エクサウィザーズのグループ会社であるExa Enterprise AIは2026年10月14日、法人向け生成AIサービス「エクサベース AI」で、OpenAIの「GPT-6 Astra」「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」の提供開始を発表しました。業務内容や予算に応じて、用途の異なる3モデルを使い分けられるとしています。
エクサウィザーズが発表に添えた画像出典: エクサウィザーズ(PR TIMES)(報道用の素材)
複雑な推論、開発、定型業務で選び分ける
今回の追加は、単に新しいモデルが一つ増えるのではなく、用途別に選択肢が増える発表です。エクサウィザーズは、各モデルを次のように位置付けています。
- GPT-6 Astra:複雑な推論や、科学分野の問題解決向けです。
- GPT-6 Sol:コーディングや、AIが作業を進めるエージェント的な業務向けです。
- GPT-6 Luna:高頻度で繰り返す定型業務向けです。
同社によると、3モデルともGPT-5.6シリーズと比べ、専門業務、コーディング、PC操作、応答の正確性が向上しています。ただし、今回の事実一覧には、性能差を示す具体的な数値や評価条件はありません。自社の作業でも同じ改善が得られると決めつけず、用途ごとに確認するのがよいでしょう。
情シスが利用部門に案内する際は、「新モデルを使う」だけでなく、「どの作業で、どのモデルを試すか」を整理することが重要です。定型業務と専門的な検討を同じ基準で評価せず、必要な回答の品質と費用を分けて確認できます。
提供先はエクサベース AI、契約条件は別途確認
今回の提供先は「エクサベース AI」です。2026年7月に「exaBase 生成AI」から改称しています。社内のサービス台帳や利用手順に旧名称が残っている場合は、契約を確認する際の照合対象にしてください。
発表では、業務内容や予算に応じた使い分けが示されています。一方、対象プラン、モデル別の具体的な料金、利用上限、管理画面の操作手順は、提供された事実には書かれていません。提供開始の発表だけで、自社の全利用者が同じ条件で使えると判断しないようにします。
同サービスのモデル追加については、エクサベース AI、Claude Haiku 5.5提供開始で業務の選択肢拡大も関連記事です。社内向けの案内はモデルごとに増やすより、業務別に選択肢を整理すると確認しやすくなります。
影響する会社・しない会社
- 影響する: エクサベース AIを利用している会社です。今回の提供先に当たります。ただし、自社の契約で利用できる範囲や対象プランは、発表には書かれていません。
- 影響する: エクサベース AIの導入を検討し、専門業務、コーディング、高頻度の定型業務に使いたい会社です。3モデルの用途を、導入時の評価項目にできます。
- 影響しない: エクサベース AIを利用も検討もしていない会社は、今回の追加を理由に既存のAIサービスを変更する必要はありません。他サービスの提供条件が変わるという発表ではありません。
情シスが今日やること
- サービス台帳と契約資料で利用状況を確認します。 「エクサベース AI」と旧名称「exaBase 生成AI」の両方を照合し、契約担当者と利用部門を確認してください。未利用なら、今回の対応は導入検討の有無を確認するところまでにできます。
- 社内案内の前に、契約窓口へ利用条件を問い合わせます。 自社プランでの3モデルの利用可否、料金、利用上限、利用者側での選択方法を確認します。管理画面の具体的な確認箇所は発表にないため、画面名や操作経路も併せて聞いてください。
- 利用部門と試す業務を決めます。 開発担当にはコーディング、専門業務の担当者には複雑な検討、定型業務の担当者には繰り返し作業の候補を出してもらいます。実際の評価前に、社内ルール上入力できるデータかも確認します。
- 利用拡大の判断前に、結果と費用を比較します。 同じ作業で既存モデルと候補モデルを試し、回答の正確さ、手直しの量、確認できた利用費用を記録します。その結果を部門責任者と契約担当者に共有し、推奨する用途を決めてください。