Node.jsで、HTTPのリダイレクト(別のURLへの転送)をたどる部品「follow-redirects」に、認証の情報が漏れる欠陥が2件見つかりました。対象は1.16.0で、直った版は10月1日に出た1.16.1です。GitHubのAdvisory Databaseは10月20日、2件ともCVSS 4.0で8.2の「High」と評価しました。
follow-redirectsは、よく使われるHTTPの部品axiosが、リダイレクトの処理を任せている部品です。npmのダウンロード数は、10月12日からの1週間で約6,280万回です。社内のシステムや委託先が作ったアプリに、知らないうちに入っていることが多い部品です。この記事の内容は、10月21日にGitHubの勧告とnpmの公開記録で確かめたものです。
別のホストへの転送で、認証の情報が外されない

follow-redirectsは、リダイレクトの先が別のホストのときや、HTTPSからHTTPへ下がるときに、Authorization、Proxy-Authorization、Cookieのヘッダーを外してから転送します。アプリが独自の認証のヘッダーを足して外させる、sensitiveHeadersという設定もあります。今回の2件は、この外す仕組みが働かない場面があるというものです。
| CVE | 中身 | 当てはまるアプリ |
|---|---|---|
| CVE-2026-111756 | ヘッダーを、名前と値を交互に並べた配列の形で渡すと、外す処理が名前を見つけられず、AuthorizationやCookieなどがそのまま転送先に送られる | 配列の形でヘッダーを渡すアプリ(ヘッダーの順番や重複を決めたいときに使う形) |
| CVE-2026-111755 | sensitiveHeadersで指定した名前に「^」や「|」が入っていると、その名前が外されない | sensitiveHeadersで、記号を含む独自の認証のヘッダーを指定したアプリ |
どちらも、アプリがつないだ相手のサーバーが、別のホストへのリダイレクトを返すだけで起きます。勧告は、認証なしで狙える情報の漏れとしています。エラーも警告も出ないため、アプリの側では気づけません。HTTPSからHTTPへ下がる転送なら、認証の情報が暗号化されずに流れるとしています。
2件目について、勧告は、標準で外すAuthorization、Proxy-Authorization、Cookieは影響を受けないとしています。またaxiosについて、リダイレクトの処理をfollow-redirectsに任せているため、この設定が部品まで届く場合はaxiosを使う仕組みも当てはまると書いています。












