GitHubは2026年10月22日付の発表で、Copilot利用指標APIの内訳表示を拡充しました。これまでotherやcustomにまとめられていた社内独自の機能が設定名で表示されるため、情シスはレポートの共有前に名前の内容を確認する必要があります。
レポートに社内の設定名が載る、閲覧権限も確認対象
APIは、システム同士でデータをやり取りする仕組みです。今回の変更では、組織独自のスキル、カスタムエージェント、MCPサーバーに加え、独自のスラッシュコマンドとプラグインも設定名で表示します。管理者は、社内で用意した機能がどの程度使われ、定着しているかを把握しやすくなります。
対象は、企業・組織向けのユーザー別1日・28日レポートと、集計版の1日レポート、28日レポートのday_totalsです。各totals_by_*リストの上限も、レコード当たり5件から25件に増えます。上限を超える利用分は、リスト末尾のotherに集約されます。
設定名は前後の空白を取り除き、最大128文字で報告されます。ファイルパスに見える名前は引き続きotherまたはcustomにまとめられますが、これはすべての設定名を伏せる仕組みではありません。GitHubも、組織外へレポートを共有する前に名前を確認するよう求めています。
閲覧対象は企業オーナー、請求管理者、組織オーナーです。企業・組織のカスタムロールで「View Copilot Metrics」権限を持つ人も含まれます。利用にはCopilot usage metricsポリシーの有効化が必要です。日本での提供は発表には書かれていません。
情シスが今日やること
- GitHub管理担当者と閲覧権限を確認します。 Copilot usage metricsポリシーの有効化状況を確認し、オーナー、請求管理者、カスタムロールの権限保有者を整理します。具体的な管理画面の操作経路は発表には書かれていません。レポートを次に配布する前に、誰が閲覧できるかを確認してください。
- 次の社外共有前に、出力したレポートの名前を点検します。 独自スキルやエージェントなどの担当者と、表示された設定名を照合します。社外へ出してよい名前かを確認し、共有担当者にも確認結果を伝えます。ファイルパス風の名前が集約されることだけを理由に、確認を省かない運用にします。
- 開発環境の管理担当者に、収集経路と版の確認を依頼します。 Copilot CLIのプロンプトモード、GitHub Copilotアプリ、ACP連携はCopilot CLI 1.0.97以降が必要です。Copilot SDKはv1.0.21以降が対象です。次の利用状況の報告までに、版の違いで名前が出ない環境がないか整理します。
- 次の定着状況の報告前に、集計担当者と比較条件をそろえます。 interaction_countとdistinct_*_use_countの計算方法は変わりません。一方、過去分には設定名がなく、表示件数の上限も変わります。前後の内訳をそのまま比較せず、変更点を報告資料に添えてください。
指標はクライアントから送られる利用データに基づきます。古いクライアントやデータ送信の遮断によって過少集計になる場合があるため、GitHubは厳密な計数ではなく、利用傾向や定着状況の把握に使うよう案内しています。名前が見えない、件数が少ないという結果だけで、社内機能が使われていないと判断しないことが大切です。