでの回避策を案内しています。

  • CVE-2026-4408: rpc start on demand helpersを標準の「yes」のままにします。check password scriptから%uを外し、利用者名は環境変数SAMBA_CPS_ACCOUNT_NAMEから受け取ります。
  • CVE-2026-4480: print commandから%Jを外します。単一引用符で直接囲むと危険は下がりますが、なくなりはしません。
  • CVE-2026-3238: WINSが要らなければ、wins support = yesを消します。
  • CVE-2026-1933: 読み取り専用の共有を使う利用者に、ファイルシステムの書き込み権限を与えません。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: LinuxのSambaでファイルサーバー、印刷サーバー、ドメインを動かし、5月26日以降の修正版をまだ当てていない会社です。
  • 影響する: smb.confのcheck password scriptに%u、print commandに%Jを書いている会社です。CVSS 10.0の2件に当たります。
  • 影響する: SambaのAD DCでWINSを有効にしている会社と、グループポリシーで証明書を自動登録しているドメインメンバーです。
  • 影響する: Sambaを組み込んだNASやバックアップ装置、OpenShiftを使う会社です。メーカーの更新を確かめます。
  • 影響しない: Sambaを使わず、Windows Serverだけでファイル共有をしている会社です。Windows Server 2016を使っている場合は、Windows Server 2016は1月12日終了 ファイルサーバー移行手順で期限を確かめてください。

情シスが今日やること

  1. Sambaが動く機器を洗い出す。 Linuxのファイルサーバー、印刷サーバー、AD DC、NASを、サーバーの台帳で拾います。
  2. 版を確かめる。 パッケージの版を、上の表の修正版と比べます。7月の版まで当たっているかも見ます。
  3. 設定を見る。 testparm -sで、check password script、print command、wins support、apply group policiesを確かめます。
  4. 更新して再起動する。 ディストリビューションの更新を当て、Sambaのサービスを再起動します。すぐ止められないサーバーは、先に回避策を入れて日程を決めます。
  5. 組み込みの機器はメーカーに確かめる。 NASなどは、メーカーの告知で対象と更新の予定を確かめます。

よくある質問

Q標準の設定で使っています。対象ですか?

ACVSS 10.0の2件は、パスワード確認のスクリプトや印刷の命令に特定の文字(%uや%J)を書いた、標準ではない設定のときだけ当たります。ただ、残りの4件は使い方しだいで当たり、7月にも別の脆弱性が直っています。設定にかかわらず、ディストリビューションの更新を当ててください。

Q悪用されていますか?

A6件とも、米国CISAの「悪用が確認された脆弱性の一覧(KEV)」には載っていません(2026年10月16日版で確認)。ただ、CERT-Bundは7月の更新で、CVE-2026-4480の実証コードが公開されたことを告知に記録しています。

QNASやバックアップ装置の中のSambaはどうすればよいですか?

A製品に組み込まれたSambaは、自分で入れ替えず、メーカーの更新を待って当てます。CERT-Bundの告知には、IBMのQRadar SIEMやStorage Scale、DellのAvamarやNetWorkerなど、メーカーの更新も載っています。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月18日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

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