10月20日に、国の機関が出した情報から、情シスに関係する7件をまとめます。目立つのは、デジタル庁のAndroidのマイナンバーカードの提供開始と、JVNが公表したアツミ電氣のDVR(映像を記録する機器)の脆弱性です。DVRの一部の機種には、修正版が出ません。
機関ごとのまとめ
デジタル庁
「Androidのマイナンバーカード」の提供を開始しました(10月20日): 最新のマイナアプリを使い、Android端末のGoogleウォレットにマイナンバーカードを入れられるようになりました。これまでの電子証明書の機能に加え、新たに属性証明の機能が使えます。会員登録やイベントでの本人確認、酒・たばこの販売の年齢確認、住民割引の住所確認などに広がる予定です。お客様や社員の本人確認の手続きを持つ会社は、受け付けの方法を考えておきます。

ガバメントAI 源内でAIエージェントの利用環境の提供を開始、「源内基準」を公表(10月20日): 約18万人の政府職員に向けて、AIエージェントの環境の提供を始めました。あわせて、利用者・管理者・開発者が守ることを定めた「源内基準」を公表しています。社内のAIの規程づくりに使える点は、デジタル庁、源内にAIエージェント環境を提供 民間活用へ公開も予定にまとめました。
自治体からの照会事務の自動化などの国・地方AI共通サービスに関する実証事業の参加自治体を募集(10月20日): 自治体の職員が国に問い合わせる事務を楽にするため、データの検索・整理・分析ができる生成AIの機能(自治体版バイバイン)を試しに提供します。募集は都道府県と市区町村の50〜100団体ほどで、受付は10月26日16時ごろから11月13日までです。実証の期間は11月24日から2027年2月10日まで。説明会はオンラインで10月26日と28日に開きます。
IPA(情報処理推進機構)
サイバーセキュリティお助け隊サービスの第14回の審査結果(10月20日): 中小企業向けのセキュリティの見守りや駆けつけをまとめたサービスの登録一覧に、第14回の審査の結果を受けて15サービスを加えました。前回(3月)は8サービスの追加でした。自社の地域や業種に合うサービスがあるか、一覧の1類・2類のページで確かめられます。
JPCERT/CC・IPA(JVN)
アツミ電氣製DVRに利用可能な非公開機能を悪用される問題(10月20日): アツミ電氣のDVRに、公開されていない機能があり、管理者の権限でログインできる人に悪用される恐れがあります。任意のOSのコマンドの実行(CVE-2026-97627、CVSS 4.0で8.6)と、不正なファームウェアへの書き換え(CVE-2026-100737)です。ADX5004・ADX5008・ADX404・ADX3004・ADX3008・ADX3016・ADX204はVer.10.8.237で直りました。ADX1004・ADX1008・ADX2016は販売終了から年数がたち、修正版は出ません。開発元は、ネットワークにつながない運用を勧め、遠隔の接続が要るなら後継の製品への乗り換えを検討するよう求めています。
複数のLenovo製タブレットのAndroid Verified Bootで既知のテスト用の鍵が使われている問題(10月20日): 起動のときにシステムが正しいかを確かめる仕組み(AVB)で、AOSPで公開されているテスト用の鍵がそのまま使われていました(CVE-2026-92777)。端末に手で触れられる人に、細工したシステムを入れられる恐れがあります。対象は多くの機種にわたり、サポートが終わった機種には修正が出ません。社用のLenovoのタブレットは、機種と更新の状況を確かめます。
UnRTFにおける境界外書き込みの脆弱性(10月20日): RTFの文書を変換するGNUのUnRTFの0.21.12より前の版で、細工したRTFのファイルを開くと、処理が止まる恐れがあります(CVE-2026-109831)。社内の文書の変換の仕組みやメールの検査で使っている場合は、0.21.12以降に上げます。







