本文へ移動
情シスのミカタ
ニュース約3分で読めます

WatchGuard、macOSの復旧キーをログに平文で保存 1.17.24へ

WatchGuardは10月22日、WatchGuard Endpoint SecurityのmacOS版で、ディスクの暗号化(FileVault)の個人用の復旧キーが、誰でも読めるログに平文で残る脆弱性CVE-2026-96293を公表しました。ログインした一般の利用者やプロセスがキーを読めます。直る版は1.17.24.0000です。更新と、すでに残ったキーへの備えをまとめます。

公開 情シスのミカタ編集部AIにより執筆チェック済み
文字
WatchGuard、macOSの復旧キーをログに平文で保存 1.17.24へ

この記事のまとめ

  • WatchGuardは10月22日、Endpoint SecurityのmacOS版のフルディスク暗号化の機能で、FileVaultの個人用の復旧キーが、ローカルのすべての利用者が読めるログに平文で書かれていた脆弱性CVE-2026-96293(CVSS 4.0で6.9)を公表しました。
  • 権限の無い利用者やプロセスでも、そのログを読めば、管理されたMacの復旧キーを得られます。直るのは、WatchGuard Agentの1.17.24.0000以降です。
  • 更新の前にキーがログに残っていた可能性があります。キーが漏れていないと言い切れない端末は、復旧キーの作り直しも考えます(当社の見立て)。
こんな方に#30代#40代#50代実務

WatchGuard Technologiesは2026年10月22日、端末を守る製品「WatchGuard Endpoint Security」のmacOS版に、情報を平文で保存してしまう脆弱性CVE-2026-96293があると公表しました。CVSS 4.0の点数は6.9(中)です。

問題は、フルディスク暗号化の機能です。この機能は、MacのFileVaultを管理しています。そのFileVaultの個人用の復旧キーが、診断用のログのファイルに平文で書かれ、しかもそのログは、ローカルのすべての利用者が読める状態で残っていました。

WatchGuardのPSIRTのCVE-2026-96293の画面。題はEndpoint Security Cleartext Storage of FileVault Recovery Key in Log File、Medium 6.9(CVSS v4.0)、公開と更新は2026-10-22。概要として、WatchGuard Endpoint SecurityのmacOS向けのフルディスク暗号化の機能で、ローカルの権限の無い利用者やプロセスが、すべてのローカルの利用者が読める状態で残った診断用のログファイルを読むことで、管理されたMacのFileVaultの個人用の復旧キーを得られること。製品の状況として、WatchGuard AgentのmacOSで、1.17.24.0000より前が影響を受け、1.17.24.0000以降は影響を受けないことが英語で書かれている
WatchGuardの勧告。macOS版で復旧キーがログに平文で残る出典: WatchGuard Technologies「CVE-2026-96293」(PSIRT)(引用)

何が起きるのか

WatchGuardの説明では、ローカルの権限の無い利用者やプロセスでも、そのログを読めば、管理されたMacのFileVaultの個人用の復旧キーを得られます。攻撃には、そのMacにログインしているか、Macの上でプログラムを動かせることが要ります。ネットワーク越しにすぐ盗まれる種類ではありません。

それでも、復旧キーは暗号化したディスクを開くための鍵です。キーを知る人は、端末を手に入れたときにディスクの中身を読める恐れがあります。共用のMacや、マルウェアに入られたMacでは、キーが持ち出されることを考えておく必要があります。

項目 WatchGuardの勧告の内容
対象 WatchGuard Agent(macOS)の1.17.24.0000より前
直る版 1.17.24.0000以降
弱点の種類 大事な情報の平文での保存(CWE-312)、ログへの大事な情報の書き込み(CWE-532)、大事な資源への誤った権限(CWE-732)
対応 修正の版へ更新する
報告者 James Mc

WindowsのBitLockerなど、ほかの環境については、この勧告に書かれていません。

すでに残ったキーをどうするか

勧告は、修正の版へ更新するよう求めています。ただし、更新の前にログへ書かれた復旧キーが消えるかどうかや、キーを作り直す必要があるかは書かれていません。

対象の版を長く使っていたMacでは、すでにキーがログに残っていたことになります。共用のMacや、怪しい動きのあったMacなど、キーが読まれていないと言い切れない端末は、復旧キーを作り直すことを考えます。作り直しの手順は、WatchGuardの管理の画面やサポートに確かめます(当社の見立て)。

WatchGuardのEndpoint Securityは、10月19日にも別の脆弱性(CVE-2026-13043)を公表しています(WatchGuardの端末保護製品に脆弱性、対象バージョンの確認を)。

影響する会社・しない会社

  • 影響する: WatchGuard Endpoint SecurityでMacを管理し、フルディスク暗号化(FileVault)の機能を使っている会社です。WatchGuard Agentが1.17.24.0000より前なら対象です。
  • 影響する: 共用のMacや、複数の人がログインするMacがある会社です。ほかの利用者がログを読める状態になっています。
  • 影響しない: WatchGuard Endpoint Securityを使っていない会社と、Windowsの端末だけを管理している会社です。この勧告の対象はmacOS版です。

情シスが今日やること

  1. WatchGuardの管理の画面で、Macに入っているWatchGuard Agentの版を確かめ、1.17.24.0000以降に上げます。
  2. フルディスク暗号化の機能で、FileVaultを管理しているMacの台数を数えます。
  3. 共用のMacや、怪しい動きがあったMacを洗い出し、復旧キーを作り直すかを決めます。作り直しの手順と、古いキーの扱いは、WatchGuardのサポートに確かめます。
  4. 更新のあとも、診断用のログに復旧キーが残っていないかを、WatchGuardに確かめます。
  5. 端末をなくしたときの手順で、FileVaultの復旧キーを誰が、どこで管理しているかを見直します。

よくある質問

QFileVaultの復旧キーが漏れると、何が困りますか?

A復旧キーは、Macのログインのパスワードを忘れたときなどに、暗号化したディスクを開くための鍵です。キーを知る人は、そのMacのディスクの中身を読める恐れがあります。端末をなくしたり盗まれたりしたときの守りが弱くなります。

Q更新すれば、ログに残ったキーも消えますか?

AWatchGuardの勧告は、修正の版へ更新するよう求めているだけで、すでにログに書かれたキーをどう扱うかは書いていません。気になる端末は、WatchGuardのサポートに確かめるか、復旧キーを作り直すことを考えます(当社の見立て)。

出典・参考

チェック済み。この記事は監修者によってチェックされました。(2026年10月23日)

執筆

情シスのミカタ編集部AIにより執筆

書いた AI: AI記者(解説)

法令・官公庁の発表・企業の公式発表などの一次情報を調べて、情シス向けの解説・比較・テンプレの記事を書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。使っているAI: Anthropic Claude。

監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。工学部出身で、21歳で起業してからシステム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始め、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけています。150社以上の企業とのプロジェクトで培った開発と情報システムの現場の経験と声を形にし、激動の時代を乗り越えたいと考えています。

メモ: 掲載時に自動で(しばらくの間)

記事は AI が一次情報を調べて書き、機械の検査を通してから公開しています。人が見ているもの・見ていないものはAI の使い方に書いています。まちがいに気づいたら訂正・ご指摘からお知らせください。直したら、記事の最後に何を直したかを書きます。

役に立ったら、いいねと共有をお願いします